室園元

我故郷を欲す

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最近の記事

日曜日の報告

 『ネズナイカのぼうけん』という本を読み終えた。<花の都>に住む小人ネズナイカは、他の小人の仲間達から、わんぱく嘘つき見栄張りと悪い印象で通っていた。ある日都の男の子の小人達は気球で冒険に出るが、墜落し散り散りになってしまう。墜落したのは女の子の小人ばかりが住む<みどりの都>。女の子達に看病されて元気になったネズナイカは、未だ他の仲間達が見つかっていないのを良い事に、気球を開発したのは僕だの、<花の都>では自分がリーダーだの、沢山の嘘をつく。一時は女の子達の尊敬を得たネズナイ

    • 爺さんの長電話

      かなり前に書いた文章が出てきた。こんな文だった。 ◆                       今日も相変わらず隣町にある定食屋でアルバイトをしていた。客の入りは大したことない、もっと言えばカウンター席で電話をしている爺さん一人しかいない、穏やかな日だった。最近は、作業の合間の軽い雑談もする暇が無い忙しさが続いていたので「偶にはこんな日も良いですね」と店長に言ったら、「いやあ。困るよ」と嗜められた。 銀食器を布巾で磨きながら、爺さんの電話に耳を傾けた。こんな事を言ってい

      • 難しい事は考えたくない

        今朝、隣に住む爺さんと朝飯を共にした。二人して近所のジョナサンへ自転車を走らせた。 僕は欧風ビーフカレーを、爺さんはベーコンエッグとトーストのセットを頼んだ。どちらにもドリンクバーが付いて来たので、僕は珈琲を、爺さんは紅茶を飲んだ。そのまま少し寛いで話した。 「歳を取ってくると認知症の振りをした方が楽かも知れないなあ」と爺さんが言った。 「何故です」僕は尋ねた。 「お皿を割ったとする。家族の人は何で割るのよと怒る。だけど認知症だったら家族の人も諦めてるから割っちゃ駄目

        • 大家さんから柿を貰った話

          秋晴の朝。二階の部屋のベランダで洗濯物を干していたら、下の階の庭に、脚立を携えた大家さん夫婦が見えたので「おはようございます。」と声を掛けた。柿を貰った。 「あなた、柿、好き?」 「好きです。」 「じゃあ、これ食べる?」 下りて来た僕と大家さんの会話を側で聞いていた旦那さんが、手にしていた脚立をその場に立ててするりと上ると、目の前にあった柿の木から実を三つ捥いでくれた。 旦那さんは捥いだ実を「ほら。」と大家さんに手渡す。大家さんは「これ。」と僕に手渡す。 「少し硬

          2020.7.4「愛してくれる人はすぐ側に」

          スパゲティから始まる一日。鶏とトマトとにんにくをオリーブオイルで炒めるだけでこんなに美味しいものが出来る。 映画観るか。 フォークシンガーの話。プライドが高くて、悪態をついて、人と反りが合わず、中々に売れない。しかしそれでも彼の周りには、彼を想い、手を差し出してくれる人達がいた。そんな話。 ほぼネタバレだな。許してくれ。 ちゃんと気づく人生でありたいな。ちゃんと愛す人生でありたいな。けれども中々難しい。頭で分かっていても悪態を吐いてしまうこともある。精進。 これ

          2020.7.4「愛してくれる人はすぐ側に」

          2020.7.2「お前は本当にかわいくない」

          朝早く起きて、弁当作り。 ケークサレを作るぞ! あれ?お好み焼き??? 夕飯はグラノーラ。子供が羨ましがるだろうな。へへへ。

          2020.7.2「お前は本当にかわいくない」

          地に足つけて生きたい。

          地に足つけて生きたい。

          2020.7.1「時は瞬く間に過ぎる」

          今日は早起きして清澄白河でモデルをした。報酬は珈琲。最高じゃないか? (行きたかった珈琲屋さん) 飽き足らず渋谷の喫茶店にも。 毎度お馴染み【茶亭・羽冨】。 初めてカプチーノを頼んだ。かわいい。 帰って映画を観るわっしょい! 【トゥルー・グリット】 最近密かに師匠として崇めているおじさんがいるのだけれども、その人から薦められた映画の一つ。「コーエン兄弟はいいぞ!」 父を殺された14歳の少女が、敵討の為に保安官を雇い、共に犯人探しの旅をする話。 かなり良かった。お

          2020.7.1「時は瞬く間に過ぎる」

          2020.4.24「あっと言う間に日は過ぎていく」

          昨日部屋の模様替えをした。住みやすい。 朝食。パン、サラダ。 食べながらエヴァを観るのは止めよう。両方に集中出来なくなるから。 幼い頃はぼんやりと使徒との戦闘シーンのみに興味があったが、面白いと思う部分が変わってきた。彼らの葛藤の方が面白い。 夕食。スパゲティ、鶏とにんにくのオリーブ揚げ、南瓜と瓜とじゃがいもと椎茸のソテー、ナッツ、ラムロック。

          2020.4.24「あっと言う間に日は過ぎていく」

          2020.4.23「私は今日まで生きてみました」

          コロナ!コロナ!コロナ!コロナ! 俺は100歳まで生きるぞ!

          2020.4.23「私は今日まで生きてみました」

          2020.4.23「この詩は私が書きました。まだ誰もみてないと思いますけどね」

          12時起床。 昼食。スパゲティ、鶏肉のニンニク炒め、目玉焼き、冷蔵庫の奥から発見されたサラダ。 サラダの色はよろしくないが、味はよろしい。 映画を観よう。 【羊たちの沈黙】 レクター博士のことをよく聞く。確かに魅力的なキャラクターなのだろうが、それよりも登場する男たちの性的視線に意識が持っていかれた。気持ち悪い気持ち悪い。 僕は身長が高いので女性の人と会話する時、下を見るような姿勢になりがちで、女性の胸元に視線をやってしまうことがよくある。止めようとも、どうしても視

          2020.4.23「この詩は私が書きました。まだ誰もみてないと思いますけどね」

          2020.4.22「そういうものだ。」

          渋谷に野暮用有り。帰る前に愛する喫茶店に寄る。"茶亭・羽富"という。 外から様子を伺う。客が見えない。少なくともカウンター席には一人もいなかった。いつもの賑わいがない。Stay Homeには大賛成だ。しかし複雑な心境である。少し悩んで僕は店の扉を開くことにした。 お客さんは居た。僕が入って三人になった。 GWもお店は開ける予定であるらしい。 このお店には絶対に無くなってもらうわけにはいかないのだ。僕の珈琲の目覚めの場所だから。出来る範囲で応援していきたい。

          2020.4.22「そういうものだ。」

          2020.4.19「読書をして情緒力をつけよう」

          9時起床。 朝食。パン、サラダ、プロテイン。 食べたら元気が出てきた。 配達アルバイトをする。 昼食。スパゲティ、鶏の塩胡椒焼き、サラダ。 一人暮らしをしている友人が壊れた。人と会えない事で精神が参ってしまったらしい。大丈夫だよと言う。それしか出来ない。また後で電話するとのこと。待ってるよ。

          2020.4.19「読書をして情緒力をつけよう」

          2020.4.18「早く会いたい」

          12時起床。もはや何も言うまい。 夕食。ねぎと鶏の塩パスタ。これは上手に出来た。仕上げにレモン汁をかけることが大事。 配達業で団地を訪れた。ワンフロア60世帯住んでいて、それが10フロア、さらに6棟ある。人間の巣だ。 外から見上げると沢山の灯と人影が見える。皆生活している。 皆外に出たい。大好きなあいつと、あいつと、あいつと、あいつと、あの子と、あの子に会いたい。会いたいよ。

          2020.4.18「早く会いたい」

          2020.4.17

          カレーを食べた日。