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良い子 悪い子 普通の子

 これは、昔、テレビのコント番組があり、とても面白くて印象に残っています。

善悪を考えたり、何が正しいかを考えているときにこのような分類の仕方も有ると感じました。躁うつ病を考えているときに、落ち込んだり高揚したりするのが度を過ぎることがあります。行き過ぎて蛇行してしまうと病的なレベルになってしまうのだと思ったからです。

何にでもこの物差しは当てはまります。良い人悪い人普通の人と人の評価を変えることも可能ですが、個人レベルで見ても同じ価値判断ができるでしょう。私の中にも、良い玄明さん、悪い玄明さん、普通の玄明さんが居ます。
今、どの部分が多く出ているのかという問題もあります。
政治家も今はあまり評判が良くないけれど、もちろん、良い政治家も悪い政治家も普通の政治家もいます。宗教も敬遠されがちですが、これにも良い宗教、悪い宗教、普通の宗教が有ります。政治家や宗教が悪いというわけではありません。

もちろん善悪の判定は簡単ではありません。
この図表のように多過ぎたり少な過ぎたりして悪いことも有りますが、はなから悪意に満ちていて、ダマしたりするような悪い犯罪者もいます。
ただ、多くは良かれと思って仕事とか色んなことをするわけですが、その場合の多くがその程度加減によって善悪が分かれているようです。

良いと思われることでも、過ぎれば悪く作用することも有ります。
食事も足らなければ餓死することもあるが、過ぎても何らかの病気が待っていたりします。車でもガソリンが入り過ぎると不完全燃焼でスピードは鈍化しエンジンも止まる。
税金でも同じことが言えます。

この図を見ていて思うのは、仏教の「中道」の考え方です。
ある宗教団体では、ほどほどの中程の中間的な考え方という翻訳になっているようですが、これは、見た目での中道ではなく「正しさの探求」です。
正しさは単純でなく、色んな状況下に置いて全く違ってくることが有るからです。その政治組織において、中道政権という言われ方をするようですが、そんな考え方では単純にブレーキ役しか果たせないでしょう。

アメリカのレーガンとトランプ政権の時の経済顧問にラッファー博士という人がおられました。彼の減税政策は、そのつどアメリカ経済を復活させたけれど、いまだ十分には理解されていないようです。ただ、その考え方はこの図と同じです。
税金での考え方は、ラッファー曲線と言われているようです。
税率が0%でも100%でも税金は入ってこなくなります。
それは当然です。0%はもちろんだが、100%も税金で取り上げられるなら、それを誰も認めないだろうし、払おうとする人は居ないだろう。
90%ぐらいでも真面目に払う人は居ないでしょう。高い税金を課されるようなら何とかして税金を逃れようとするしかない。節税産業が起こり、本来の仕事ではない余計な仕事にエネルギーを使うことになります。価値を生まないムダな仕事でエネルギーを浪費し発展を止めてしまうだろう。
しかし、誰もが納得し、ごまかす必要もないような、余計な手間暇をかけて節税するよりも、素直に払ってしまって本業に専念した方が特になるような税率が有るはずです。
探そうと努力するならば、最高の税収を生みながら、各企業がそれぞれに税金で国に取り上げられていた資金を有効な投資に向けて更なる経済成長を可能にするようなレベルも有るでしょう。
大きな政府で、官僚たちの余計な手を借りずにやった方が効率は良いはずです。

トランプの時は、13%とか15%だったと思いますが、フラットタックスにして税収を大きく伸ばしました。バイデンになって税率を戻してしまったようですが、左脳的な所でだけ考えるなら法人税率を上げたくなる気持ちは理解できます。

今の日本政府、財務省の頭の良いと思われている人達も、税率さえ上げれば掛け算で税収は増えると思い込んでいるようです。
税金だけではない、表面的な数字の操作で思い通りに社会をコントロールできるように思い込みバラマキなどには熱心だったりします。ばらまく金額を増やせば、国民の所得が増え消費が増えて景気も回復するように思い込む人たちも居ます。
これらの人たちは、左脳的には優秀なのだろうが、右脳的な思考が働きにくいのでしょう。

右脳的思考が希薄になると、自己中心で、結果主義的な思惑が強く働くために、人々が本来持っている神の子としての自覚を狂わせます。要するに、目に見えにくい所を無視して、利己主義で結果ばかりで物事を見るために、良かれと思って判断する中に濁りが生じ、その結果が悪循環です。

結局は、自己愛が多過ぎるのです。他者への愛が少な過ぎるために悪循環が起きているのです。他者への支援と称して自己愛の元にバラマキをします。
ばら撒かれて拒絶する人はいないでしょう。色んな所で偽善的な支援が行われ、結局、日本の経済を停滞させ借金ばかりが増えていく。これは異常事態だし、今、世界中で起きている事なのでしょう。コロナ過もあって財政出動、金融緩和をやっています。
このツケがどのように回っていくのか大きな問題です。

大きな政府は、多くの人材と多くの資産を投入しながら、その成果を出すことが出来ません。やらなくても良い仕事、もっとはっきり言えば、やってはいけない仕事をやっているケースが考えられます。
ことわざにあるが「地獄への道は、善意で舗装されている」を実証中なのでしょう。


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