継続は力ない

　日記四日目、四日目だ。なんと素晴らしいことに私は三日坊主では終わらなかった。ここまで続いたならもう安心だ。これからもこの日記は続いていくだろう……多分。

　「継続は力なり」ということわざがある。嫌いな言葉だ。
この言葉が正しいと仮定すると、私のような怠惰で、飽き性で、新しいものに飛びついて、いろんなものを広く浅く楽しんでいる人間に力はない、となってしまう。そんなの認められてたまるかってんでぃ。まぁ、「別に継続だ”
け”が力だなんて一言も言ってないよ」と言われてしまえば私は何も言えなくなってしまうのだが……。
　でも、でもでも、それでもやっぱり私にはこの言葉は認められない、認めたくないのだ。そもそも！日本のことわざには「石の上にも三年」とか「雨だれ石を穿つ」とか「塵も積もれば山となる」とかコツコツこつこつやっていくことを正義みたいに語る言葉が多すぎる！実際、そればかりが正しい道だと信じてる人も多いし。そんなにコツコツが美徳か！私には生きにくくてしゃーない。

　「果報は寝て待て」ということわざがある。好きな言葉だ。
本来の意味とは違うかもしれないが、いやなことはほっぽって、いいことがあるのを寝ながら待とうじゃないか。寝ながら待つことだって、力だと言っていいだろう。いや、言おう。そうしないと私は何の力もない人間になてしまう。