ある経営者を怒らせた話
初めて経営者さんに相談を依頼されたときの話。
約10年前、そう社労士として開業して間もないころ。
相談業務に不慣れな私は、その経営者Yさんに
まずこんな質問をしました。
「Tさんは何かお悩みありますか?」
すると、経営者Tさんは
大きな声で
「はあ? 悩みがあるから、今、あなたと話しているんですよ!!」
そして呟かれてしまいました。
「もうちょっと、まともな人かと思ったのに...…」
と。
私の頭は真っ白になりました。
自分があまり悩まないようにしていたため
経営者なら悩まないようにしているかもと思い
「Tさんは何かお悩みありますか?」
と質問したのです。
自分中心に物事を考えていたことが良くありませんでした。
また経験も勉強も思いやりも足りなさ過ぎました。
(信じて期待して相談に来てくださったのに)
反省しかありません。
今は「何かお悩みありますか?」
と質問することはありません。
【その後、経営者さんから聞いた悩み】
・ 売上を増やしたい
・ 会社を畳むか継続させるか
・ 働く時間を短くしたい
(経営者だけど親として子どもの大事な瞬間を見逃したくない)
・ 社内の人間関係
(ある社員が「ごめんなさい」「ありがとう」を言わなくてもめている)
など
同じような悩みでも同じ悩みは存在しない。
今はそう思っています。
重要なこと
・悩みに気づくこと
・悩みに気づかず悩みを長期化させていること
・悩みの根っこは眼に見えていることだけではないこと
「あなたは何にお悩みですか?」
読んでいただきありがとうございます。