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シナリオコンクール受賞を諦めた日、創作チームを作った

先日、大学時代の同級生と‘ダラリラ‘という創作チームを作った。
その日は、6年間挑戦し続けていたシナリオコンクールの一次審査落選の結果が出て、「もう出すの辞めよ」と受賞を諦めた日だった。

絶望し、マクドナルドでコーヒーSサイズを何時間もかけて飲んだ後、僕はある同級生に連絡した。そして…

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まさか絶望したその日に、新しい選択をすることになるとは…。

ちょっと遡ります…。
6年前。
俳優としても脚本としても所属なしの僕は、自らオーディションを探し、舞台や自主映画に出たりと経験を積んだ。
その際、
「所属なしでも俳優として出演できる機会があるなら、脚本家にもそのような機会があるのでは…?」

そこで見つけたのが、TV局主催のシナリオコンクール、通称シナコンだった。

坂元裕二さんは、フリーターをしながら脚本を勉強して19歳で大賞受賞。野木亜紀子さんは、会社勤めをしながら6年応募し続けて30代半ばで受賞。

「…俺、なんかこれで受賞して脚本家になる人な気がする…」予感がした。

最初に挑戦した2018年。
結果は1次審査落選。今読み返すとほぼ『池袋ウエストゲートパーク』を渋谷のギャルに置き換えた話を書いていた。むしろ‘IWGP‘より、藤木直人さん主演の『ギャルサー』だった。

「でもあの野木さんですら、受賞までに6年応募し続けているんだ…」
「あの野木さんでも6年かかった…」
いつの間にか「あの野木さんでも…!」を心の安定剤として挑戦を続けていた。

3年目の2020年。
NHKの創作テレビドラマ大賞で初のシナコン1次通過をした。
ほとんどのシナコンが1次通過率は15%程度。
つまり1500作品の応募に対しては、約200作品ほどしか通過しない。

「シナリオスクールにも通わず独学でやり続けてたのに、この結果は芽があるでしょ。いずれシナコン史上初の俳優が大賞受賞!そしたら俳優と脚本の二刀流って見出しでオリコンニュース出るなあ」

翌年。
NHKは1次を通過し、その後フジテレビでも1次通過。このままステップアップすればいずれ大賞に!
だが一次が通っただけで、未だ2次審査は通過できずにいた。

そして6年目の今年。
野木さんが大賞を受賞し、人生を変えた6年目。
僕には再び、1次審査落ちという結果が突きつけられた。
その日、マクドナルドにいた僕は、100回は審査結果のサイトを見て、「一度閉じてはまた開いて」を繰り返し再確認をしていたと思う。
でも何度見ても更新ボタン押しても、載ってることはなかった。
さらに痛かったのは面識のある人や、
「シナコンの存在を僕に教えてくれてありがとうございます!今度挑戦してみます!」
といってた知人の名前は載っていたことだ。

「辞めよ」

そう決断した瞬間、ある人の言葉が想起された。
それは大学時代、数カ月だけ演劇サークルに入っていた時、唯一仲良くなった同級生との、数カ月前の電話で…

彼「企画、プロデュース業に興味があって、それを学べる学校を受験したんだけど、落ちちゃって…」

ん!?あ!!!企画、プロデュース!?

その夜、再び彼に電話し、
「もし企画、プロデュースにまだ興味あったら、一緒に作品作らない…?」
と尋ねた。

即決してくれた。
むしろ彼の方が、僕なんかよりも壮大なビジョンを持っていて、翌月にはチームロゴをデザインしてくれ、また撮影のための劇場も予約し、更にやりたい作品の概要をもってきてくれた。
2人で作ったグループだからこそ、どちらともが納得いくまで脚本を改稿した。その改稿数が15に達した所でお互い納得し、撮影本番を迎えた。

この6年で10作近くのシナコン応募用のドラマ脚本を書いたが、1本も作品にはなっていない。
しかし続けていたことを諦めて、別の行動を取ったら、数カ月で作品として見てもらえる形になった。

もし、今年のシナコンで2次、3次審査くらいまで引っかかっていたとしたら、こんな展開は訪れなかった。

そして数ヶ月しかいなかった演劇サークルで、彼と出会い、意気投合しなければ、このグループを作ることはなかったし、彼でなかったら最初の話し合いから約3ヶ月で、配信するに至るまでに漕ぎ着けることは絶対なかった。

大学に行かずにもっと早くに俳優や脚本をやっていれば、今とは違った結果が出ていたかもしれないと、何度も心の中で言い訳をしてきたけど、大学で彼と出会ったおかげで、自分の脚本をここまで形にしてくれる人と出会えた。

「大学食堂で、高校からの内部生が盛り上がっている横で、友達がいなく1人で定食を食べていた時」や、
「気になる子を昼休みのごはんに誘ったときに、大学食堂1000円分の食券を渡して、『これで好きなメニュー頼んでいいよ』と言ったとき、女の子に遠ざかっていくような目をされたとき」や、
「大学食堂で1人食べているとき、明らかに在学生ではなさそうな黒シャツ2人組に、政治的な講演会に誘われた」
その時に大学を辞めなくてよかった。

‘ダラリラ‘という創作グループを作りました!

そして…

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↑本編映像です!

九十九里の漁師がダンサーを目指し、芸能事務所に所属したのですが、ダンサーではなくそこの社長のバッグの材料にされる真実を知って、伝説のダンサーらと、社長のバッグ生産工場の爆破を企てる話です!

これが15の改稿を重ねて、僕らが作りたかった作品です!是非覗いてみてください!

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