春日部でもOZAWAはOZAWAだった~withヨシタツ
昨日、NOAHの春日部大会の配信を、レッスルユニバースで見ました。
こう言っては何ですが、昔ならばノーテレビの地方興行に相当する大会だと思うのですが、びっくりするほどの熱気があって驚きました。
やっぱりOZAWAの登場が、ノアの景色を一変させたのでしょうか。
この日のメインエベントはレべリオンの清宮・拳王・アレハンドロ・ガレノ対T2000Xのモリス・OZAWA・ダガ・大和田withヨシタツ。
後者の黒ずくめのコスチュームに対して、前者が銀色や白のコスチュームで勢揃い。このわかりやすい「白・黒」「善・悪」の対比が、お子様連れが多い日曜昼間の大会では効果的で、清宮組には入場時から大声援でした。
その一方でヨシタツには、入場の時から客席は大ブーイング。しかしどこか楽しそうなブーイングで、憎悪を買うというより、「いじっていい人を、思いきっりいじって遊んでる」ような、開放的な雰囲気でしたね。
(これ、ハウス・オブ・トーチャーなんかとは、決定的に違う感じです)
でまあ、レべリオン(清宮組)には大声援、T2000(モリス組)にはブーイングという感じで進むのですが、OZAWAが登場する時だけ、その流れが止まるです。
突然、入場ゲートのところに向って、幕の間から顔だけ出して変顔をしたり、リング上で虫のような恰好で這いまわり、意味不明におちゃらける。
かと思うと、突然華麗すぎる飛び技を繰り出す。変幻自在のOZAWAに、みんな目が釘付けになってしまうのです。
でもOZAWAが引っ込むと、再びベビーフェース軍団対ヒール軍団の図式に戻るので、そこがまた妙に面白い。
先週の週刊プロレスでヨシタツが「武道館では俺にはブーイングで、OZAWAにはコールがあって、同じユニットで普通こんなことはありえない。あの日の武道館は完全に磁場が狂っていた」と語っていたけど、武道館だけではなくて、他の会場でも同じような現象が起き始めているんですよ。
「OZAWA+ヨシタツ」の、妙な化学反応と言いますかね。
しょっぱい試合を続けていたせいで、謎の覆面マネージャーとしてノアに登場しても、その正体を明かした途端、ガッカリされてしまったヨシタツ。
(「残念だったな、俺だよ!」と本人が言ってたくらいです)
その後も、邪道外道とかディック東郷とか、ああいう隙のない仕事人たちと違い、ヨシタツの悪徳マネージャーぶりには、どこかしまらないダダ洩れ感がありました。
しかしそれが・・・OZAWAという、ヒールの枠からはみ出すレスラーのマネージャーとしては、妙に噛み合って見えるんですね。
ナチュラルな道化感のあるヨシタツと、道化ぶって茶化すOZAWAとの親和性というか。
(もちろん、ヨシタツは昔ながらのピエロで、OZAWAの方は『ジョーカー』的なサイコパスなピエロなわけですが・・・)
おかげで、妙な祝祭性が、場内を支配したりするんです。
まあ本来のリーダーであるジャック・モリスは困ってると思いますけどね。
元々の趣旨とは違う方向で、ユニットがブレイクしているわけすから。
しかし、ヒールユニットが合わないと言われたノアで、T2000が受け入れられたのは、「悪だけど、どこかとぼけてるテイスト」が混ざっているせいだと思うし、これは221センチという、存在自体がギャグみたいなオモス選手も含め、言えることだと思うんですね。