井上尚弥に倒されたルイス・ネリ、試合後に密着!「悪童」の涙
プロボクシングの歴史的興行となった5月6日の東京ドーム、メインイベントではスーパーバンタム級の4団体世界統一王者、井上尚弥(大橋)が、WBC1位の挑戦者、ルイス・ネリ(メキシコ)を、6回TKOで下して防衛した。
日本では事実上の永久追放処分を受けていたネリだが、その悪役人気を買われて巨大会場の敵役に抜擢され、1ラウンドに井上からダウンを奪う衝撃シーンを作って見せた。結果として我々は、井上の倒れる姿と、そこから驚くほど冷静に立ち上がって逆襲するシーンを見ることができた。
そして、敗北したネリが花道を戻っていったとき、多くのファンが握手を求めてフェンス際に集まり、ネリはダメージがあった様子ながらも彼らと手を取り合って何度も感謝を述べていた。井上尚弥が主役のイベントだけに、多くの記者が勝者に集まることを想定し、僕はネリの後を控室までずっと付いていった。そこで見たものは何か。
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