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汗ばむ季節になりました。多汗症でお困りではありませんか??
最近は、気温も大分落ち着いて、暖かくなってきました。そこで、これからは薄着になり、汗が気になる季節かと思います。
そこで、今日は多汗症についてお話をしたいと思います。
多汗症とは?
人前に出ると、緊張で汗が噴き出る。
遺伝で親も多汗症だった。原因は、様々ですが、汗が異常な量出てしまう事を指します。
この場合、運動や高温多湿による汗は生理的な反応のため、省きます。
それでは、東洋学的には、どう対処するか?
まず、簡単に汗について述べましょう。
汗は、皮膚の汗孔(汗が出る穴)の開閉によって調節されています。基本的に、体温調節に役立ったり、悪いものを出したりと日常の気が付かないときも起きています。
東洋医学では、発汗の作用(開け閉めする働き)を行うためのエネルギーを『気』で調節していると言われます。『気』とは、身体を正常に保つための機能であり、一言で言えば元気(体力)みたいなイメージをしてください。
この『気』というエネルギーによって、汗の穴のシャッターを開け閉めしています。
『気』というエネルギーは、循環して滞らず、量も過不足なくあることが理想です。そしてこの異常が、汗の穴のシャッターに異常をきたし、多汗症などを起こしやすくします。
水道の蛇口をイメージしてください。蛇口の栓が固すぎても、緩すぎても支障が出ます。この栓の調節する作用を良くすればいいという事です。
漢方薬は、黄耆が入ったものがおすすめ!!
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黄耆(片)
マメ科の植物であり、根を乾燥したもの。元気を補う力に優れ、免疫力の増強や皮膚の湿疹の治療の効果があります。
他の生薬とも相性が良く。
黄耆と人参で補気作用(元気を補充)。
黄耆と白朮で浮腫を取り除く作用。
黄耆と防風で皮膚の無駄な水を流し、汗を調節する作用。
黄耆と当帰で化膿症などの排毒作用。などの様々な作用を高めます。
漢方薬では黄耆(おうぎ)の入った薬が多く使われていますが、多汗で相談を受けても、実際にはその他の症状も考慮して判断します。なぜなら、女性であれば生理もあり血の症状(瘀血症状)を考慮したり、ストレスなども考えなければなりません。
その際、「漢方的にとらえて問題あり、改善の箇所あり」となればそれに適した漢方薬を服用すれば多汗は治ります。