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タテ型洗濯機を分解して徹底的に掃除する キレイを保つ編

別記事で、洗濯機のワカメ問題を解消すべく、洗濯機を徹底的に掃除する記事を紹介しました。
今回は、その補足編として【キレイを保つ】方法について考えてみました。


汚れはどこからやってくる

洗濯機には洗濯機に投入したもの以外からは汚れが出ません。
我が家の場合になりますが、洗濯機の中に入れているものです。

洗濯機に入れているもの 
①水
②洗濯洗剤(市販の液体タイプ)
③柔軟剤(市販の液体タイプ)
④酸素系漂白剤(粉末タイプ)
⑤洗濯物の汚れ
洗濯物の汚れの一例として、皮脂、垢、汗汚れ・衣類の繊維くず・衣類に付いた食べこぼし汚れ・ポケットの中のレシートやティッシュなどの紙くず・髪の毛など。このほかにも衣類に付着したホコリや臭い、さらには工業系の汚れまで、多種雑多な汚れが含まれます。

この中で、洗濯機の汚れのもとになっているのは、

【①水】+【②洗濯洗剤】
水に含まれるミネラル分やカルキ成分と、洗濯洗剤の成分が結びつき金属石けん・石けんかすと呼ばれる汚れになる。

【②洗濯洗剤】+【⑤洗濯物】
ここは少し複雑で、洗濯洗剤と洗濯物に付いた汚れのバランスによります。

洗濯洗剤>洗濯物の汚れ
であれば洗濯物の汚れに対し余分な洗濯洗剤が汚れのもとになります。

洗濯洗剤<洗濯物の汚れ
であれば洗剤が不足していて落ちきらなかった洗濯物の汚れが洗濯機の汚れのもとになります。

しかし、多くの場合は、洗濯物の汚れに対して洗濯洗剤が多いパターンだと思います。

さらに、我が家では使用していないのですが、風呂水の使用も長い目で見ると汚れの元になっていると思われますが、ここでは割愛します。


洗濯機の汚れは人工的

洗濯機を分解して掃除すると気づくのが、黒カビ汚れを含め、洗濯機に付いている汚れは、自然界にはない人工的な汚れだということです。
洗濯洗剤と柔軟剤これに、水に含まれるミネラル分や衣類に付いた皮脂や、油汚れ、さらには繊維くずやが合わさって複雑な汚れを形成しています。


洗濯洗剤が原因となっている汚れ

ヌルヌルべったりした汚れは洗剤汚れの可能性が高いです。
主な原因は洗剤の入れすぎです。

妻の実家の洗濯機を分解清掃したときは、ヌルヌルべったりした汚れと粉末洗剤の溶け残りが盛大に洗濯機にこびり付いていました。
洗濯の様子を聞いてみると、粉末洗剤を洗濯機の指示通りに入れた後、洗いが始ったらフタを開け、泡立ちが足りないときには粉末洗剤を追加で入れていたとのこと。洗剤の入れすぎで、洗剤汚れが大量に蓄積したと考えられます。

柔軟剤が原因となっている汚れ

グリースのような薄いクリーム色の汚れは、柔軟剤汚れの可能性が高いです。時間がたつと黒くなる場合もあるようです。
主な原因は、こちらも柔軟剤の入れすぎです。

見た目は、シリコングリースのような汚れですが、指につけて水で流してみると油分はなく自然界にはない、人工的な汚れです。

先日、中古の洗濯機を分解掃除したときの、柔軟剤汚れの様子す。

この洗濯機の前の使用者は、柔軟剤が好きな方だったと思われます。
外槽掃除担当の妻が、ここのグリースが付いている部分は水をかけないほうがいいのかと聞いてきたので不思議に思い見てみました。
外槽の上部に入れすぎた柔軟剤の汚れがグリース状にベッタリと付いていました。柔軟剤の投入口にも鍾乳洞のつららのように柔軟剤汚れがついていました。噂には聞いていましたが、実際に見てみると目を背けたくなります。


洗濯機の汚れ 主な原因は洗濯洗剤や柔軟剤の入れすぎ

洗濯機が汚れる主な原因は、洗濯洗剤や柔軟剤の入れすぎです。
洗濯洗剤や柔軟剤を使い、洗濯物を綺麗にしたい気持ちが、洗濯機を汚す。なんとも皮肉な話ですが、身近で起きている根の深い問題だと思いました。


洗濯機の汚れを防ぐには

洗濯機にこびり付く、黒カビ汚れの発生をゼロにすることはできませんが、減らすことはできます。
難しいことはなく、「洗剤と柔軟剤の使用量を守る」につきます。

一例にはなりますが、洗濯機の取扱説明書に下のような洗剤と柔軟剤使用量の目安があるかと思います。
これらの、使用する洗剤と柔軟剤の量を守れば、適正量から大きく外れることはなくなると思います。

我が家の洗濯機の取扱説明書より、洗剤と柔軟剤の使用量目安の一例

また、洗濯物の汚れを落としたくて洗剤を入れすぎてしまう傾向がある場合は、洗濯洗剤の量を増やすのではなく、洗濯物を洗う水の温度を上げて、汚れ落としの力を上げてみるのもいいと思います。

柔軟剤に関しては、柔軟剤を入れないという選択肢があってもいいと思います。
我が家の場合は、柔軟剤を入れた場合と入れない場合を比べて、匂いがしないだけで、柔軟性には大差がなかったので、現在は柔軟剤を入れないか、半分の使用量くらいにしています。


洗濯機のキレイを保つには

洗濯機を分解して掃除をし、頑張って綺麗にした洗濯機なので、どうすればキレイが長持ちするかまとめてみました。

洗濯機をキレイに保つポイント
1.洗濯洗剤と柔軟剤を入れすぎない
2.洗濯機の投入口は開けておく
3.定期的に酸素系漂白剤のクリーナーを使う
4.定期的に塩素系漂白剤のクリーナーを使う
5.お湯で洗う工夫をしてみる

5番ですが、若干ハードルが高いかもしれませんが、新築やリフォームをお考えの方は洗濯機でお湯が使えるような設備にするといいと思います。

洗濯機の給水が水しか使えない場合は、面倒でも、近くのお湯が出る蛇口から洗面器やバケツにお湯を受け、そのお湯を風呂水ポンプを使って洗濯機に移してもいいと思います。
結果が良ければ、給湯できる設備を追加してもいいと思うので、是非お試し下さい。


最後に

洗濯機を徹底的に掃除して、キレイさを保っていれば、柔軟剤なしでも苦にならないくらい快適なものです。

洗濯物に、洗濯機のいやな臭いがつかない前提で、洗濯ができているのは、私のプチ自慢です。
当然、日々洗濯を頑張ってくれている、洗濯機に愛着がわきます。
我が家では、中古の洗濯機ながら大事に扱っております。


写真も動画もないに等しいこの記事が、皆様の洗濯環境を快適なものに変える一助となればうれしい限りです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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