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その小川の上流を目を凝らして見ていると確かにそこに陽炎めいた揺らめきを感じることができるのではあったが実際に時空スタビライザーと連動したスコープで精査するとまずはっきりと分かるのがスケール感の差異とでもいうべき現象で簡単に言うならそれは狂った遠近感でありほんの数十メートル先に走った子供たちの姿が消えたのはつまりはそのサイズがおそらくは百分の一あるいはそれ以下まで縮小された可能性を示していたし重力子のふるまいの奇妙なランダムさからおそらくその空間での物理法則の特異性が予想されるのであるけれど今現在も刻一刻と物語領域の固定可能性が減少しつつあるため未確認空間への突入を決定をしここにオペレーション貝楼始動を指導する。