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新しい言葉を学ぶと、世界が新しくなる。

人口1万人以下の長野県の農村に移住をして4年目。
この場所で暮らしていると、全てが新鮮で、新しいことに毎日出会えていた、バックパッカー時代を思い出します。

この場所で受け継がれている伝統や文化。何百年、何千年前の歴史に触れることができるこの環境は、海外ばかり見ていた、考えていた自分にとって、とても刺激的で、魅力です。


新しい言葉と新しい世界。

知識と情報と、見え方と。

先日、いつもお世話になっている禅寺の和尚さんとお話をしている時に、薫習(くんじゅう)」という言葉を教えて頂きました。

薫習(くんじゅう)とは、仏教用語で、行為の結果が心に影響を与え、習慣となって残ることを意味します。香が物に染み付くように、人の精神や行いが心の奥底まで影響を与えていく様子をたとえています。

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「薫習」の例としては、次のようなものがあります。

  • 大人のことばがけによって、幼児の心に願いや思いが伝わる

  • すぐれた人に親しむことで、気がつかないうちに自分もすぐれた人になれる

  • 毎日の家庭生活で躾や規範意識などが、親から子へ、孫へと育つ

周りにいる人、環境によって形づけられるものがある。

そう思ったきっかけは、ある話を聞いたときのこと。ふと頭に浮かんだのは、熱帯の土地に住む人たちの、陽気で明るい笑顔やのんびりとした雰囲気でした。その朗らかな表情やゆったりした空気感って、あの土地特有の暖かい気候や、いつも降り注ぐ太陽の光が影響しているんじゃないかな、と感じました。気候や環境が人の性格や気持ちのあり方にどれだけ影響しているのか、少し調べてみると興味深い話がたくさんありました。

「気候と幸福度の関係」

たとえば、2019年に発表された研究で「気候と幸福度の関係」を調べたものがあります。その研究によると、温暖で日照時間が長い地域に住む人たちは、他の地域の人と比べて幸せを感じやすい傾向があるんだそうです。一方、寒い地方に住む人たちは、厳しい環境を生き抜く中で、忍耐力や規律を重んじる性格になりやすいと言われています。さらに、都会のような忙しい場所では、ストレスや競争が多い分、他人にあまり心を開かないような性格が育ちやすい、というデータもあるそうです。こういった話を聞くと、やはり環境が人の気持ちや生き方に与える影響って無視できないなと思いますよね。

さらに、文化や習慣もその土地ならではの環境の一部と言えそうです。たとえば、熱帯地方では時間に対しておおらかで「まぁいいか」となる人が多い一方で、寒い地方では「計画性を大事にしよう」という価値観が強かったりします。これも、その土地での暮らしの工夫や知恵から生まれた特徴なのかもしれません。

もちろん、性格や気質はそれぞれの育ち方や遺伝にも影響されます。ですが、長い時間をかけてその土地で築かれてきた文化や雰囲気を見ると、そこに住む人々の気質にも少なからず影響を与えているのは間違いなさそうです。

自分が暮らしている場所や、周りにいる人たち、日々の環境が、自分自身にどんな影響を与えているのか。そんなことを改めて考えてみるのも面白いと思います。普段当たり前すぎて気にしていない環境の力を意識すると、新しい発見があるかもしれませんね。

hitokoto Radioが始まってからの、この頃。

アイデアと想いが溢れる日々。

ノリと勢いで始まったポッドキャスト。気付いたら、もう3ヶ月ほど動いています。運営メンバーと話せば話すほど、アイデアが溢れてきて、LINEグループの通知がすごいことになっています笑。違うことに取り組んでいるメンバーだからこそ、

「そんな考え方もあるのか!」
「そのアイデアめちゃくちゃいい!」

というような新しい刺激を与え合える関係性ができています。ベースとなる想いが同じだからこそ、切磋琢磨して動いていけるのかなと思っています。

まさに薫習だなと。

人口1万人以下の農村で暮らす3人が、地域の魅力を掘り下げながら、日本の未来を考える番組。暮らし、伝統、歴史を学び、今の日本を100年後に残すためのアイデアや方法を考えます。毎週日曜日17時更新。

👤服部大地(はっとり だいち)

1992年、北海道生まれ。鶴居村の「Heart’n Tree」シェフであり、「The Royal Express」最年少シェフ。地元食材を活かした料理に定評があり、2023年「RED U-35」でブロンズエッグ受賞。現在は食材ハンターやノマドシェフとして各地でポップアップを開催中。

👤内田将大(うちだ まさひろ)

1990年生まれ、東京都出身。株式会社ムラシゴト代表。ゼネコンで約7年間、都市開発案件を担当した後、2022年から長野県原村(はらむら)に移住。「日本で最も美しい村」連合専任の地域おこし協力隊として活動する傍ら、2024年に起業。裂織(さきおり)ブランドの推進を日々行う。


新しい言葉を学ぶと、新しい世界が見える。
そんな発見のシェアでした。


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