グラム数明記のチェーンレストランまとめ
前回、外食でフードロスを出さないためにできることは「量を聞く勇気を持つこと」と書いた。
それは、自分が食べ切ることのできる量と必要な量を知る意味でも正しいと思っているが、誰かと食事をするときや明らかに店が慌ただしいなど、聞くのがためらわれる瞬間は多い。
そんなときのために、100軒ほど有名チェーンを調査して、東京でメニューのグラム数が分かる店を10パターンほどピックアップした。外食の際、参考にして欲しい。
1. モスバーガー
全国に1714店舗、うち東京に173軒を展開する日本発のハンバーガーチェーン。自社農園産の野菜にこだわるだけでなく、ビーガンバーガーや野菜バーガーなど、美味しいにプラスして健康や地球のことを考えた商品を近年多く手がけている。残念ながら店頭メニューにはないが、公式サイトに飛ぶと全てのメニューのグラム数、カロリー、アレルゲンを確認することができる。
ちなみに、代表メニューであるモスバーガーのグラム数は208.8g/366kcal
2. リンガーハット
「長崎ちゃんぽん」と「皿うどん」の存在を全国に知らしめたちゃんぽんチェーン店。全国に812店舗、うち東京に90軒を展開する同店の特徴は、普通、1.5倍、2倍、小さな、など量の調整が初めからメニューに組み込まれていることだ。店頭メニューに細かいグラム数は書いてないが、公式サイトから量とカロリーを見ることができる。また、各種減塩ちゃんぽんや、野菜たっぷりちゃんぽんなどの健康に気を使ったメニューを展開している。
長崎ちゃんぽんのグラム数は、麺200g/野菜255g/683kcal
3.大戸屋
小さな定食屋からスタートし店内調理、食の安心・安全、素材を生かすひと手間にこだわり、健康的で美味しいご飯を食べさせてくれる和食チェーン。国内外で463店舗を展開し、東京都では90店舗を展開。グラム数の記載こそないが全てのメニューにカロリー数と塩分が記載してあり大まかな量を推し量ることができる。詳細なグラム数については、公式サイトで確認できる。
また、メニューごとに大戸屋独自の各栄養分における目安摂取量との比較グラフまで載っており自分に必要な品種量を的確に管理することができる。ご飯の量は普通(180g)、少なめ(140g程度)、大盛り(300g)と調整することができるのも同店の良いところだ。
グランドメニューの1つである『鶏と野菜の黒酢あん定食』のグラム数は、白米verで米180g/野菜265g/肉・魚・卵類17.6g/1006kcal
4. バーガーキング
直火焼き100%ビーフパティが特徴の「ワッパー」を提供するアメリカオハイオ州に本社を構えるハンバーガーチェーン。エシカル嗜好というわけではないが、アレルゲン、カロリー表記表に製品重量が記載されている。とはいえ、アメリカらしいワイルドな味付けとカロリーなので、そちらの数値もチェックした方がいいだろう。
ワッパーのグラム数は、285g/782kcal
5. ケンタッキーフライドチキン
カーネル・サンダースが創業したフライドチキンを主力商品としたファストフードチェーン。全世界125の国と地域で19,952店舗(2015年)展開しており、日本では1132店舗(うち東京は138軒)展開。アメリカンファストフードの象徴らしくエシカルさはほぼない(店舗限定で低アレルゲンセットを展開している)が、アレルゲン、カロリー表記表に製品重量が記載されている。こちらもグレイトなカロリーなので、そちらの数値も併せてチェックした方がいいだろう。
オリジナルチキンのグラム数は、可食部87g/237kcal
6. CoCo壱番屋
辛さやトッピングなど多彩な選択肢によって自分で作りあげるカレーで、一躍カレーの代表格となったチェーン店。残念ながらサラダや細かいトッピングの重量までは記載がなかったが、ご飯の量を150gから細かく調整することが可能だ。栄養成分情報で各カロリーや栄養分を確認することができる。(ただ普通で300gというのは明らかに多い。さすが最大手になるだけあって商売上手だ)
また「低糖質カレー」や「特定原材料を使用していないカレー」など、栄養分に併せたアレンジもできる。
普通サイズ (ポークカレーの場合)のグラム数は、米300g/755kcal
7. マクドナルド
アメリカ、カルフォルニア州から生まれた世界一有名なファストフードチェーン。世界の店舗総数は3万5429店(2013年末時点)、日本で2,909(うち東京346)軒を展開。公式サイトから全ての商品の重量およびカロリーなどの各種アレルゲンをチェックできる。
ハンバーガーのグラム数は、104g/256kcal
公式サイトでは残念ながら、記載がなかったが以下は個人サイトやニュース記事から拾い上げた各業態における目安のグラム数だ。
8. 回転寿司チェーンは一貫約23gが目安
ITメディアビジネスによると、2大チェーンくら寿司とスシローは一貫約23g(しゃり15〜16g/ネタ8.3〜8.7g) 程度とのこと。どちらも公式サイトにカロリーは表記がある。
くら寿司 まぐろ 1皿(2貫)概算46g/88kcal
スシロー まぐろ 1皿(2貫)概算46g/80kcal
9. うどんチェーンは、1玉が220〜280gと店によって差がある
うどんチェーンやラーメンチェーンに関しては、一玉や並など、書き方こそ揃っているがそのグラム数は、まちまちで戦略的なものを感じさせる。フードロス的には注意する必要がある。以下は丸亀製麺、はなまるうどんの目安である。
丸亀製麺 釜揚げうどん
並:251~280g/338kcal
大:376~405g/501kcal
得:501~530g/663kcal
はなまるうどん かけ
小:220〜230g/272.8kcal
中:440〜460g/532kcal
大:600〜690g/791.2kcal
参考:知らないと損をする丸亀製麺のカロリー講座
:クラワカ.com
10. 牛丼チェーンの並盛りは340〜350gが目安
牛丼チェーンについては、並盛の基準値はおおむね揃っているようだ。とはいえ、店とタイミングによって結構バラつきがある模様。しかし、並が350gで400円しないというのだからすごい。チープイートの王様はやはり牛丼チェーンだと思わせる。
吉野家 牛丼
並盛り 364g/652kcal
大盛り 449g/863kcal
特盛り 481g/1,030Kcal
すき家 牛丼
ミニ 240g/496kcal
並 345g/733lcal
中盛 420g/798lcal
大盛 480g/966kcal
特盛 530g/1176kcal
松屋 牛丼
ミニ 220g/510kcal
並 346g/692kcal
大盛 466g/953kcal
特盛 612g/1350kcal
参考: bizSPA!フレッシュ
デカ盛りとご当地グルメ食べ歩きブログ
まとめ
今回の調査で明らかになったのは、ここに書かれなかった多くの店が米や麺といった最低限のグラム数すら明示していないという事だ。これでは、店も客も適量がいつまで経っても分からないのだからロスも仕方ないと思える。本来であれば、そうした部分はフードロスの観点から言えば、もっと透明化するべきだろう。
現状は多くの店はカロリー表記はされているため、摂取カロリーから逆算して残さないようにしていくのが現実的なのかもしれない。
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