70代、大人気のYoutube クリエーター!パク・マンネおばあさん~!
チャンネル登録数 130万。
韓国であらゆる年齢層から人気のあるパク・マンネおばあさん。
今年、最初の読書はパク・マンネおばあさんの自叙伝でした。
写真が多いこともあり、韓国語の本なのに数日で読み終えました。
それもとても感銘を受けて!
パク・マンネおばあさんを簡単に紹介
本を読んでいろんなことを知ることができました。
痴ほうになることを恐れていたおばあさんのために、孫娘のユラさんが痴ほうも予防法を調べていく中で、一番いいのは「自由な海外旅行」だとひらめいたんだそうです。
(最初は簡単なスマホのゲームも勧めたそうですがおばあさんには合わなくて、いろんな論文や記事を読んで勉強をしたみたいです。)
勤めていた職場に「おばあさんのために旅行をするので、一週間休暇をください」と言ったのに認められなくて、ユラさんは退職したそうです。すごい覚悟ですよね~!
おばあさんの扉が開いたオーストラリア旅行。
(なんの扉だろう?人生?心?扉という言葉だ出てきました)
韓国とは全く違う大自然、動物、人々。そして旅行ならではのアトラクションを、おばあさんは毎日、毎瞬間、本当に楽しく過ごしていきます。
ユラさんは韓国に帰ってからもおばあさんが動画を見て楽しんでくれたらいいなあと思い、動画をたくさん撮ったんだそうです。
確か学生時代、映像関係の勉強をしていたのかな?なので、動画の編集も大好きだったんだそうです。
家族や親戚にもおばあさんの楽しんでいる様子やオーストラリアの風景を見せてあげれるように、YOUTUBEにアップした…と本に書いていました。
この動画が爆発的な再生回数になり、韓国中で大人気のYOUTUBEチャンネルになっていくのです。
2017年1月に初めて動画をアップ。
3か月後には化粧品会社とコラボ。
(おばあさんのシチュエーション別化粧法シリーズがすごい面白い)
2017年の8月以降はVOGUE(ヴォーグ)やコスモポリタンにも紹介され、
2018年にはGoogle本社の行事に韓国代表として参加する…という凄さです!
GoogleのCEO、サンダー・ピチャイやYoutubeのCEO、スーザン・ウォシッキーとも会って動画を撮っていますが、これは狙ってもできないと思うんです。おばあさんの「運を動かす力」みたいなものを感じます。
日本語の字幕がついた動画が見つからないのが残念…!
パク・マンネおばあさんの人生
このマンネおばあさんは1947年生まれです。
日本では第二次世界大戦の終戦後で、まだまだ混乱期ではあったとはいえ、1953年以降の高度成長期に向かって上り坂でしかなかった時期ですよね。(実際経験してないので想像ですが…)
ところが韓国の1947年といえば…。
やっと第二次世界大戦が終わったと思っていたのに、国内が不安定で1950年には韓国動乱が起こり、1953年の夏までは激しい戦争が起こっている時代でした。
こういう時期にマンネおばあさんは幼少期を過ごします。
マンネという名前は「末っ子」という発音にひっかけて付けた名前で、マンネおばあさんは6人兄弟の末っ子でした。
戦争はようやく終わったけど、国中がとても貧しい時代。
女の子という理由で、お父さんはマンネおばあさんが勉強することに大反対したそうです。悔しかっただろうなあ…だって村では結構お金持ちの家で、食べるのに精一杯という環境ではなかったみたいなので。
20才で同じ村のただの友達だった男性と結婚。
ここからおばあさんの苦労の歴史がスタートです。
旦那さんの家は超貧乏。そしてなんと結婚してすぐにどこかに行ってしまい、時々帰って来ては子供ができ…(この旦那、出稼ぎでお金を送ってくれるならいいけど、外では独身で通してたらしい)。
それでもおばあさんは「子供のために」という一念で必死に働きます。
ところが2度も詐欺にあってしまうんです。
絶望的になり人を信じれなくなるような出来事が起こっても、おばあさんは「子供を育てるために」より一生懸命働きました。するとおばあさんを助けようとする人にも出会うようになり、お店もうまく回るようになりました。
パク・マンネおばあさんのたどってきた道のりは、過酷なものでした。
私だったら…私だけじゃなく、大部分の人が持ちこたえられないのではないかというような道でしたが、おばあさんはお店で小さな成功感を味わうことができました。
ここまできて、やっとホッとできるかと思ったら「痴ほうに気を付けてください。」というお医者さんの所見です。
70歳を過ぎて「痴ほうになって、子供たちに苦労させてしまうお荷物になるのではないか」という、今までになかった絶望感と不安感を味わっていた時、孫娘のユラさんがおばあさんを救います。
ピンチはチャンス!
(韓国語版の自叙伝の表紙は強烈なパワー)
おばあさんに感銘を受けました
私が感銘を受けたのは、
おばあさんが「痴ほうになるかも」と不安に過ごしていた時、孫娘のユラさんが「予防法を勉強し、おばあさんに合った予防法をひとつずつ探していったり、おばあさんのために旅行に行くと決めたり、休暇が取れないなら会社を辞めてしまう。」ここまでした、という点です。
これはおばあさんの生きてきた姿に、子供だけでなく孫までもが尊敬し感謝したからだと思うからです。おばあさんは「私は必死で仕事だけしてきた。子供たちに何もしてあげれなかった。」とおっしゃるんですが、「おばあさんがどういう心で仕事をしているか」を家族みんながわかっていたんだと思います。
だから私はこのおばあさんの「後ろ姿、生き様」がすごくカッコいいなあと思いました。孫娘ユラさんのおばあさんに対する愛情と孝行心を見ることで、おばあさんの生き方が見えるようでした。
あと、動画を見て
おばあさんの「好奇心・チャレンジ精神・その瞬間を楽しむこと・いつもポジティブ・ユーモア感覚」に感動しました。
こういう新鮮な心を、私も忘れないで持ち続けたいなあと思います。
偉人とか世界で成功した人ではない本当に普通の人の人生からも、たくさんのことを感じ、学ぶことができるんですよね。
私の周囲にいる人に関心を向けていきたいなあ、私の周囲の人を大切にしたいなあ、心からそう思わせてくれる自叙伝(そして動画)でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?