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人は無力だから群れるのではなく、群れるから無力なのだ

生き方についてのフレーズを集めてみました。(その2)
●「人は無力だから群れるのではなく、群れるから無力なのだ。」(竹中労・出典不明)
●「この1年、美談仕立ての「絆」探しには、うんざりした。むしろ日本の社会は、ひとりひとりが、もう少し孤独に耐える勇気を持つ必要があるのではないかと思う。」(ブログ「見もの読みもの日記」2012/04/03)

●「何もかも得ようとしてはいけない。いろんなことをいっぱいつかんでいる手から何かを捨てなければ、また新しいものはつかめないのだ。」(立松和平「中村元先生のことば」・ブログ「ミシマ社新聞『となりの坊さん』」2010/09/09)
●「誰でも、たとえどんな悲しみを持っていようが、うなだれずに普通に背を伸ばして歩き、普通に食べ、見知らぬ人に会えば微笑する。それこそが輝くような老年というものだ。心にもない嘘一つつけなくてどうする、というものだ。この内面と外面の乖離を可能にするものこそ、人間の精神力なのだろう。」(曽野綾子「最高に笑える人生ー夜明けの新聞の匂い」・ブログ「一日一冊」2010/08/23)
●「『する人生』よりも『ある人生』の重みを知ること。このことによって老人も、それを取りまいている人々も、老人の生きていることのはかりしれぬ意味を知ることができるのではないだろうか。『ある人生』の重みから逃げたり、目をそらしたりするために、何と多くの人が何かを『する』ことに狂奔していることだろう。」(河合隼雄・「心理療法コレクションⅢ」からの引用・ブログ「読書の記録」2020/05/11)
(←西欧的な壮年男性の「する人生」を目標とするモデルよりも、東洋的な老人の叡智を尊ぶ「ある人生」を認めるモデルのほうが、はるかに力があるのではないか。)
●「さまざまなことに執着のある老人というのは、次第に力及ばなくなっていく分、弱く、みすぼらしい存在になってしまうのではないかな。逆に『生きてさえいれば他のことはつけたりだ』と言い切れる老人には、欲の多い若者よりも、むしろ生命力への原初的な信頼が感じられて、そばにいる人間を若々しい気持ちにしてくれるように思う。」(ブログ「見もの読みもの日記」2010/06/04・鶴見俊輔「思い出袋」の感想)
●「われわれは、人生のどの年齢にも、全くの新人として到達する。だからいくら年を取っても、その年齢においては、とかく経験不足、ということになってしまう。」(「ラ・ロシュフコー箴言集」・ブログ「ものろぎや・そりてえる」2008/04/24)
●「最も長生きした人間が最も多く生きたというわけではない。生を最も多く感じた者こそ最も多く生きたのだ。」(ジャン=ジャック・ルソー「エミール」・神谷美恵子「遍歴」における引用)
●「いかに負けるか。負けたあとどう振舞うか。毅然と、美しく、思い出を紡ぐことができるか。ここにわたしは清少納言の「覚悟」を感じています。このことが、おそらくは勝つことよりも負けることが多いであろうわたしたちの人生にとって、力を与えてくれる…と思うのです。」「人生の窮地に立たされてなお、この世界を祝福するものがたり。」(「なぜいま「枕草子」なのか:ほぼ日「たられば」氏による「枕草子」解説から:20180913)

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