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ものを減らしすぎて逆に不幸にならないための心得|ミニマリストとしてのバランスの取り方

ミニマリストとして、僕は物を減らし、シンプルな生活を目指しています。


余計な物に囲まれず、本当に必要なものだけで暮らすことは、精神的にも物理的にも軽やかにしてくれますよね。

しかし、物を減らすことに集中しすぎるあまり、かえって不便を感じたり、心の豊かさを失ってしまうということも起こり得ます。

物を減らすことは素晴らしいけれど、その過程で「逆に不幸になってしまう」という状態に陥らないためには、適切なバランス感覚が大切です。

今回は、ミニマリズムにおけるバランスの取り方と、物を減らしすぎて逆に不幸にならないための心得についてお話しします。

「物を減らすこと」が目的になっていないか?

ミニマリズムを実践する際に、最も気をつけなければならないのが「物を減らすことそのものが目的になってしまう」ということです。

本来、ミニマリズムは自分にとって本当に大切なものを見極め、それを大切にしながら暮らすための手段です。

しかし、物を減らすことに熱中しすぎると、「どれだけ少ない持ち物で暮らせるか」ばかりに意識が向いてしまい、肝心な「生活の質」や「心の豊かさ」を見失ってしまうことがあります。

僕も一時期、持ち物をどんどん減らしていく中で、「これを持っていていいのだろうか?」と自問自答することが増えました。

例えば、僕は冷蔵庫も洗濯機も持ってない時期がありました。

洗濯がすごく大変であり、浴槽で洗う洗濯は、洗うのにも時間がかかり、脱水もできず、濡れたまま服を干すという作業をしていました。

浴槽で洗うにしても揉み洗いをしないと汚れが落ちないのでもみ洗いをするのに時間を取られるという今考えると不可思議な生活をしていました。

また冷蔵庫を持っていない時期もありました。

これは映画『365日のシンプルライフ』の中で、主人公が家の外に食料品を置いている姿を見て、僕もいけると思ったためです(笑)

※ただし主人公が住んでいるのは北欧のため、お勧めはしません。


毎日スーパーへ買い物に行かなければならず、常温保存しかできないので冷凍食品を食べることができない生活で、ややストレスを感じる時もありました。

食べたいものを食べられないというストレスがあったためです。


また、引っ越しを機に、一旦布団生活を辞め、寝袋で生活することにしましたが、その結果、2週間風邪を引き、通常の生活が送れず、不便になりました。

大切なのは、物を減らすことではなく、「自分にとって快適な生活」を維持できる範囲で必要なものを持つことです。

何かを手放す前に、「これが自分の生活にどんな影響を与えるか?」を冷静に考えることが必要です。

心地よさや楽しさを犠牲にしない

ミニマリズムの考え方において、物を持ちすぎないことが重要視されますが、それによって「心地よさ」や「楽しさ」を犠牲にしてしまっては本末転倒です。

例えば、趣味の道具や、自分の気分を高めるためのインテリアなどがあるでしょう。

これらは一見、なくても生活に支障をきたさないものかもしれませんが、実は自分にとっての「心の余裕」や「幸福感」を支えている大切なものです。

僕は、引っ越しを機に冷蔵庫と洗濯機をやめたことがありました。

しかしその結果、食べ物を選ぶ楽しみが若干なくなってしまい、気持ちが沈みがちになることもありました。

スーパーマーケットに行っても、「これは常温で置いとけないな」とかを考えすぎるあまり、欲しいものを手に取れないことが増えたためです。


これは、「物を減らす」ことが原因で、逆に自分の楽しみを奪ってしまった典型的な例でした。

物を減らす際には、その物が自分にとってどれだけの楽しさや心の豊かさをもたらしているかを考え、ただ「数を減らす」ことにとらわれないようにすることが大切です。

実用性を犠牲にしない

物を減らすことに夢中になっていると、つい「この道具も必要ないかも?」と考えてしまうことがありますが、実用性を無視してしまうと、日常生活が不便になり、ストレスがたまってしまうことがあります。

例えば、掃除道具や調理器具、文房具などは、少ない方がスッキリして見えますが、実際に使う機会が多いものは手元に残しておいた方が、日々の生活の質が向上します。

僕自身、ミニマリズムを始めた当初、掃除機の代わりにクイックルワイパーだけで対応しようとしましたが、部屋にいる時間が長くなると、どうしても床に髪の毛やホコリが溜まってしまい、結局掃除機が必要だと感じました。

物を減らしすぎて、かえって生活が不便になると、それがストレスとなって心に負担がかかってしまいます。

物を減らす際には、実用性をしっかり見極め、必要なものは無理に手放さずに持っておくことが、ミニマリストとして心地よく暮らすための秘訣です。

結果として、僕は掃除機をまた使い始めました。

自分のペースで進める

ミニマリストとして生活をシンプルにすることは素晴らしいことですが、それを急ぎすぎると、自分にとって大切なものまで手放してしまうリスクがあります。

特に、他のミニマリストの生活を見て「自分ももっと減らさなきゃ」と焦る気持ちが出てくると、バランスを崩しやすいです。

僕も初めてミニマリストの考え方に触れた時、SNSで見た完璧に整った部屋に影響を受け、「自分も早くここまで到達したい!」と焦って、物をどんどん減らしてしまいました。

しかし、後になってそれが原因で生活に支障をきたし、逆にストレスを感じるようになってしまったんです。

ミニマリズムは、あくまで自分のペースで、少しずつ取り組むことが大切です。人によって必要な物の量や心地よさの感じ方は異なります。

無理に他の人の基準に合わせようとせず、自分にとってちょうどいいバランスを見つけましょう。

まとめ

ミニマリズムは、物を減らして生活をシンプルにする素晴らしいライフスタイルですが、減らしすぎることで不便さやストレスを感じることもあります。

物を減らすことが目的ではなく、生活の質を向上させるための手段であることを忘れずに、適切なバランスを保ちながら取り組むことが大切です。

心地よさや楽しさ、実用性を犠牲にせず、自分にとって本当に必要な物を見極めることで、シンプルでありながら豊かな生活を送ることができます。

物を減らしすぎて逆に不幸にならないよう、自分らしいミニマルな暮らしを楽しみましょう。


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