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ドル円概況(8/18)

ドル円(5分足、8/18)

◎東京市場では、円買いが優勢で、ドル円は中国の景気減速や米株の下落の影響で146円台を下回った。米10年債利回りの低下や人民元買いも影響し、ドル売りが続いた。アジア株や日経平均の軟調な動きも円買いを後押しし、ドル円は145.40台前後で取引された。
9時頃につけた145.77円が戻り売りポイント
12時頃の145.52円の戻り売りポイントは、上位足の移動平均線との距離が遠いため、非推奨。また、11時、13時に145.3円をトライして抜けられなかったため、14時前の戻りについては、上抜けする可能性が高いポイントのため、入りづらいポイントとなっていた。

ドル円(5分足、8/18)

◎ロンドン市場では、リスク回避の円買いが一服。ドル円は欧州株の下落や米債利回りの低下で軟化し、145.15近辺に安値を広げた。後に欧州株の下げが縮小し、米債利回りも一服して145.60台まで反発。中国不動産大手のリスクや人民元買い介入による景気対策の不透明感が市場に影響を与えている。
16時前に東京時間で超えられなかった145.3円をブレイクして145.15円まで円高が進んだが、個人的には入りづらいポイントだった。その後の16時頃にブレイクした145.3円まで戻ったが、ここは前回のレジスタンスがサポートに変わっている可能性があるため、戻り売りをチャレンジしても良いポイント。
しかし、その後は米金利の上昇で145.7円まで円安が進行し、145.3円まで円高が進んだ。移動平均線が機能していないため、入りづらい局面が21時まで続いた。

ドル円(5分足、8/18)

◎ニューヨーク市場では、序盤にドル全面高となり、ドル円は145.70銭台ま
で上昇。米債利回りも上昇し、ドル買いが増加。しかし、米債利回りの上昇が続かず、ドル売りが出てきた。中国の不動産会社恒大集団の破産申請によるリスク警戒も影響。米債利回りの上昇が鈍化し、ドル全面高も調整が入る。週末に向けてドル買いポジションの整理もあり、ドル円は一時144.93銭まで下落。ただし、145円台を積極的に売りに回る動きは見られず、再び145.30銭台まで買いが入った。
22:30頃の移動平均線が密集しているなかで、上から下に移動平均線を抜けた後の戻りは、戻り売りの機会だった。上位足から下位足まで下向きとなっており、売り目線でニューヨーク市場はトレードすることが出来る局面となった。

◎8/18は重要な経済指標や発言はなく、週末に向けての調整が入った。来週のジャクソンホール会議に対する警戒感も市場の地合いに影響を与えている。

◎米金利上昇に一服感があり、中国不動産問題の再燃に伴う株価下落によるリスクオフムードが高まっていることから、円高方向でのトレンドが発生し易い局面と考えている。ジャクソンホール待ちの状況は変わらないが、PMIの結果などを見つつ、金利の動きを見極めながら、戻り売りのポイントを探していくのが、来週の基本的な戦略となる。

【来週の主な予定】

21日(月)
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート、1年・5年)
ジェフリー・R・シュミッド氏がカンザスシティ連銀総裁に就任

22日(火)
日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」公表
ボウマンFRB理事、グールズビー・シカゴ連銀総裁、イベント「若者の失業」討論会参加

23日(水)
NZ小売売上高(第2四半期)
ドイツ製造業PMI・非製造業PMI速報値(8月)
ユーロ圏製造業PMI・非製造業PMI速報値(8月)
英国製造業PMI・非製造業PMI速報値(8月)
米製造業PMI・非製造業PMI速報値(8月)
米共和党大統領選候補者討論会

24日(木)
トルコ中銀政策金利
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、CNBCのインタビューに応じる
経済シンポジウム「通称:ジャクソンホール会議」(26日まで)

25日(金)
東京都消費者物価指数(8月)
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、YahooファイナンスのインタビューとブルームバーグTV出演
パウエルFRB議長、ジャクソンホール会議で経済見通しについて講演

27日(日)
中国工業企業利益(7月)