「良心」小林秀雄を読んで
巷で人気のピーター・シンガーの Famine, morality and affluence というエッセイがある。
このエッセイは1972年にベンガル飢饉の際にシンガーが綴ったものであり、超簡単に要約すると「もっと寄付しろ」というものである。
これを6月くらいかな、に読んだのだがなんとも言えない味の薄いエッセイであったのを覚えている。メッセージは素晴らしいと思う。天災などに見舞われる人たちはできるだけ助けたほうがいいし、そうすべきだと主張する。この議論はとても堅固であり