見出し画像

収納を考えるより、持たないことの破壊力|ミニマリスト

「もっと収納スペースがあれば、部屋が片付くのに…」「上手な収納方法を見つけたら、もっとすっきり暮らせるかも…」そんな風に考えている人は多いかもしれない。

けれど、僕がミニマリズムに目覚めてから気づいたのは、収納を考えるよりも、そもそも持たないことの方が圧倒的に効果的だということ。

今回は、「持たないこと」の持つ破壊力と、それがもたらす自由について語りたい。

収納スペースは無限じゃない

どれだけ工夫しても、収納スペースには限りがある。

収納ボックスを増やしたり、クローゼットの隙間に新しい収納方法を導入しても、最終的にはそのスペースもまた満たされてしまう。

僕自身も、引っ越しや模様替えのたびに「もっと効率的な収納を!」と頑張ったけれど、結局その場所もまたすぐに物でいっぱいになってしまう。

根本的な解決策は、物の量を減らすこと

いくら収納が上手でも、ものが多ければ片付かない。

僕がミニマリズムを始めた時に感じたのは、ものを減らすことで初めて「無限の収納スペース」が手に入る感覚だった。

なぜなら、物が少なければ、収納の問題そのものが消えてしまうからだ。

「持たない」がもたらす精神的な解放

物を持つということは、物理的なスペースだけでなく、心にも負担をかける。

僕は以前、使わないのに捨てられないものに囲まれて、なんとなく心が重くなることがあった。

収納を工夫してその物を「隠す」ことはできても、それらが存在している限り、どこかでそれを「持っている」という事実が心に残る。

ところが、物を手放していくと、次第に心も軽くなる。

何をどこに収納するかを考える時間が減り、家の中にスペースが生まれることで、自分の心にも余裕が生まれる

ミニマリストとしての生活を続けるうちに、この解放感はますます強くなっていったよ。

収納の工夫は限界がある

インターネットや雑誌で紹介されている「収納術」は、確かに見た目も美しく、魅力的に映る。

でも、どんなにうまく収納しても、物自体が減るわけではない。

結局、どこかに押し込んでいるだけだから、物の量が多ければ多いほど、整理するのに時間がかかるし、何をどこにしまったかを忘れてしまうこともある。

場合によってはパズルのように順番を隔てて収納しないといけなかったりする。

それが好きな人は良いけれど、手間がかかる点において煩わしさを感じる人もいるのではなかろうか。

僕はかつて、収納術を駆使して家中の物を整理整頓していた時期もあった。

当時はインターネットもあまり普及しておらず、テレビでは収納力が多い家に住みたいというような意見をよく聞いていた。

それが当たり前の感覚だと、若かりし頃の僕は、当時思っていた。

何度片付けてもすぐに乱れてしまうことにストレスを感じていた。

その時、ようやく「収納を増やすことより、物を減らすことが必要だ」と気づいた。

物を減らせば、収納自体がシンプルになる。

しまう場所が少なくなれば、何がどこにあるかが自然と把握できるようになるし、探し物の時間も激減する。

物を減らすことは、効率的な生活を手に入れるための近道だ。

少ない持ち物は自由をもたらす

「持たないこと」がもたらす最大のメリットは、自由だ。

物が少なければ、家の中での移動も簡単になるし、引っ越しや旅行の準備もスムーズになる。

僕がミニマリズムを実践するようになってから、旅の荷造りが圧倒的に早くなった。

以前は旅行カバンに詰め込むのに悩んでいたけど、今では必要なものだけをパッと取り出せるようになった。

さらに、物を持たないことで、家全体が開放的な空間に変わる。

空いたスペースは、何か新しい物を置くためではなく、自分自身がリラックスできる場所に変わる。

物を持つことから解放されると、身軽で柔軟な生き方ができるようになる

まとめ:収納より「手放す」選択

収納を工夫するのは、物を手放せないまま現状を維持しようとする一つの手段だ。

でも、物を持たないという選択をすることで、そんな悩みそのものがなくなってしまう。

「持たないこと」は、思っている以上にパワフルで、その破壊力は生活全体をシンプルで快適なものにしてくれる。

僕自身、物を手放すことの効果を実感するにつれて、「収納スペースを増やすのは自分には合わない」と感じるようになった。

ミニマリズムを取り入れれば、物理的なスペースだけでなく、心の中にも余裕が生まれ、新しい挑戦や経験にもっと集中できる。

もし、今まで収納に悩んでいたなら、ぜひ「持たない」という選択を考えてみてほしい。

物を減らすことが、最強の収納術なのだから。

いいなと思ったら応援しよう!