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帰ってきたエスカレーター!!
以前、投稿したエッセイ「エスカレーターの逆襲」で、あの機械たちの嘆きを代弁してから、どれくらい経ったろう。
前回はいろいろ考えて、千鳥乗りだの何だのと新しい使い方を提案してみたけど、正直、人の習慣ってそう簡単に変わらないみたいだ。
「こうしよう!」と声を上げても、みんな長年染み付いた暗黙のルールや、「追い越せるならちょっと急ぎたい」ってせっかちな思いが、根強く残っている。
で、今回ふと考えたのは、「人の行動」を変えようとするんじゃなくて「エスカレーターそのものの形」を変えてしまえばいいんじゃないかっていう妄想だ。
なんと、幅を狭くして、一列でしか乗れない「シングル・エスカレーター」を復活させたらどうなるんだろう?
と聞くと「え、なんで今さら?」とか「不便にならない?」って反応がきそうだけど、ちょっと待ってほしい。二列幅だからこそ片側を空けたり、追い越しを前提にしたりと面倒な慣習が生まれるわけで、一列幅なら、そもそも追い越しが不可能だ。
立ち止まる以外の選択肢がないとなれば、人は余計な気遣いや『俺急いでるから通して』的なイライラとは無縁になるはず。
それに、幅が狭いということはモーターも小さくできたり、設置スペースが減るから、コストやスペースの問題も軽くなるかもしれない。
例えば、駅のホームにダブル幅エスカレーター2台分の予算を使って、シングル幅を3台設置したら、処理能力はむしろ上がったりするかも知れない。
人が立ち止まって乗るなら、逆にスムーズな流れが生まれる可能性だってある。 さらに、現代的な問題として、スマホ片手に乗ってる人が多い。
もしエスカレーターが急に止まったら、片手で何とかしなきゃいけないが、狭ければ手すりが両側に近いから、とっさに掴める。
つまり、従来型より安全面でも有利じゃないか。これはかなり大きなメリットだと思う。
そして省スペースやコスト削減での余裕を、エレベーター増設に回せるなら、車いすやベビーカー利用者にも優しくなる。
それによりバリアフリーが進めば、その駅や商業施設全体の評価も自然に上がるだろう。
一見『後退』に見えるアイデアが、実は合理的な解決法だったりすることもある。
もちろん、これは単なる思いつきの妄想で、実行には設計基準やコスト計算、利用者への説明など、超えるべきハードルは山ほどある。
でも「人を変える」より「仕組みを変える」方が、世の中うまくいくことって多いんじゃないか? この考え方は、いろんな場面で応用できるはずだ!!
もちろん、前回の千鳥乗りや新しいアイデアの提案も、続けて行っていきます〜
このエスカレーターに関するエッセイはシリーズ化させる予定です。
既に次に書く内容とタイトルも決まっていますので、是非、お楽しみにしていてください!
エスカレーター〇〇〇!
そして、来年からは他のいくつかのエッセイの続編もシリーズ化で投稿を始めます!
ただ今、小説の執筆にもチャレンジ中です。
その中でエスカレーターのシーンも描こうと思っています。