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ジャニーズ「性加害」最新取材(6)この状況でも「火消し策」を用意した事務所の重鎮、その正体

 前回7月の記事から大きく事態が動いたジャニー喜多川の性加害問題、外側から見て分かる事象の解説は誰でもやれるので他に任せ、こちらはインサイダー視点で、他では伝えられていないジャニーズやメディア内部の動きを密かに追っていた。
 
 過去記事では、テレビ局の中に芸能マスコミをコントロールする役割がいることをハッキリ書いたが、それこそ局側が墓場まで持って行きたい事実であり、自局の徹底調査などできない理由だ。世間からの批判が高まり、スポンサー企業が「嫌ジャニーズ」になったことで、メディアもジャニーズ事務所との距離をとらざるを得なくなっているが、そんな状況になるまで癒着マスコミの動きが鈍いのには、報じられていない理由が他にもある。嵐の櫻井翔がニュースキャスターの降版にならないのもまさにそれ。
 
 メディアにとっても固めてきた世界を崩す話だから、こんな状況になっても、そこの真相を突く記事はNGのまま、「ご遠慮願いたい」と言われてしまう。それがいったい何か、本当に知りたいという人にだけ、ジャニーズ内部から漏れた話も含めて伝えよう。
 
 実は、ジャニーズ事務所は9月7日の社長退任会見前まで、「年内終息」を目論んだ「火消しプラン」を持っていた。つまり、ジャニーズ事務所は最近まで強気姿勢を崩していなかったのである。それを知っていた大手マスコミだからこそ、状況の変化を期待して時間稼ぎをしようとしていたのだ。

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