第7回好きなフィギュアスケート選手をただただ語る会 〜高橋大輔選手Part2〜
バンクーバーオリンピックのシーズンから引退するまでのプログラムはどれも魅力的で挑戦的!!
毎シーズンごと違った表現、曲調にチャレンジして、どれも高橋大輔ワールドに染め上げる。
だから見ていて飽きないしものすごく楽しい!
彼のスケートはパトリックチャン選手、カロリーナ・コストナーとはまた違ったスケーティングの魅力があるなと思います。
2011年 四大陸選手権 ショートプログラム ある恋の物語より エル・マンボ マンボNo.5
オリンピック後に炸裂したマンボ!
冒頭から一気に会場をマンボの世界に引きずり込みます。
途中のウッ!!の決めポーズ最高です!!
えっ!試合なの??エキシなの??どっち??
って思うぐらいノリノリのショート。
やっぱり見せ場はステップ!
eye以上に激しいんじゃないか?ってぐらいの激しいステップ。
このプロはエキシのアンコールとかでステップだけ取り出されたりもしますよね!
アイスショーでも人気のプロですね!
この曲がかかった瞬間、会場にいる高橋大輔ファンたちが一斉に狂いはじめます笑
2010-2011シーズンのフリーもめちゃかっこいいので要チェックですよ!
2012年 世界選手権 フリープログラム ブルースフォークルック
最初見たときはすごく不思議なプログラムだなーっていう印象でしたが、シーズンが終わりに近づくにつれてやみつきになりました笑
味が染み込んだ大根みたいにめちゃくちゃ美味しくなった感じ。
この曲の世界観もまた彼の挑戦ですよね。
爆発的な盛り上がりをするわけではないけど、引き込まれる。
すこーしずつ曲が盛り上がっていくんだけど、そこに彼のスケートがぴったしハマっていくから見ていて気持ちがいいし、あの気怠い感じの中にあるビート感がたまらないですよね。
ギターの音色と振り付けの色気が良いです。
彼の魅せる力、踊る力がより一層引き立つプログラムでないかと思う。
2012-2013フリープログラム レオン・カヴォッロ 道化師
このプロもほんとに名プロ!!
マンボみたいな激しいステップとは違って、重厚かつ繊細なスケーティングが超絶カッコいい!
重厚な冒頭、中盤の軽やかな曲調にしっかりと踊りのリズム感がバシッと合ってて違和感がない。
曲のスピード感に合わないスケーティングってかなり違和感を覚えます。
彼のスケートでそういうことを感じたことがほとんどなくって。
踊れるからこそだせるスケーティングって感じですね。
このプログラムで一番好きなところは、プログラム終盤にジャンプを全部飛んで曲が盛り上がってからの伸びやかなスケーティングで進んでいくステップ。ここはこの曲の世界観にぐんぐん吸い込まれていくみたい。
重厚かつドラマティックなプログラムだったと思います。
2013NHK杯 ショートプログラム ヴァイオリンのためのソナチネ
ショートの曲は佐村河内守さんの作曲ではないことがわかり話題になりました。
作曲したのは新垣隆さん。
新垣隆さんはその後テレビやCMなどにも出演するなどするようになりましたね。
怪我をする前にNHK杯で魅せた会心の演技!
本当にいい演技!
ヴァイオリンのせつない旋律の中にある力強さ、決意のようなものを代弁しているかのよう。
2013年 NHK杯 フリープログラム ビートルズメドレー
このプロも本当に好きです!
ビートルズの楽曲を5曲メドレーにしたもので、それぞれアレンジが最高にかっこいい!
これまでのプログラムの中で一番しっとりしたパートが多い印象があります。
もはや泣かしにきてますよね。最後のコレオでガーって泣きそうになります。
このシーズンはファイナルに進出が決定していましたが、練習中の怪我で欠場。
2013年 全日本選手権 フリープログラム ビートルズメドレー
いま改めてNHK杯と全日本の演技を見比べると、怪我でここまで体の動かし方、スケートの伸び方が変わってしまうのかと愕然としました。
全日本選手権では怪我の影響で思うような演技が出来ず5位。
フリーでは演技中に指を切ってしまうアクシデントが。血を流しながらの演技になりました。
演技の後のインタビューで彼はこれまでにない表情で『オリンピックはないと思っている。最後の演技になるかもしれない』と言っていましたね。
ですが、過去の戦績、今シーズンの成績を踏まえた上でソチオリンピック代表3枠目に選ばれました。
トリノ、バンクーバー、ソチと3大会連続でのオリンピック代表入りは日本フィギュア界では初のこと。
そしてソチオリンピック。
団体戦には出場せず、個人戦のみ。
ソチオリンピック フリープログラム ビートルズメドレー
フリーを滑っているときの表情が今までになく穏やかなんです。
何に思いを馳せているんだろうって。
冒頭4回転を回避することもできたと思うんです。でも回避したら後々後悔すること彼は思っていたのではないかと思うんです。
オリンピックではジャンプが思うように決まらなかったのと、コンビネーションジャンプを1回飛んでいないので点数があまり出ませんでした。
ですがその代わり構成点は全体の2位。
ジャンプなども決まっていたらダントツに高い点数になっていたでしょう。
個人戦では6位入賞。
もし怪我をせず万全な状態だったら。NHK杯あたりの状態で臨めていたら。
なんてタラレバは必要ないかもしれないけど、全力でベストの演技をしていたらメダルも取れたかもしれない。そう思ってしまいます。
怪我の影響で日本開催の世界選手権は辞退し、そのまま引退しました。
引退を表明してからはアメリカに行ったり、ダンスをしたり、フィギュアスケートのレポーターに挑戦したりと様々なメディアに出演していましたが、2018年に電撃復帰を果たしました。
2018年 全日本選手権 フリープログラム Pale Green Ghosts
復帰シーズンいままで組んだことのない振付師、ブノワ・リショーと作ったフリープログラムはリショーの独特な振り付け、世界観が活きたプログラムでした。
全日本選手権で見せた最後のコレオシークエンスはグワーーっと鳥肌と身震いが!!!
あのコレオには今までとは違うエネルギーを感じました。
このコレオを見た瞬間、泣きそうになりました。
なんだろ。ほんとにすごかった。
テレビで見ているだけでこんなだったら、会場ではどれほどのエネルギーを感じることができたのだろうか。
まるで引力。強い気持ちにみんなが吸い取られていく。
そんなコレオだと思う。
2019年 全日本選手権 ショートプログラム The Phoenix
2019年の全日本選手権はオリンピック金銀銅のメダリストが揃うというかなりレアな大会になりました。
先人が高橋大輔選手で、そして羽生選手、宇野選手と次の世代へと受け継がれていきました。
彼がしたの世代に残したものはやはり偉大なものだと思う。
そんな彼はショートで新たな挑戦をしました。
ロックナンバーをシェリル・ムラカミ、ミーシャ・ジーとタッグを組み、今までにないショートを完成させました。
シェリル・ムラカミは世界的なダンスの振付師。
彼女自身スケートの振り付けははじめて。
シェリルの陸上で振り付けをして、ミーシャがスケートの競技用へとブラッシュアップしていく。
最初から最後までハイスピードで、パワフルでエモーショナル。
こんなに激しいプログラムはじめてみた!!!ってぐらい衝撃的だった。
最後のポーズもかなり攻めてますよね!
このポーズは本人が話してるときに軽いノリで提案したら採用されたらしいです。
シングルス最後の全日本選手権は思うような結果ではなかったかもしれませんが、これまでの素晴らしい演技、プログラムを滑ってくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
そして彼はアイスダンスへの挑戦を表明しました。
いまはコロナの影響でトレーニングなどができていないかもしれませんが、アイスダンスをしている姿を見るのが今から楽しみです。
彼がアイスダンス挑戦することで、この競技の素晴らしさや認知度も高くなってくれることを願います。
楽しみがまた1つ増えて嬉しいです!