子供がいないほうが幸せ・・?
つい先日 子供の有無による幸福度の調査データが発表された。
子供がいる夫婦より 子供がいない夫婦のほうが 「幸福度が高い」
のだという。。
アメリカのデータでは、この差は減ってきているそうです。その理由に
・子育てにより社会とのつながりができている
・政治への関心が高まり、活動の幅が広がる
この理由から考えると 日本も同じように幸福度が高まってもいいはず。
その理由は 「育児にはコストがかかるから」だそうです。
育児は コスト・・・
企業経営では 最近 人的資産への投資は企業の成長に欠かせない、という考え方が主流になっています。
それと比べると 育児も同じなんじゃないかと思うのです。
むしろ、育児をコストと表現するようになったのは いつからなんでしょうか。
女性の社会進出のために 育児をしやすい環境づくりは重要課題ではあります。育児に国費をかける意義も当然ありますが、それ以上に育児をすることの喜びや尊さ、子供の成長の喜びなどはないのだろうか。
いくらお金をもらったら満足するのでしょうか。
いくらもらっても足りないのではないか、と思うのです。
補助してくれたら助かる・・でも満足には至らない。ということは補助金をもらっても 幸福感にはつながらないのでは?
会社の離職理由No1は「給料が安いから」。でもこれは「たてまえ」と言われています。会社には言えない本音の一位は「正しく評価してもらえないから」。
評価 イコール 給料 とは限りません。
上司からのねぎらいの言葉、やりたい仕事を任せてもらう、など仕事の面で きちんと自分を見てもらえること、これが評価してもらえた という気持ちにつながるのです。
給料を上げることは 一時的には効果がありますが、半年したら また「少ない」と感じるのですよ。勿論 常識の範囲で仕事に見合った給料の支払いをしていることが前提ですが。。
金額だけで人の心を買えると思ったら 大間違いです。
人は人に認められること、自分が役に立っていることを実感できること、
それが人に生きがいや満足感を生み、幸福感につながるのです。
育児も 同じなんじゃないかと。
どうしたって 10か月お腹で育て、出産していく女性のほうが 子育ての負担は大きいです。 でも負担なのか? 夢の始まりなのか?
妊娠したら 普通「おめでとう!」と言いますよね。
めでたいことなら 夢の始まりのはず。
育児を「コスト」「負担」という言葉が使われない心情に 日本人全員が変わらないと 少子化はなくならないと思いました。
少子化って 本当に恐ろしいことなのですよ。
いつの日か 日本には日本人がいなくなる、ということですから。
費用負担も保育園を増設することも大事なことですが、子供が育つ環境は人の心が作るもの。
今からすぐに 妊娠している女性、子育て中のお母さんやお父さん、彼らが困っているようなら すぐに手を差し伸べて できることから気にかけていきたいです。