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ある意味、韓国で配給してほしい映画「ショウタイムセブン」と、今日この頃

主観の問題と言われればそれまでですが、脚本、CGセンス、演技、あらゆる面で、絶対に今の日本では作れない作品。

これは、韓国映画「テロライブ」の、自身で書いたアマプラ評です。
この「テロライブ」をベースに、よせばいいのにとうとう日本でもリメイクをしてしまった「ショウタイムセブン」。


ワタクシ、実は「テロライブ」の評価は、すこぶる高く、一応ジャンルとしてはザックリサスペンスでいいと思うけれど、洋の東西、時代も越えて、あまたあるジャンル(コメディとかラブとか)を差し置いて、この「テロライブ」、ワタクシの人生においての指三本に確実に入る、超絶エンターテイメント作品と思っております。

まあ、そんな風に思っているのは世界中でもワタクシだけかもしれませんが(笑)そんな物好きなワタクシの嗜好を差し引いても、この作品を日本でリメイクすることは無謀、と思うのは、ワタクシだけではないはず。

先日「ショウタイムセブン」を観るにあたり内心、〝どうせ間違っても韓国作品を超えることはないし、逆にどんな劣化トレース具合を見せてくれるのだろう〟という偏屈な期待の元、ある意味ワクワク感が抑えきれない状態で観てまいりました。

……いやいや(笑)。
ワタクシの想像をはるかに超えてきました。

そのことに具体的に触れる前に、そもそも日本の俳優さんたちの層って、韓国と比べても相当薄いよな。
その辺は互いの文化の違いからくることもあるから、あまりズケズケいうことではないかもしれないけれど、そこそこ〝大作〟といわれるモノは、たいてい阿部ちゃんが出るじゃないですか。
その辺のキャスティングからして、もう日本のエンタメは、安易以外のなにものでもありません。
まあ、いままではそんな大物?をキャストに据えることで、ある程度作品が担保されていたのかもしれませんが、それももう長くは続かないでしょう。

ということで、ワタクシの想像の何がはるかに超えたのか。

ここはひとつ、ワタクシの体に巻き起こった症状と感情の混濁とをセットでお伝えしましょう。
一つ、顔から火が出るほど恥ずかしい→ なのになぜか血の気が引く気分。
二つ、気の抜けた脱力感→ 最終展開がある意味アクロバット過ぎてめまいがする。
三つ、ある意味トリハダもの→ こんなの、逆に韓国、いや世界中に見せたらますます日本は○○にされるのでは、という恐怖。

やってくれました、日本映画界(笑)。

ということで、ここからはperfumeをBGMに、真面目に語りますが。

日本という国だけを取ってみても、今年に入ってから且つてない、様々な問題が巻き起こっています。
個人的には地域としても関係ないのでどうでもいいけれど、あの県知事さんとか、それにかかわる形でいろいろ暴走している人々とか。

あまりの順法意識のなさや詭弁を弄する様が今後も一段と酷くなっていくと、国全体としての、そこに住まう人たちのレベルもどんどん堕してしまうのではないか。
あの知事さんとか、ホント、夜道に気を付けた方がいい、というか、割とわきの甘さも露呈しているから、あのお方の人生の結末は、マジでヤバい気がする。

安倍さん、ついこの間、殺されたんですよ、今のこの国は、そんなレベルになってんですよ。

そんな「現実」をヨソに、「テロライブ」をベースにした、あの映画のおめでたな劣化具合には。

ますます暗澹たる気持ちを醸成してしまう、今日この頃であります。


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田井仲博文
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