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マーケットプレイスのテイクレートについてまとめ

今回はマーケットプレイス型の企業のテイクレートについて調べてみました!



テイクレートとは?

まずはテイクレートについて簡単にまとめていきます。

テイクレート = マーケットプレイス型のECサービスを展開している企業の「取り分の率」となります。

Ex 
 楽天で1,000円の雑貨をA店から購入した場合

900円がA店に入り、100円が広告費(売上)として楽天に入る。
この場合テイクレートは 100円➗ 1,000円 × 100 = 10%となります。

ちなみにこの例の中の、「1,000円」は取引高と呼ばれます。
つまりテイクレート = 売上 ➗ 取引高 で算出することができるのです。

テイクレートは当然サービスによって変わってきます。
今回はその数値をみていければと思います。

楽天のテイクレート

まず国内マーケットプレイスの最大手である楽天のテイクレートから見ていきます。

【国内EC流通総額(取扱高)】

2023年度第2四半期決算説明会

【国内EC売上高】

2023年度第2四半期決算説明会

<2023年度2Q時点>
取扱高 : 1兆4,540億円
売上高 : 約 2,167億

という数字になっています。

つまりテイクレートは 2167億 ➗ 1兆4540億円 = 約14.9%となります。


Yahoo(Z HOLDINGS)のテイクレート

続いて、Yahoo!ショッピングやZOZOTOWN、LOHACOなどを運営するZ HOLDINGSのテイクレートを見ていきましょう。

【国内EC流通総額(取扱高)】

Zホールディングス株式会社 決算説明会 2023年度 第1四半期

【国内EC売上高】

2023年度 第1四半期 四半期報告書

<2023年度1Q時点>
取扱高 : 7,177億円
売上高 : 約 1,677億

という数字になっています。

つまりテイクレートは 1677億 ➗ 7177億円 = 約23.3%となります。

※ 物販EC事業に含まれる、アスクルBtoB事業はマーケットプレイス型ではなく、直販型となっているため、売上高として計上するのは本来はNG
※ ただし細かい数値が公開されていないため、今回は参考値として計上


BASEのテイクレート

続いて、ネットショップ作成サービスを運営しているBASEのテイクレートを見ていきましょう。


2023年12月期第2四半期 決算説明会資料

<2023年度2Q時点>
取扱高 : 313億円
売上高 : 約 19億

という数字になっています。

つまりテイクレートは 19億 ➗ 313億円 = 約6.2%となります。

Creemaのテイクレート

最後に、ハンドメイドマーケットプレイスを運営しているCreemaのテイクレートを見ていきましょう。

2024年2月期 第1四半期決算説明資料
2024年2月期 第1四半期決算説明資料

<2024年度1Q時点>
取扱高 : 約 44億円
売上高 : 約 4億

という数字になっています。

つまりテイクレートは 4.45億 ➗ 44億円 = 約10.07%となります。


テイクレートのまとめ

① 楽天 → 国内最大級の取扱高。テイクレートも高水準
② Yahoo → 広告を活用し、テイクレート引上げに成功(参考値)
③ Creema → 内部広告サービスの強化で1Qとして過去最高の売上達成
④ BASE → テイクレート下落が続く。テイクレート重視の経営方針に変更へ

今回はマーケットプレイス型のビジネスモデルを展開している4社のテイクレートを比較してみました。

ご拝読ありがとうございました!

参考書籍 


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