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【振り返り2014/4】東日本大震災復興祈念ウォーキング春の部【2日目4/26その1】普代村(くろさき荘)~田野畑村

今回の計画は大いに反省です。
三陸を甘く見ていた…わけではありませんが、計画が甘かったです^_^;
今回からの三陸は特にゆったり目の予定を組むようにしようと思います。
部屋からは海が見えます。日の出~
海で見る日の出って自分に向かって日が伸びてくるように見えるからいいですね。

朝5:30に風呂に浸かって食事前に気分を更新
昨日、歩きを諦め三陸鉄道に乗車した堀内駅まで、戻るか?
と一晩思案しましたが、先を目指す事にしました。
会計時に楽しみにしていた遊歩道について質問。
本来なら、国民宿舎くろさき荘から南に続く「北山崎・黒崎海岸を臨むみち」という遊歩道を行く予定でした…が、残念ながら震災の影響から現在は歩けません…とのこと。
さらに
「春になってこの辺りは熊が出ますから気を付けてください」
とのこと。
ここも想定外。
海沿いですから野犬はもしかしたら?と考えておりましたが熊までは考えていませんでした(・.・;)
※この時から三陸東北沿岸部は熊の宝庫であることを始めて意識することとなりました。

7:30 宿舎を出発

帰宅後調べてみましたが、4月中旬から半月ほどで岩手県内で15件程の熊出没情報があったようで…
宿舎の方のお話もあり、とりあえずipod touchで、ハードロックを流して歩きました^_^;

3km程歩くと普代村から田野畑村に突入しました

国民宿舎くろさき荘を出てから一時間程で
陸中海岸国立公園 北山崎に到着

駐車場を通過すると公園内にはお土産屋さんが数店。
中で開店準備中の女性に、この先の遊歩道について聞いてみました。
そうすると、「かなり急な道になりますけど、県道にぶつかるところまではいかれますよ」とのこと。
「ただ春になって熊が出ますから」とここでも^_^;
気付け薬がてらに売店のソフトクリームをいただきながら周辺情報を仕入れました。
熊避けのアイテムとして一緒にお土産屋さんに売っている鈴も選んでいただきました。

こんな感じに靴に装着

北山崎展望台からの景色

かなりの絶景ですが、ここに見えるようにここから先は
あの断崖沿いに登ったり下りたりするコースになります^_^;
北山崎自然歩道

まずは急な階段を下へ
沢の見えるところまで下りてきました
早速、また急な階段を上っていきます

私にとってはかなりハードなコースになってきましたが、
時折、登場する絶景で充電。
でも、林でよくわかりませんが、遊歩道から少しでも足を滑らせたら海へ転落!というような状態です。

道すがら人のものではない獣の足跡も見えます。
熊に怯えながら歩いていると、少し前方に大きな動物の姿が(((( ;゚д゚)))
ドキ!っとしましたが、カモシカでした^_^;
私の姿を確認すると「パシッ!パシッ!というような声?を発しながら
崖になっている急斜面を見事なステップで駆け下りていきました。
観光協会の方の話によりますと、この辺りは親子のカモシカが住んでいて、写真が撮れたらラッキーでしたね…なんておっしゃられてましたが、その時は「熊が出ませんように…」と念じながらの最中でしたので、そんな余裕はありませんでした^_^;

何かの獣の足跡です。

コース沿いには所々にこんな倒木が…。
聞けば、大体が雪によるものだそうです。
木々にとっては自然の恵みになるのかと思いきや…
自然とは厳しいですね。

途中の道標です。ほとんどが壊れていました。
自然に壊れたものなのかな?または人為的に壊されているのか?

これも後々聞きましたが、熊さんはペンキ等の揮発性の溶剤の匂いが好きで道標などは大体熊さんにいたずらされることが多いんだとか…再訪編で、また詳しく
県道44号に戻りました。ホッと一息。

県道に出た後に続く遊歩道は通れない?と聞いていましたが、またかなり戻ってこなければならなくなるかもしれないリスクがあるものの、遊歩道を目指していってみました。
そのまま通過できそうです。
この先の死角ににトンネルがありますが、おじさんが向こうから歩いてきました。
ここは立ち入り禁止だよ!って怒られるかな?なんて思いましたが、先手を打って…
「ここからは通れますか?」と声をかけてみると
「通れるけど、懐中電灯がないと行かれないよ。灯りのない洞窟が二つあるから」
と教えていただきました。
そこで、今回モンベル幕張店にてもっとも信頼を置いているTさんから色々アドバイスをいただき用意していたヘッドライトを装着して先を目指します。

久々に浜に出ました。

北山浜

この先、机浜まで行かれるのか…?

海辺を道標通りに進みます

おじさんが教えてくれた洞窟が見えてきました

洞窟の手前には震災時に崩落してきたという崖がそのままに…
北山崎レストハウスの方が震災当日、こちらで清掃活動をしておられたとお話しを伺いました。

震災当日に崩落してきたという状態のままなんだそうです

いざ、中へ!
事前に情報がなければ、ちょっと入る度胸はなかったかも…^_^;
ほんとに真っ暗。
200メートルくらいの洞窟が…と聞いていたから進入しましたが。
真っ暗な洞窟の中は、後方と前方出口から聞こえてくる浜の波の音が聞こえてくるだけです。
後は自分の足音に熊避けのために付けた鈴の音が響鳴していました。
この鈴の音が案外に安心感を覚えます。
山道といい、洞窟の中といい、鈴がこれだけ頼もしく感じた事は今回が初めてでした。

ほんの数分だったとは思いますが、出口が見えてきて少しホッとします。
震災時は、この洞窟の中はどういう状態だったのか?
と考えたら歩きながらも恐ろしくなりました。
そうそう、北山崎レストハウスの方に教えていただきましたが、このトンネルは手掘りなんだそうです。

トンネルを抜けるとこんな感じ
絶景の岩場が続く

次の洞窟が見えてきました。

こちらの洞窟も真っ暗

外に出ました😊

岩場の斜面に梯子が・・・
もう遊歩道の域を超えています^_^;

下りたと思えば、また登りに…

登れば、また絶景が待っています。

机浜

ここにはもともと机浜番屋群…と言って漁の拠点として作業場や漁具置き場、土間などの昔ながらの居住空間が拡がっていたそうです。しかし、震災で流出してしまったとのこと。
(平成26年12月に以前の姿を再生する形で復旧されました!)

周辺の階段の手すりもなぎ倒されもぎ取られたままのようです。

山を登り、浜に出て、また山になります…

途中に【弁天崎灯台】の表示。
コースを少々逸れて行ってみます。こういう時は単独行はいいですね、気兼ねなしで。

弁天崎灯台

途中の険しい道中もこういった絶景に出会えると思えば…
頑張れるってぇものです

灯台にてしばし休息し、また先を目指します。
遊歩道…とは言っても場所によっては、ちょいと足を踏み外せば

海まで滑落!というような箇所もあって、気が抜けません。
ここは幅が1mもない感じでした

このコース北山崎~弁天駐車場まで来た事になります。
熊に怯えた山道あり、かなりの急斜面の連続、真っ暗闇の洞窟あり、
しかし、カモシカにも出会えたり、絶景の連続!
今回のウォーキングのクライマックスと言えるくらいの魅力のあるコースでした。

当時の名称のコース名の看板

ここからはまた県道を下っていきます。
明戸キャンプ場…があった?場所…が見えてきました。

これから…工事が始まる、というような状態です。

壊れたままの防潮堤を横目に歩く歩道も、このような状態。
いったいどんな水位で津波が来たのだろう…

この先へ行くと間もなく田野畑駅の周辺になります。
2日目へ続きます…

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