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生薬百選33 枸杞子(クコシ)

迫り来る信州の長〜い冬の気配を感じつつ、カニ鍋等を肴に美味しいお酒が飲めるいい季節になってきました。

さて今回は、『神農本草経』の上品に収載されている『枸杞子』を紹介します。クコ(ナス科)は夏に紫色のかわいい花をつけ、秋にかけて赤い小さな実をつけます。この実を乾燥させたものが枸杞子です。

枸杞子には、ビタミンB1、B2、C、ニコチン酸、ゼアキサンチン、ベタインなどが含まれており、含有成分の一つであるベタインには抗脂肪肝作用が、また、枸杞の水抽出物には血圧降下作用が認められています。その他に、クコの根皮を乾燥したものは地骨皮と言い解熱、強壮薬として、また、クコの葉を乾燥したものは枸杞葉と言い民間薬の強壮薬として茶剤に用いられています。

「だれやめ(鹿児島の方言で晩酌のこと)」をこよなく愛する私は、あまり甘いものは食べないのですが、先日枸杞子を使ったスィーツと呼ばれるハイカラなスペシャルゼリーを食べました。また、皆さんもご存じのように枸杞子は薬膳にもよく用いられています。
皆さんも美味しく食べて、体まで健康になる一石二鳥を体験されては如何でしょうか。ちなみに、過ぎたるは・・・ですが!

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枸杞子 クコの実

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