錯覚資産とは?人生を変えるのは実力ではなく「勘違いさせる」力
錯覚資産がある人は出世が早く、成功しやすいらしい。そもそも錯覚資産とは何?
またどうやって作るのか。
こんな悩みを解決したく、本記事を書いています。
「なんであんな人が評価されているの?」「なんであの人が評価されていないの?」
とか、実際の能力と周りの評価は割にあってないケースをしばしば見かけると思います。
これらは「錯覚資産」をうまく活用出来ているか・いないかで決まるのです。
私自身、IT系の法人営業を10年営業マンをしていましたが、この力を使ってチャンスをつかんだ経験が何度もあります。
本記事では、錯覚資産がいかに成功するために必要か、また錯覚資産の作り方を自分の経験から解説しています。
錯覚資産とは?
結論、
「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」
のことを言います。ハロー効果と呼ばれる心理効果によるものと言われています。(後光効果とも言われます)
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。
例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。
イチローや羽生善治の発言はすごく権威のある発言に見受けられますよね。それもハロー効果によるものです。
ある分野のものすごく高い評価に、他の部分の評価も引っ張られ高い評価をするわけです。
実際のイチローや羽生善治の人間性を知らなくても、出来た人間と評価してしまうわけですね。
平たく言うと、はったりとも捉えられ、
人間の思考パターンから作られる心理効果です。
具体的には今で言うと、
SNSフォロワー数が多い、英語が話せる、という事実だけですごい人と評価してしまうことがありますよね。
「自分にとって都合のいい勘違い」である錯覚資産。
とはいえ、多少心理学の心得がある人にとっては、「ハロー効果ね、知ってる知ってる」となるかもしれません。
しかし、錯覚資産のポイントは、「人は勘違いしてしまうこと」ではなく、「人生は、実力よりも、錯覚資産で決まる」という点です。
いやいやそんな身も蓋もない…、と思いましたか?
「実力主義」という言葉を、きっと聞いたことがありますよね。
実力主義とはつまり、「実力があるものが評価される」「実力があるものが成功する」なんて概念です。
努力は必ず報われる、と近いものを感じますね。
さて、この実力主義、本当でしょうか?
著者は「実力主義なんて嘘っぱち」と断じます。
正しくは、「錯覚資産のある人間が評価される」「錯覚資産がある人間が成功する」です。
いやいやそんな身も蓋もない…と、それでもやっぱり思いますよね。
ここからは、なぜ錯覚資産が実力よりも大切なのか?
について考えていきましょう。
一度錯覚資産を手に入れると、良い循環が生まれる
成果を出すために必要な要素はなんでしょうか?
「実力主義」の考えに則ると、もちろん「実力」です。
つまり、次のような関係になるわけです。
実力があるから成果が出る。
「実力」と「成果」。そこに「環境」も加えて、もう少し具体的に表しましょう。
これは、よくある実力主義のサイクルです。
実力があるから成果が出る。成果が出ると良い環境に身を置ける。良い環境に身を置けると、もっと実力を発揮しやすくなり、さらに大きな成果を手にできる。
一見、正しく思えます。しかし、本当でしょうか? あなたの周りには、
・実力はあるのに評価されずくすぶっている
・実力がないのにやたらもてはやされている
なんて人はいませんか? きっとたくさんいるはずです。
なぜなら、この(実力 → 成果 → 環境 → 実力 → 成果 → 環境…)のサイクルには、決定的に足りないものがあるためです。
その足りないものが、まさに「錯覚資産」です。
正しいサイクル、というか、現実はこんな流れで回っています。
ある程度の実力を発揮し、なんらかの成果を出す。その成果が、錯覚資産として評価された場合より良い環境があなたに巡ってくる。するともっと実力を発揮しやすくなる。
逆を言えば、もしもあなたが実力を発揮して成果を生み出したとしても、その成果が錯覚資産として評価されなければ、あなたに良い環境は巡って来ないのです。
ちなみにここでいう環境とは、職場・地位・立場・報酬などなどを意味します。仮に実力があったとしても、錯覚資産として評価されなければ、地位も報酬も変わらないのです。
とはいえ、勘のいい方というか、聡明な方なら、きっと「このサイクル以外でも、成果が出ることはあるよね」とお気づきだと思います。
はい、おっしゃる通りです。このサイクル以外にも、成果が出る場合は存在します。
たとえば、「錯覚資産が大きければ、大して実力がなくてもそれなりの成果が出る」場合です。
成功者が本を書けば、そこまで面白くなくても売れますし、芸能人がYouTuberになったら、大して面白くなくてもそれなりのチャンネル登録者数は稼げます。
つまり、こんなサイクルですね。
他にも、「環境がいいから、実力がなくても成果が出やすい」場合なんかもあります。
たとえば、超有名企業に在籍しているので、大企業の看板だけでコンペで勝てたりするとか、東大出身なので合コンでモテるとか、そんなパターンです。
さて、ここまで、成果を出すための3つのサイクルを紹介しました。
重要な点は、「実力」は1つのサイクルにしか関わっていないのに対して、「錯覚資産」は3つ全てのサイクルに関わっているという点です。
つまり、錯覚資産さえあれば、なんらかの形で成果を出せます。そして成果が錯覚資産となり、さらなる成果を産みます。しかし、たとえ実力があったとしても、錯覚資産がなければ、継続的な成果や評価には繋がらないということです。
社会人にオススメな錯覚資産の作り方
①TOEICで高得点をとる
ビジネス英語の力を示すのに最も手っ取り早いのがTOEICです。
就職・転職活動でもTOEICの点数は必ず評価されています。
②日常英会話を話せるようにする
ふだん仕事で英語を話すことがなくても、英語が必要な状況は今後増えることは間違いないでしょう。
その時に、日常英語だけでも話せると、周りから一目置かれることは間違いありません。
そのために、オンライン英会話で1日15分から試してみましょう。
空き時間でコツコツ実践するだけでも、毎日やれば1ヶ月で確実に成果を感じられますよ。
③ 本業で目立った実績を作る
一度でもいいので、目立った実績を作ることができれば、同僚・上司のあなたを見る目は確実に変わります。
一度評価が上がれば、その後の仕事もやりやすくなり、さらに実績を出せるという良いサイクルを形成しましょう。
④ 副業を始めてみる
副業を始めるのはかなりオススメです。
副業禁止の会社でも、初めは収益が上がらないので基本バレません。大きく収益が上がる頃には、バレてもスキルがついていること間違いなしなので、問題なしです。
転職にもスキルは非常にプラスに働きます。
⑤ そのどれも難しい時は
もっと簡単に錯覚資産を作るには、まずは背筋を伸ばして堂々と、かつ少しゆっくり話すようにして下さい。
堂々としているだけで、仕事が出来そうと思われるので、それこそはったりをかますにはまずはそこから始めてみて下さい。
結果を出している人は、必ず錯覚資産を利用している
周りの人の評価が高い人が出世したり、評価されるこの社会において、「あの人は仕事が出来る」と周りの人にに評価されていれば当然出世の道も近づきますよね。
そして、早くに成功・出世している人はほぼ例外なく、この錯覚資産の恩恵を受けており、その高い評価のおかげでさらに次の仕事ももらえる、という仕組みを自分で作っているのです。
本当の実力だけで出世している人なんてごくわずかです。
しもあなたが成功したいなら、これまでの自分の成果をアピールする、つまり、錯覚資産を利用するべきでしょう。理由は単純。あなたの本当の実力なんて、ほとんどの人は見抜けないからです
もちろん実力のある人も、その実力以上のイメージを相手に与えるように努めればより高い評価を受けることが出来るようになるのです。
錯覚資産を作る上でただ一つのデメリット
錯覚資産は、マイナスにも働きうることです。
「ある点で、非常に高い評価を得ている人は、その他のことでも高い能力を持っているのだろう」
このような思考が錯覚資産でが、これは悪い方向にも働いてしまいます。
ハロー効果は、良い印象から肯定的な方向にも、悪い印象から否定的な方向にも働く。逆ハロー効果といい、負の形式のハロー効果により、人または製品の嫌いな特性または側面が全体に対して悪影響を与える可能性がある。
「あばたもえくぼ」、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざは、この効果を表している訳ですね。
「一度信用を失うと、それを取り戻すのにものすごい時間・労力がかかる」ということはよく耳にしますよね。
「また同じようなミスを犯すんじゃないか」と捉えられてしまいがちになるのです。
これもまたハロー効果の一面と言えます。
まとめ
「錯覚資産」とは、ふろむださんが、著書『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』で提唱した、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」や、それを引き起こす事実のことを指す言葉でした。
ビジネスで成功するためには、いかに周りを勘違いさせるかがすごく重要な訳です。
ビジネス社会での勝ち方を知り、成功に近づいてくださいね。
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