タテ型洗濯機を分解して徹底的に掃除する 分解編
今回は、タテ型洗濯機を自分で分解して掃除する方法についてお話しします。
私は、いかんせん素人です。仕事として何十台、何百台と分解清掃している訳では有りません。
そのため、身の回りの製品の知識しか持ち合わせていませんが、基本的な部分に大きな違いはないと思いますので、皆さんもタテ型洗濯機の分解清掃にチャレンジしてみて下さい。
今回は、我が家の洗濯機、日立の乾燥機能なしの【タテ型洗濯機ビートウォッシュ】を分解清掃する場合の流れと手順をご紹介します。
では参ります。
洗濯機を分解する目的は、【洗濯槽を取り出さないと掃除できない部分が有る】ため
なぜ手間暇をかけて洗濯機を分解しなければいけないのか?
どこまで分解したらいいのか?
疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
再度確認しておくと、洗濯機のワカメ問題を解決するには、洗濯機の黒カビ汚れを落とさなければなりません。この黒カビ汚れが、厚くこびり付いている場所が、洗濯槽の底面です。
洗濯槽を取り出さずに掃除する場合どこまで、掃除できるか?
大事なところなので少し詳しく説明します。
上部パネル(上蓋)を開け、外槽上部のリングと洗濯槽のパルセーターを外します。下図は、洗濯機の断面図のつもりで書いてみました。
ここまで分解すると、青色線の部分を上部から掃除できます。
しかし、赤線で示した部分は、分解しないと掃除できません。
洗濯槽の赤線部分は強度確保のためか、凸凹しています。
ここに黒カビ汚れが厚くこびり付いており、ワカメの発生源となっています。ここの黒カビ汚れを落とさないと、洗濯機のワカメ問題が解決しません。
そのため、洗濯槽を取り出す所まで分解して、洗濯槽底面の黒カビ汚れを掃除する必要があります。
洗濯槽の取り外し方
我が家の、【日立製 ビートウォッシュ BW-V80E】の場合についてお話しします。
文書よりも動画のほうがわかりやすいので、詳細については巷にあふれるyoutube動画に譲ります。ここでは、ポイントのみ紹介します。
洗濯機の分解の流れ
1.上部パネルを外す
2.外槽のリングを外す
3.パルセーターを外す
4.38mmのナットを外す
5.中心の軸から洗濯槽を抜く
6.洗濯槽を取り出す
7.清掃
8.逆の手順で組み立てる
分解にあたり、2つの山があります。
1つめの山 38mmのナットを外す
38mmのナットの写真をご覧下さい。
数あるyoutube動画では、いとも簡単にこの38mmのナットを外しています。
しかし、この38mmのナットを外すには、工具と道具がそろっていないと外せません。
ここが、ハードルの高さにつながっています。
必要な工具
①38mmのソケット
②差込角3/4DR(19mm)を1/2DR(12.7mm)に変換するアダプター
インパクトドライバーを使う場合は、
③差込角1/2DR(12.7mm)の6角軸インパクトソケットアダプター
④インパクトレンチ(インパクトドライバーでも可)
があれば、youtube動画のように、簡単にに外せます。
38mmのナットを外す作業は、道具がそろっているかが勝負になります。
ちなみに、我が家の場合は下の写真のような道具で外しています。
2つめの山 中心の軸から洗濯槽を抜く
ネットにあふれる情報の中には、「38mmのナットを外した洗濯槽を揺さぶっただけで洗濯槽を取り外せた。」との情報もあるようです。
私が最近立て続けに分解した3台の洗濯機はいずれも、揺さぶっただけでは、外れませんでした。
「簡単に外せた。」は、ネットにあふれている情報の一つと割り切り、過度な期待はしないで、外れない物として道具を準備したほうがいいと思います。
簡単に外れないときは、ギアプーラーを使用します。
ギアプーラーをきちんと使うことができれば、簡単に引き抜けますので、この作業も道具がそろっているかが勝負になります。
道具をどこまでそろえるか?使用頻度でレンタルか購入するかを決めよう。
道具をどこまでそろえるか?非常に悩ましい問題です。
私は、汎用性の高い道具に中古工具を組み合わせて揃えています。新品のおおよその金額を、Amazonを中心にネット上で、ざっくり検索(2024年11月)してみました。
38mmのソケット ショートタイプでないもの 2,600円~
1/2DR→3/4DRアダプター 900円~
差込角1/2DRの6角軸ビット 700円~
ギアプーラー 150mm 2本爪 3,000円~
電動インパクトドライバー 57,000円~
高圧洗浄機 ミニサイズ 30,000円~
大きく金額がかかる部分ですが、電動インパクトドライバーと高圧洗浄機です。家庭での使用頻度が低ければ、レンタルで対応してもいいかと思います。
38mmのソケット
38mmソケットは、特殊寸法なので、ホームセンターでの取り扱いはほとんどないと思います。
ネット等で購入する前に、ダメ元で、近所の中古工具屋さんを物色してからの購入でもいいと思います。
注意点としては、38mmのソケットがショートタイプだと、センターの軸とソケットが干渉して、ソケットが奥まで入らず、ナットにかからない場合がありますので、自分の洗濯機に合った短くないソケットを選びましょう。
ギアプーラー
その他の工具は、ギアプーラーは自動車関係や機械整備の方が身近にいらっしゃれば、お借りするのが得策かと思います。
電動インパクトドライバー
電動インパクトドライバーは、汎用性が高い工具なので、お持ちの方もいらっしゃるかと思います。お持ちでない方は、知人に当たってみたり、レンタル(1日1,000円くらい)で調達するといいと思います。
高圧洗浄機
高圧洗浄機は、洗濯槽の掃除だけなら大きなパワーは必要ありません。(私は、ケルヒャーのK MINIを使用しています。)必須ではありませんが、掃除の効率が格段に上がりますので、レンタル(1日2,000円~)などで調達するのがおすすめです。
道具がそろえば、分解作業の2つの山を難なく超えられるはずです。
後は、ひたすら納得いくまで掃除するのみです。
最後に
サラッと紹介するつもりが、長くなってしまったので、掃除編を別記事にしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。