その数なんと88本!シラス「ゲンロン完全中継チャンネル」購読で番組見放題!
先月めでたくオープンから2周年を迎えた放送プラットフォーム「シラス」。このnote読者の方には今更ご説明するまでもないかもしれませんが、シラスとはゲンロンが主導して開発・運営を行なっている新時代の交流強化型動画放送プラットフォームです。シラス始動以来、当社運営の「ゲンロン完全中継チャンネル」ではゲンロンカフェで開催されたイベントのほとんどを生配信してきました。
今回はチャンネル購読や番組検索方法、おすすめ番組などご紹介します。
(シラスにはゲンロンが自ら運営するチャンネル以外にも、個性と魅力にあふれたチャンネルが山ほどあるのですが、そちらはまた別の機会にご紹介を!)
チャンネル購読
ゲンロンカフェのイベントは、開催と同時にシラスで生中継が行われたのち、基本的には半年間の期間限定でアーカイブが公開されています。
そして、それらの番組を視聴する方法は大きく分けて二つ。
月額チャンネル購読
都度購入
「月額チャンネル購読」は、月額¥6,600(税込)で一ヶ月間、公開中のすべての番組が見放題となります。 「都度購入」は、番組単位で購入することができ、購入した番組は公開期間中何度でも視聴することができます。なお番組が「本編」と「延長」に分かれている場合には、それぞれ個別での購入が必要となります。
現在「ゲンロン完全中継チャンネル」で公開中の番組はなんと88本!(2022年11月4日現在) チャンネル購読すると、月額¥6,600(税込)でこれらすべてが見放題なのです。さまざまなトピックで濃密な議論や対話を長尺で展開するゲンロンのイベント、それを88本見れて月額¥6,600とは圧倒的なコストパフォーマンスではないでしょうか。ちなみに都度購入の場合は基本的に本編が¥990(税込)なので、そちらと比較しても月額チャンネル購読がなおオススメです。
番組検索&マイページ機能
ここからは、その膨大な視聴可能番組の検索方法を説明します。シラスのアカウントをお持ちの方はログインしたうえで、まだ未登録の方はシラストップページからアカウント作成したのち、以下ご覧になることをおすすめします。
まずはこちらの番組検索画面にアクセスします。
そして、左上の<チャンネル絞り込み>でゲンロン完全中継チャンネルを選択し、<適用する>をクリックしてください。これで、現在視聴可能な番組が配信開始日時の新しい順で表示されます。
あとは、お好みのフィルターを設定してソートすればさまざまな検索が可能です。例えば、<公開終了まで>を7日間とし検索すれば、もうすぐ公開が終了してしまう番組を一目でチェックできるので見逃し防止にとても役立ちます。
もう一つのおすすめが、<タグ>による検索です。実はこちら、10月27日に実装されたばかりの新機能!以前より求める声も多かった待望の機能がついに実現しました。ここでは、各番組に付与されたタグを元に検索が可能です。「哲学」「社会」「カルチャー」といったキーワードはもちろん、「東浩紀」「上田洋子」といった出演者の名前での検索もおすすめ。複数タグを組み合わせての検索が可能なので、よりお好みに応じた番組を見つけやすくなりました。
さらに、ユーザが自身のプロフィールやイチオシ番組の紹介などを掲載できる「マイページ」もアップデートされました!URLも取得できるようになり使い勝手も向上。
東や上田のマイページもぜひ覗いてみてください!
https://shirasu.io/u/Hazuma
https://shirasu.io/u/yokochka
なお、先ほどアーカイブの公開は「基本的には半年間の期間限定」と書きました。その理由は、アーカイブを終了した後にも、その時々で話題となっているトピックを扱っている回や、社会情勢への理解を深めるうえで有用な番組に関しては、積極的に再公開を行なっているためです。もちろん月額チャンネル購読者なら、それら再公開の番組も見放題となります。
さて、ここからは現在「ゲンロン完全中継チャンネル」で視聴可能な番組の中から、選りすぐりの番組をピックアップしたいと思います。今までシラスを視聴したことがない方にもおすすめしたい番組3選、そしてスタッフ個人の独断による3選の2本立てでご紹介します。
はじめてのシラスにもおすすめ!どなたも楽しめるおすすめ番組3選
浦沢直樹×さやわか×東浩紀「戦後日本とマンガ的想像力──万博、五輪、テロ」
現代日本マンガ界の第一人者、浦沢直樹さんをお招きし早くも伝説となった回。『YAWARA!』『20世紀少年』など数々の名作たちの創作秘話、自身が影響を受けた音楽をはじめとするカルチャー、そしてマンガと社会の接点までが語られるのみならず、なんと生原稿のお披露目や弾き語りによる生歌まで!他では実現不可の信じられないほど濃密な7時間。浦沢さんのファンのみならず、作品を未読の方々からも多くの反響をいただいています。
(2023/04/14 まで公開)
ロバート キャンベル×浅子佳英×石戸諭×後藤洋平「文学は服飾を刺激する──シン・ファッション文化論 #3」
「コムデギャルソン」を起点として2021年より始動したシリーズ、「シン・ファッション文化論」。第3回では日本文学研究者であり各種メディアでもご活躍されるロバート キャンベルさんをお迎えするに至りました。ご自身のファッション経歴や服装へのこだわりといった話から、文学作品におけるファッションの効用、ファッションと社会の接合といった話まで。とにかくファッションへの深い愛に満ちた4名によるトークは尽きることなく、キャンベルさんは急遽予定を延長し第2部へもご登壇いただきました。
(2023/02/01 まで公開)
【祝2周年!特別再放送】(冒頭に東浩紀の特別解説あり)安達真×桂大介×東浩紀「シラスはSNSを超える?——エンジニアが語る開発の舞台裏」
安達真 × 桂大介 × 東浩紀「シラスはウェブのなにをやりなおすのか──エンジニアが語る開発の舞台裏2」
シラスの舞台裏を開発者自ら濃密に語り倒すシリーズ。いったいこのプラットフォームはどのような仕組みで動いているのか、その設計に織り込まれた思想とは何なのか。エンジニアをはじめITに馴染み深い方々はもちろん、めっぽう疎いという方でも心配無用でお楽しみいただけます。特に10月27日に開催された第2回はインターネット史についても存分に語られており、その歴史と進歩を学ぶのにもおすすめです。なお第1回は2022年6月、友の会会員のみが参加・視聴できる「総会」にて開催された本来はクローズドなプログラム。11月18日まで特別に一般公開しているので絶対見逃せない!
(第1回:2022/11/18 まで公開、第2回:2023/04/26 まで公開)
スタッフが個人的におすすめする番組3選!
島村一平×東畑開人 司会=上田洋子「シャーマニズムと心理学、あるいは社会主義は呪術なのか?──『憑依と抵抗』刊行記念」
文化人類学の観点からモンゴルの研究を続ける島村さんの『憑依と抵抗』刊行を記念した番組。共にお招きしたのは臨床心理学・精神分析を専門とする東畑さん。シャーマニズムや呪術といった一見訝しげに捉えられがちな議題も、島村さんの冷静かつダイナミックな研究分析と圧巻の現地での実体験、そして東畑さんによる臨床心理学方面からの丁寧な紐解きにより、民族や社会の連なりにおけるリアルな存在としてその実態が浮かび上がります。互いの持ち味を相互に引き出し合うような、お二人が生んだ見事な化学反応も必見。モンゴル現地や信仰の現場で遭遇した驚愕エピソードも時折交えながら終始刺激的な対話が展開され、ハマる人にはきっとハマる沼回。
(2022/12/23 まで公開)
島薗進×五十嵐太郎 司会=辻田真佐憲「日本人はなぜ新宗教をもとめるのか――『新宗教を問う』刊行記念」
宗教学者 島薗進さんの著書『新宗教を問う』刊行を記念した番組。日本において宗教といえばすぐさま「新興宗教」のラベルでタブー視されるか、さもなければ「無宗教」の名の下に覆い隠されがちです。しかし実は、日本の社会や政治は新宗教と深い関わりの中で発展しており、私たちにとってごく身近な存在であると島薗さんは指摘します。日本における新宗教の歴史と実態、そして日本人が宗教を求める背景まで、初心者にもわかりやすく議論が展開します。後日開催された「あらためて統一教会を考える──日本人はなぜ新宗教をもとめるのか #2」、そして11/15に開催される「なぜ古代の神々への信仰は続くのか──神道と天皇、あるいは君が代」と共に、ぜひ今こそご視聴いただきたい番組です。
(2023/01/16 まで公開)
東浩紀突発#52 ぼくはなんでシラスなんてやっているのか。突発自己紹介番組#1
東浩紀突発#53 ぼくはなんでシラスなんてやっているのか。突発自己紹介番組#2
東浩紀突発#59 自己紹介番組第3回:「知の観客」をつくるとは
東浩紀が時にはオフィスの自席から、時には自宅の書斎から突如深夜に配信が行われる「突発」。ナンバリングからもお分かりの通り脈々と続く人気シリーズですが、その中で生まれたのが全3回にわたった「突発自己紹介番組」。どのようなキャリアを歩み、現在に至るのか。そしてゲンロンやシラスの活動で実現したいこととはなんなのか。東浩紀が自身を語る、貴重かつ大好評を博した番組です。
(第1回:2022/11/15 まで公開、第2回:2022/11/19 まで公開、第3回:2023/01/20 まで公開)
アーカイブ視聴可能期間は、番組によって異なりますのでご注意ください。ぜひこの機会にチャンネル購読し、気になっていた番組を視聴するのはもちろん、今まではなかなか手が出しづらかったテーマを扱うような番組にも挑戦してみてください。
また、会場観覧も受け付けるイベントに関しては、ぜひ会場でのご参加もお待ちしております!参加申込はこちらから。
今後もゲンロンのイベントをお楽しみに。