かわな

染め、ドラム、裸モデル、裸女優… 時を経て、染めに戻る

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染め、ドラム、裸モデル、裸女優… 時を経て、染めに戻る

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自己紹介(20代)

書かなきゃと思っても難しいですね、自己紹介 とりあえず染色からざっくり 女子美の工芸で染色を専攻した 入りたくて入ったものの、若かったからか民藝中心の教えに反発して素直に創作できず、軽音楽のクラブに入部 女子美なので女の子バンドでドラム担当 コピーバンドから始まり、いくつかバンドを経験し、女のドラマーっていうだけで仕事も多少あったりとバブルな時代 素直に創作できないまま、バンド活動に明け暮れ、卒業後も就職する気にならずフリーターで食い繋いでドラムを叩く…そんな生活 同時

    • フラッシュバックするのはトラウマなんだろうか

      トラウマを抱えている 核となる体験は確かにある その体験を封印したので8年ぐらいは 何があったのか忘れて生きていた 意識して封印しただけだからか思い出した その体験は、もう紙芝居みたいに 簡単に再生される 多分、フラッシュバックというやつだ だけど、ブレを感じている 体験が再生されても平気なのだ 何度も見ているうちに慣れてしまった だから再生されても動じない ようやく振り返ってみるものの フラッシュバックって衝撃的な体験の映像 そんな先入観が邪魔しているのかも 核とな

      • (染色10)ぐるぐるを染めたら癒された気がしてきた

        今まで限られた人にしか話せなかった ぐるぐると名付けたトラウマ そのパワーは絶大で耐えるしかない などと思っていたが 染めてみたら初めて癒しを感じた 丸いものが並んでいる 並んでいるっていうだけでグッとくる 丸でなくても小さなものが並ぶのが好き トラウマなんて関係なく、ぐるぐるを染めてみようとして挫折を繰り返してきたような あーでもない、こーでもない 納得いかずに作品にできず 振り返ってみるとマスに丸が入っていて 自分も作品も身動きとれず なんとかぐるぐる動き出さないか

        • 最後の棘は鍵だった

          最後の棘を抜いてみたら そこは温かかった 棘だと思って抜いたら鍵型をしている どうやら傷口を閉じる機能も持っている 苦しんでいた頃の自分に教えたい 時間はかかっても助けてくれる人が たくさん現れる 決して振り向かないために側に居てくれる人 逃げるために助けてくれる人 辛い時に見守ってくれる人 固まってしまった気持ちを解いてくれる人 垂れ流す取り止めのない話を聞いてくれる人 そして 傷口を閉じてくれる人 何よりも、その当事者が立ち直っている 皮肉な話もあるけど 記憶を封

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        自己紹介(20代)

          最後の棘

          もう これ以上何も身体に刺さっていない そう思っていたのだけれど 人の縁というものは不思議で 私の感情は、凪にはならず どうして棘が残っていると 気づいてしまったんだろう 抜けば確実に出血する でも 抜かなきゃ傷は閉じない 確かに棘があることは知っていた 小さい棘だから放置可能だと思って のんびり観察していた程度の棘だ それでも時々違和感を感じていたのは この棘の存在だったようで 思ったより大きな棘 いや 小さいけど核心に触れている棘 ちょっとした弾みで抜いてみよう

          (トラウマ3)どうしてしばらく染めたくなかったのか

          ぐるぐるっていう沼にはまって しばし立ち止まっていた 染めたい気持ちが固まって身動きが取れない 気づいていなかったんだけど 思いっきり心象映像だったんだ ぐるぐるの魔力おそろしい… 丸が並ぶ いっぱい並ぶ 並ぶっていうのが好きとは知ってた 好きだから扱う それなのに思考停止というか PTSD状態に陥っていた って、今頃気づく こんな事、記憶を取り戻した時期にもあった その時は染めるという行為がトリガー?と思い 染めから離れてみたりしていたんだった ってことは、染め

          (トラウマ3)どうしてしばらく染めたくなかったのか

          (トラウマ2)ぐるぐるの良いところ

          トラウマなんて要らない でも 悪いことばっかりでもない はず ぐるぐるの良いところを探してみる もしも、トラウマになるような経験がなかったら トラウマって気づいていない頃 私は、自分の経験は確変を起こしたって思っていた あの経験がなければ、いつまでもノーが言えない日本人だったと モノの見方、感じ方 俯瞰になったと言い切れないものの 自分の意思を持てたのだ 物事には、色々な側面があり 油断すると裏表も逆転する だけど、どちらもが真実で どちらも虚像でもあって 強いだけ

          (トラウマ2)ぐるぐるの良いところ

          トラウマという『ぐるぐる』を抱えているということ

          これと言って何が起きたわけでもなく ただただ、何にも吐き出せず ひたすらぼんやりしていたけれど そろそろ動き出そう でも、せっかく自分の殻に引きこもっていたから トラウマという『ぐるぐる』のことを書いてみる 20代の恋 どうしても気になってしまう人 それが、出会った時から悲しい出来事を経て 遠い存在になった今に至るまで変わらない 嫌いになることも恨むことも できない でもどうしても許すことが できない いや 許す必要はない 頭ではわかっていても 気持ちが追いつか

          トラウマという『ぐるぐる』を抱えているということ

          (染色9)四本貴資先生のブロックプリント〜染色技法編・型のり着色防染〜

          女子美時代の先生で、芹沢銈介さんのお弟子さん であり、東京造形大学の先生だった四本先生 少年のような笑顔で工房にいらっしゃったのが印象的だった 四本先生の赤といえば良いのか、濃厚な赤の印象が強いのだが、同時にブロックプリントを追求した工芸家 そのブロックプリントの手法は、型のりに染料を入れ込んだ着色防染による手捺染 って書いてて、これ意味がわかる人が世の中にどのぐらいいるんだろう インドのブロックプリントに引き込まれて、染めの世界に舞い戻った今、ブロックプリントに型のりを

          (染色9)四本貴資先生のブロックプリント〜染色技法編・型のり着色防染〜

          (染色8)どうして地色は最後に染めるんだろう〜染色技法編、伏せのタイミングについて〜

          染色の手順で、地色は最後に染めるもの そう頭ごなしに教わった いや、刷り込まれた ブロックプリントというか、地色を防染で浸染って考えた今回、浸染用防染糊で伏せ(防染)することで柄の染料を吸ってしまう現象と白場汚染の問題を解決すべく、先に地色を染めてみた なんか罪悪感すら感じる そもそも、どうして地色は最後に染めるのか 考察してみよう 手描き友禅の場合、想像の部分が多いけれど 柄描きの着色が顔料だったら定着のための蒸しが不要(混ぜるものなどで蒸すかも) ざっくりな手順とし

          (染色8)どうして地色は最後に染めるんだろう〜染色技法編、伏せのタイミングについて〜

          (染色7)羨ましいですって言われてビックリした私の女子美時代〜柚木先生のこと〜

          あなたの学生時代の方がきっと素晴らしいだろうと思っていた人から、私の学生時代が羨ましいですとメッセージをいただき長文で返信するぐらいならと、noteでお返事兼ねて書いてみる 女子美って面白い学校でした 着物に漠然とした憧れを持っていたので、いわゆる有名美大の染織を学べる学部、学科を受験して一浪後に女子美に入学 染織なら女子美はイイよと聞いていたものの、女性だけの環境に馴染めるのか不安しかなかったけれど、合格できた唯一の大学で有難く入学 高円寺に通っていた時代で校舎は狭く

          (染色7)羨ましいですって言われてビックリした私の女子美時代〜柚木先生のこと〜

          (染色6)向井詩織さんのワークショップその後、化学染料を受け入れる

          植物染料を使うべきかどうか、化学染料で良いのかどうかって永遠に答えが出ないかもと思い込んでいた課題は終わった? ほぼほぼ出ていた答え 「もう化学染料で染めちゃえ!」 という気持ちが、ワークショップで腹落ち 向井さんのインド伝統の手法にこだわる姿勢を目の当たりにすると、私には別世界というか、ずっと憧れていれば良いなぁって良くも悪くも諦めがついたのだ 植物染料を扱う覚悟はどうしても持てないし、逆に言うと、化学染料を捨てるのももったいない ここ15年ぐらい染めていなかったとは

          (染色6)向井詩織さんのワークショップその後、化学染料を受け入れる

          (染色5)ブロックプリンター向井詩織さんのワークショップに行きました

          インド更紗に引き込まれて 暇さえあれば更紗、更紗…とWEB上を彷徨う 必然的に、向井詩織さんに辿り着く 会ってみたい!仕事がみたい!! 名古屋開催のワークショップへ ブロックプリントとは文字通りのブロックでプリントしている布をブロックプリントという 型紙ではなく、木などで作ったブロック(日本人的には、ハンコという方が分かりやすい?)で模様を展開していく ブロックプリント🟰インド更紗 と言っても良いぐらい、とりあえずインドなのだ 染色に関しては、とにかくインドは先進国 歴

          (染色5)ブロックプリンター向井詩織さんのワークショップに行きました

          (染色4)かわな更紗一号が完成、モデルはテリーさん

          蒸すことで問題が一つ解決 まだまだ上手くいかないものの 一旦、この顔から離れよう モチーフとしての顔学生の頃から顔には思い入れがある メイクにも興味があったが、自分の化粧というより、顔が好きなんだと 小さい頃からキュビズムに興味を持っていたのも立体の捉え方という本来の話ではなく、単純にピカソが描く顔が好きだった モデルのテリーさんのこと今回の顔にはモデルが実在する 石材補修の職人時代からの恩人で、その名はテリーさんという テリーさんは不思議な人で、優しい顔と怖い顔を合わせ

          (染色4)かわな更紗一号が完成、モデルはテリーさん

          自己紹介(50代)

          これが最後の自己紹介 過去を封印してサラリーマンに落ち着く メンタルは落ち着いても何か足りない 会社で過去を言ってはいけない これが、ピンク女優仲間でサラリーマンになってた先輩の忠告 そういうモノだろうと思い、黙っていた 会社といわず、飲み屋でも黙っているうちに、すっかり裸時代は封印された 一部とはいえ自ら記憶を封印した経験があるだけに、過去の封印は自分と向き合うことの先延ばしというか、漠然とした不安を覚える 親しくなった人に話してみたいと思っても、何から話し出せばいいの

          自己紹介(50代)

          自己紹介(40代)

          生きていくために、建築現場へ 元々瞬発力(爆発力?)はあるけれど スタミナがない私は、職人生活が限界に 補修する素材を建材の石から陶器にする または、建築にこだわる この二者択一で次の仕事を考える 不思議なことに、建築から離れられなかった 10代のころ、自分の進路に建築なんて考えたこともなかったが、建物ができあがっていく進捗のわかりやすさが性に合っていたらしい 石材補修の職人から石材施工の番頭(施工管理)に 仕事を少し理解できるようになった1年後には 夫の仕事の関係で上

          自己紹介(40代)