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ゼロで死ね ~40代がDIE WITH ZEROを読んでみて感じたこと~

30万部を突破し
多くの人が
「人生を生きるヒントになった!」
「人生の生き方が変わった!」
と絶賛した
DIE WITH ZERO、日本語で言うと0で死ね
を遅くなったけど読んだのでまとめておく!


「キリギリス思考のすすめ」


アリの幸福度を再考


冒頭に
アリとキリギリスのイソップ童話が出てくる

そこで急にこんな問いかけをされる

「アリは幸せだったのだろうか?」

と。

有名なアリとキリギリスの話は
キリギリスは遊んで暮らして飢え死にし
アリは働いてしっかりと未来に向けて貯めていたから
生き延びたという話である

でも
アリはあくせくと働いたけど
本当に幸せに生きたのか?
楽しいと思ったときはあったのか?
ただ生きるために働いていたのではないか?

そんな問いかけを残して
主題へと入っていく

この本はまさに
アリ的な思想である
老後のためにお金をためておかないといけない
という風潮が強い世の中に

もっとキリギリス的な思想を強くして
生きているうちに楽しんでいくことも
考えた方がいいよねというメッセージが込められている

過度の節約への警鐘


アリとキリギリスでの話でも伝えているが
多くの人が老後の不安のために
お金を貯め、お金を使わないようにする

それが結局は
若いうちに使える経験へのお金を
使わせないようにしてしまっている

しかし、本当にそれであたなは幸せなのか?
と問われる

人生で一番死ぬ時に聞かれる言葉である
「もっと挑戦していけばよかった、、」
という後悔があるように

過度の節約は人生が終わる時に
後悔を増やすリスクをあげるかもしれない


思い出作りの重要性


人生で一番大切な仕事は思い出作りである

という言葉を本書では紹介している

それは
人生最後に残るのは思い出だけだし、
人は思い出を何度も思い出すことで
人生の幸福度を向上することができるとしている

そして、経験からは、
その瞬間の喜びだけではなく、
後で思い出せる記憶が得られる
ので、早めに経験に投資することが大切だと述べている。

例えば、80歳まで生きる人が30歳で家族旅行に行ったら、
残りの人生の50年間、その旅行を回想したり、
家族で思い出話を楽しんだり、他の人に話したりといった
プラスの効果が得られる。

この、元の経験から副次的に生まれる経験を、
本書では「記憶の配当」と呼んでいる。


複利の力によって雪だるま式に資産が増えていく概念があるが
その考えに照らすと早く経験に投資すればするほど、
得られるリターンは多くなるのである。


「0で死ぬ極意」

続いて、本のタイトルにもなった
0で死ぬ
ということについてである

人は金を稼ぐために大きなエネルギーを費やしていく

そして、結果として30代半ばにある程度稼げるようになったとてしも
その資産をさらに増やしたい
さらには重要なポジションを任せられない
逆に、落ちていく恐怖
というものによって
より働き、お金稼ぎに時間を費やしてしまう

結果として資産は多くたまったものの
自分が健康なうちや子供と一緒に過ごせるうちに
経験にお金を使えなかったという人が多くいる

このように莫大な時間を費やしても
稼いだ金を全て使わずに死んでしまえば
人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる
そして、その時間を取り戻すことはできない

とのべている

効率性の究極形


だからこそ
0で死ぬ
は効率の極みだと本書は説く

たしかにそれは究極の姿だと共感する

稼いできた金額、築いてきた資産を
死ぬ時に0にした状態にする
つまりは、死ぬ間際までに
・人生の経験
・子どもへの投資
・寄付
など自分が必要だと思ったお金の使い方を全てして
死んでいくという姿である

では、そのためにどうしていけばいいのか?
それは死ぬ時を想定することである

そして、多くの人がしてしまう
なんとなく必要以上の金を貯めこんでしまうことを避けていくのである


人生最終日の意識


そして、そのために大切になるのが
人生最終日を意識していくことである

よくある自己啓発の
人生の終わりを意識していく
という概念ももちろんあるが

それ以上に具体的に人生の死ぬ日を予測して
そして死ぬまでにいくらかかるのかを計算していくのである

寿命を予測するために
寿命計算機を使っていくことも推奨している

ゼロで死ぬとは
お金をただ意識するだけでなく
時間の問題でもある。

限られた時間=死ぬまでの時間の中で
時間と金とエネルギーをどう使っていくかを考えることが重要である

そしてそれこそが
富の最大化を目指すのではなく
人生の喜びを最大化することこそが
人生を幸せに生きるポイントだと説いている


人生満足度の3要素:金・健康・時間



この図にあるように
通常ほとんどの人が
20代は健康であり活動能力が高いが
資産が少ないためできることは限られる

これが年齢と健康状態に応じて
活動能力がどんどんと下がっていくが
それとは反比例状態で資産があがっていく

だから資産を貯めても
活動能力が低い状態で
使いきれずに終わってしまうからこそ
早くに使わないといけないということを本書では強く勧める


そして、人生は金、健康、時間のバランスによって満足度が最大化すると説明し、上記の図を用いて、年齢によっても変化することを表している

このように
金、健康、時間のバランスが最適化するのが
31歳~60歳の時である

だからこそ
この時に、時間、健康、金をしっかりと意識して
過ごしていくことが大切であると痛感する

そして、年を取る前に健康に投資をしていくことの重要性も本書では説いている

まさに40代の我々は
時間の使い方
お金の使い方
そして
健康への投資を
考える非常に重要な時期だと感じる


「資産活用の戦略」



年齢別投資バランス

今まで説明してきたように
年齢によってそれぞれの持てるものが違ってくる

20代は健康状態は良く
時間と体力がある
そして、お金を稼げる可能性は低い

そういった中で
少ない金額を貯金に回したり
多くの時間や体力があるのに
体験や仕事に量を費やさないのはもったいない

本書とはズレるが
キングコングの西野氏が発信し話題にもなった
20代に量をこなさない人間は30代以降にチャンスはない
と通じるように
20代にどれだけ経験に費やせるかが未来を決めていく

さらにキングコングの西野氏を引用すると
20代は経験
30代は技術
40代は人脈
50代は健康
60代は愛嬌
と重要テーマが変わるといっているが

年齢によってステージが変わっていく中で
いかに優先順位を変え、
時間、金、健康のバランスを整えていくことが大切になる



45-60歳がピーク期


本書のテーマである
ゼロで死ぬ
ために45歳~60歳で資産を取り崩していくことが大切であると言っている

もちろんそのために
老後に必要な資産の計算方式の紹介もしている

今回はそれは割愛するが
44歳の自分にとって45歳から資産を取り崩す重要性は
本当に心に刺さったのである

そしてそれを決めていくポイントとしてもう1つ大切なのが


タイムバケットの作成である

タイムバケットとは
死ぬまでにやりたいことリストの項目を作成し
それをいつやりたいかに区切り
上記のように5歳ぐらいの塊のバケツに振り分けていくことで
残りの人生で何をしたく、そしていつお金が必要になるかが
シミュレーションしやすくなるのである

この本に出会うのが早い方は上記の図のように
20代から書いたほうが良い

しかし私のように40代の人間は
まさに40代から死ぬまでにやりたいことを描き
それをバケットに分けていきながら
45歳~60歳までに何をどれだけやりたくて
いくらお金が必要なのかを考えていくことで
45歳~60歳のピーク期の過ごし方が変わるのである



無リスクこそ最大のリスク

我々は色んなことに恐れてしまう

そして老後についてはいつも不安がつきまとう
老人になってお金がない、、、
というのはあまりにも悲惨と感じるからだと思う

しかし
一番恐れるべきなのは
「80歳になったときに潤沢な資産がなかったらどうしようか」
ではなくて、
「人生を時間を無駄にしてしまったらどうしようか」
と考えるべきなのである

だからこそ
自分自身が何か行動しようと思ったときに
障害となる恐れがあった時に
それは合理的なものなのか? それとも非合理なものなのかを見極める

非合理な恐れを夢や目標、そして人生を豊かにする障害にしないようにするいことがとっても大切である

そして人生にはたくさんの選択肢がある
その選択をどう選ぶかで人生は決まる
だからこそ、日々の選択に意識的になり
より良い人生を生きるために懸命な選択をすることが大切であると
この本では伝えてくれている

折り返し地点の40代となり
まさに老後について考える機会で
この本を読めたことはとっても良かった!

金、時間、健康をさらに意識し
富を最大化するのではなく
喜びを最大化し幸福度を最大化するための人生を過ごしていきたい!!

本日は以上!!


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