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#02_お子さんが美大に行きたいと言ったら覚悟した方がいいこと・後編

こんにちは。しがないアラサーです。
前回に続き、このタイトルの後編を記してまいります。
こちらの記事の前置きと
覚悟ポイント①については前編のこちらから。

前編を踏まえていただかなくても読めるかなあと思います。
では早速覚悟ポイント②から!


| 覚悟ポイント2:定職に就くかわからない!


これは完全親御さん目線ですが…
前編に記述したようにこんなに費用をかけて通っても
就職しない人も割といるのが美大。

これは学部によっても傾向が全然違いますが
ファイン系の学部は特に多いと聞きます。
(デザインや建築は就職率が高い傾向です。)

ポイントは『できない』、ではなく『しない』
そう、就職しようと思えばできるんです。

でも本人の人生の幸せを考えたら
『就職することが幸せか』なのか…

人によって違うし、答えもないことなので
なんとも言えないことかなと思います。

ただ、親からしたらこれだけ費用をかけても
職として繋がらないこともある。
それはある程度親としても
覚悟・理解しておく必要があるのかも…と思います。

学生時代から売れるアーティストの子もいますが、
それはほんの一部。

子どもが就職しなくても
それでも問題が無いご家庭だったり、
もう自由に生きな…放牧します…
と考えられる家庭の方だったら問題ないのかなと思います。

| 覚悟ポイント3:病む学生もいる…


これは個人の性格・適性によりますし、
学部にもよるかもしれません。

ただ苦労して折角入学しても、
病んで辞めてしまう学生もちらほらいます。
(元々繊細な人が多いのもあるのかなあ、と)

大学の講評で思うような評価が得られなかった人。
作品には定量的な指標がないため、方向性を見失ってしまう人。
同学年や先輩の才能溢れる方に当てられてしまう人…。
入ってみたらなんか違った…。

いろんな人がいます。

しかもこの病み方って
周りにはどうすることもできなくて、
自分で乗り越えるしかないんですよね。
(気分転換に連れ出すことくらいしかできない)

私はちなみに『私らしさって何だっけ?』と迷子になりました。
病んで引きこもったりなどは全くありませんでしたが
気づいたら10円ハゲができていました。
(知らず知らずのうちに
 ストレスになっていたんでしょうね…)

私の個人的なアドバイスとしては、
・自分自身がどうなりたいか、ありたい姿をはっきり持つ
・自分の武器や特性を見つけ、磨く

ことかなあと。

親としては心配になるとは思いますが
そのようなこともあり得る学校なんだな、と
あらかじめ理解しておくだけでも心構えが違う気がします。


| あとがき

初回の記事なのにダラダラと書いてしまいました。(特に前編)
反省です。

今は様々な学習のプラットフォームがありますし
様々な媒体からも膨大な情報が得られます。
美大も今は通信制大学もあり、
こちらだと金銭的にも時間的にも
余裕を持って学べるのかもしれません。
(実は一時期社会人しながら
 もう一度違う学部で学びたいと思い調べたことがありました)

ただ前編の冒頭でも述べましたが、
私自身、美大でかけがえのない経験をさせていただき、
その知識や経験が社会人になって10年経っても確実に活きています。
美大では美大でしか学べないこと、
美大でしか得られない知識、
できない経験があるのも事実です。

ただ実情を理解していないと予想外の出費や、
こんなはずじゃ…なんてことも起き、
実際に大学を辞めてしまう子も何人かいました。
そんな悲しい思いをする人が少なくなればなあ、
事前に準備と覚悟を持って臨むだけで全然違うかなあ、と思い
この度記事にしました。

この記事を書いて、改めて親に感謝です。
これからも存分に親孝行したいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみいただけると幸いです。

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