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ジャニー喜多川「性加害」報道を止めた「重要人物」 誰がどうやって不都合な真実を隠したか

「なぜ、日本のメディアやエンターテインメント業界が何十年も問題にしてこなかったのか」
 ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏による若い所属タレントへの「性加害」について、長年、日本の大手マスコミが無視してきたことを、英・BBCが問題にした。
 その原因については、日本の芸能界は大手事務所の力が強く、マスコミが利害関係にあるというのが前提にあるが、テレビやスポーツ紙などが足並みを揃えて報じない異様な現象には、もっと具体的に「指示」をしている人物がいる。
 BBC番組にも協力した筆者は、以前からジャニーズについては雑誌などに問題を書いてきたフリージャーナリストであるが、外側から言うだけの評論家と違い、取材活動を通じて業界内を直接見てきた。喜多川氏と会ったこともあり、冒頭の「なぜ」についての回答を持っている。
 本来はメディア用に記事を書いていたが、複数の媒体で7つも掲載ができなかった。「報道の不自由」が顕著な日本では、キャリア20年以上の記者でも独自配信するしかなくなった。誰がどうやって芸能マスコミに不都合な真実を食い止めてきたか、それをハッキリ書く。
 
 
 ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)による若いタレントへの「性加害」が3月、英・BBCのドキュメンタリー番組「プレデター:ザ・シークレット・スキャンダル・オブ・Jポップ」で放送された。
 BBC記者が主宰する情報交換サークルに入っている筆者に、本件で情報提供の依頼があったのは昨年のこと。喜多川氏が長年に渡り、未成年者を中心とした所属タレントを手懐け、卑劣な性加害を続けていたことは元所属タレントから何度も告発され、法廷で認められたこともある事実だが、BBCの関心は「なぜ、日本のメディアやエンターテインメント業界が何十年も問題にしてこなかったのか」だった。

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