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117.自己責任って?

お疲れ様です。
営業トレーナーの坂山一哉です。
今日も読んでいただきありがとうございます。

今日は自己責任について書いてみたいです。

上長の頃、メンバーから相談を受けました。
得意先でやってみたいことがあるが了解を得られるかと。

社内コンプライアンス的にはギリギリでしたし
私の決断はNO。

どうしてもダメですか?っていうから、
ダメとしか言いようがない。

その彼はしぶしぶ引き下がって行きましたが
後日勝手に実行していました。

何故それが判ったかというと・・・
その彼との同行時に得意先の方がポロっと仰ったんですね。

そして彼に聞きました。
「あかんって言ったのに、なんでや」と。

彼曰く、「所長があかんと言いましたが、顧客が喜ぶと思って」と。

「顧客が喜ぶんやったら、俺の指示は関係ないんやな」聞くと
「私の自己責任です。何かあれば全て私が責任を取ります」って言うのです。

実はこの相談事、コンプライアンス部には事前に確認をしたのです。
コンプライアンス部の判断は、ギリギリセーフ。
でも今後アウトになる可能性もあるので
出来るならやらないで欲しいでした。

では何故私が彼にさせなかったか?
その内容が、顧客が要望しているもの。
彼自身が考えたことではなかったからです。

もし彼がやったら、そういう事例を作ってしまうことになる。
そして競合他社にも広がる可能性もあり、彼の有り難みも薄くなりし、
何よりも、彼は顧客から嫌われたくないの一心だったからです。

でもやっちゃいました。
そして「自己責任です」と。

この言葉を聞いた時、正直めっちゃ怒りました。
「自己責任???お前一人でどこまで責任取れるねん
 お前がもし会社を追われることになっても、
 社員の代わりはおるかもしれんけど、
 お前には大好きな奥さんや子供さんもおるんやろ
 途方にさせるようなことなったらどうするねん
 軽々しく自己責任っていうな」って。

言葉はめっちゃ汚かったと思います。
かなり怒鳴りましたから。

でもこれは私が過去に経験したこととほぼ同じなんです。
若い頃、私も顧客に嫌われたらどうしようってことがありました。
私が若い頃は、まだまだコンプライアンスも甘い時代でした。

ある時、顧客からの要望があり、私は上長に相談せずに
やってしまいました。

それがバレたのです。
そして私が責任を取りますって言っちゃいました。
その時に上長から同じようにめちゃくちゃ怒鳴られたのです。

そしてその夜居酒屋に誘われ、そこで再度説教か!と思いきや
その上長も若い頃に同じようなことがあったって。
「頑張れよ!」って励ましてくれました。

私も怒ったメンバーを、その後飲みにつれて行きました。
当然その場では怒ることもなく、私の思い出話となりましたけどね。

自己責任。
私は一人で責任を取れることってほぼ無いと思っています。
一人で何かをやっていることってほぼ無いと思っているからです。

何かをしようと思ったら、絶対に誰かの助けや応援や支援や
大小様々な人が関係していますから。

カッコええように聞こえる言葉ですけど
全然カッコええことないよね。

そう思いませんか?

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