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タテ型洗濯機を分解して徹底的に掃除する 掃除編


今回は、洗濯槽を外した後の、徹底的な掃除についてお話しします。
前回と同様、我が家の洗濯機、日立の乾燥機能なしの【タテ型洗濯機ビートウォッシュ】を例にして紹介します。


掃除に使用する道具を選ぶ

当たり前の話になってしまいますが、汚れの種類を見極め、洗いたいものの材質より柔らかい道具で洗う。の基本を守っていれば、大きな失敗はないかと思います。

例えば、洗濯機のワカメの汚れは、黒カビが混じったヌルヌル汚れがべったりと、外槽と洗濯槽に堆積します。この汚れが、乾燥と湿潤を繰り返し、固く厚くこびり付いて落ちにくい状態になっています。
この黒い汚れを目の前にすると、ブラシでゴシゴシ擦りたくなります。

洗濯槽のステンレス部分はブラシでゴシゴシ擦っても問題ありませんが、
プラスチック樹脂部分は、ブラシで雑に擦って目に見えない傷がつくと、掃除する前よりカビ汚れが付きやすくなるので注意が必要です。

ではどうすればいいか?

この汚れは、水をかけながら、汚れを緩めれば(ふやかせば)お風呂用洗剤で落ちる汚れなので、プラスチック樹脂部分はスポンジなどを使って洗えるところまで洗って、それでも落ちない部分はブラシを使えばいいと思います。

このように、汚れや素材に合わせて掃除に使う道具を正しく選ぶ必要があります。

【外槽】の掃除に使う道具と洗剤

外槽の材質は、プラスチック樹脂の場合がほとんどです。

使用する道具は、
スポンジかネット付きのスポンジ
細いブラシや古い歯ブラシ

使用する洗剤は、
お風呂用の洗剤
カビ取り剤(塩素系)


外槽を掃除する

経験上になりますが、外槽の汚れは固いブラシを使わなくても、汚れをしっかりとゆるめれば、スポンジやネット付きのスポンジで十分落とすことができます。
ただし、外槽の周りにある、オーバーフローの排水などの場所は、細いブラシか歯ブラシで掃除するようになります。

お風呂用の洗剤とスポンジで全体の黒カビ汚れを根気強く落とし、オーバーフローの排水、底部分の排水口付近は、ブラシが届く範囲で汚れを落としていきます。

その後、外槽全体にカビ取り剤を使用すれば、除菌にもなり新品に近い仕上がりになると思います。


【洗濯槽】の掃除に使う道具と洗剤

洗濯槽の材質は、ステンレスとプラスチック樹脂の組み合わせです。凸凹した部分も多いため外槽とは少し洗い方が異なります。

使用する道具は、
柔らかめのブラシ(お風呂の床用ブラシ程度)
ハケのようなブラシ(ディテールブラシ)
スポンジやネット付きのスポンジ
古い歯ブラシ
50cmくらいのワイヤーが付いた小さなブラシ
高圧洗浄機

使用する洗剤は、
お風呂用の洗剤
カビ取り剤(塩素系)

洗濯槽を掃除する

洗濯槽は、ステンレスとプラスチックの組み合わせですが、日立の洗濯槽はステンレスのカシメを外さないと洗濯槽を分解できないので、分解しないでそのままの状態で掃除することをおすすめします。
ネジを外せば分解できるタイプであれば、分解します。

まず最初に、汚れの様子を見る意味も込めて、高圧洗浄機を使って、こびり付いた汚れを落とせるだけ落としてみます。
この時、落ちない汚れは気にせずに、全体を洗って下さい。

次は、ステンレス部分に洗剤をつけて柔らかめのブラシやスポンジで黒カビ汚れを落とします。

ここを洗っているうちに、底面の黒カビ汚れが緩むはずなので、洗剤とカビ取り剤を併用しながら、ハケやディテールブラシを駆使して底面部分の凸凹内の黒カビ汚れを擦ります。その後、高圧洗浄機で流す。これを繰り返します。根気が勝負です。


滝洗いの水が流れる経路を掃除する

忘れずに掃除をしたい場所が、滝洗いの水が流れる経路です。
パルセーター付近から洗濯槽上部へ向かって洗濯水が流れる経路です。
ここの経路が分解できると掃除が楽なのですが、前述したカシメの問題がありますので、分解せずに洗うことを考えます。

滝洗いの水が流れる経路は、高圧洗浄機で洗おうとしても、直接洗うことができません。棒状のブラシでは経路に挿入できないので、私は100均(近所のセリア)から買ってきたワイヤー付きの小さなブラシを使っています。(必要なワイヤーの長さは、約50cmです。)

ワイヤー付きの小さなブラシ


滝洗いの経路 下から上に向かって水が流れています。
(ワイヤー付きのブラシの長さは50cmほど必要です。)

ビートウォッシュの場合、この滝洗いのシャワーの経路を掃除しないと洗濯機のワカメ問題が解消しません。
底側からブラシを挿入し、洗剤とカビ取り剤を併用しながら地道に掃除します。見えない部分ですが、頑張って掃除しましょう。
(ビートウォッシュの場合、この経路の掃除が大切だと私は思っています。)


その他の部品を掃除する

【外槽】と【洗濯槽】の他に
外槽のリング
パルセーター
糸くずフィルター
洗剤の投入口
柔軟剤の投入口

があります。これらも洗濯槽の掃除と同じようにプラスチックに傷をつけないように、洗剤とカビ取り剤を使ってスポンジなどで汚れを落としていきます。

以上の部分を掃除すると、排水ホース以外はほとんど洗う場所は残っていないと思います。


組立と試運転

掃除が終わったら、分解と逆の手順で組み立てていきます。
その後、水漏れがないか、注意して見守りながら試運転を行って下さい。

試運転で水漏れがあった場合には、分解時に外したジョイント部分を疑って下さい。
また、異常な振動や音が発生したときは洗濯槽の組み付け(38mmナットの緩みや締め付け不足)を疑って下さい。

外槽をきれいに掃除し、洗濯槽の底面まできれいに掃除したのに糸くずフィルターにワカメが溜まっていたら、滝洗いシャワーの経路と、ゴミ取りネットまでの経路を疑って再度掃除して下さい。

これらの経路には、大がかりな分解をしなくても、パルセーターを外すだけでアクセスできますので、ワイヤー付きのブラシさえ調達できれば、簡単に掃除できるはずです。

ここまでの作業と試運転が完了すると、業務用の洗剤を使っていなくても新品に近い仕上がりになっていると思います。
なにより、洗濯機のワカメ問題から解放されているかと思います。


最後に

今回も文章でつらつらと書いてしまいました。
詳しくは、ネット上に動画や写真付きの記事があふれていますので、そちらを、参考にするといいと思います。

この記事が、皆様の【洗濯機のワカメ問題】を解消するきっかけとなり、洗濯機に愛着を持っていただく一助となれば幸いです。

最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました。

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