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自分の本当の強みを見つけるための視点
人はついつい、「こんな風に見てほしい」と考えていることを「強み」と表現してしまいます。例えば、ロジカルに問題を捉えてスマートに解決する、切れ者になりたいと考えていると、ついつい自分自身をそちらに寄せて捉え、「自分の強みはロジカルシンキングです」と面接で答えてしまったりする。
しかし本当の強みは、自分の勝手な思込みからは生まれません。それは、他者の評価から生まれるものです。
では本当の強みはどのような視点から見つけられるのか。本当の強みは、「感謝の獲得効率が良い」ものです。つまり、自分は大したことをしているつもりがないのに、周囲に想像以上に感謝されるもの。これが自分の本当の強みに気づくための重要なポイントです。
しかしこれは、他者からのフィードバックがないとなかなか気づけません。何故なら、感謝の獲得効率が良いことは、自分にとっては特別な努力や工夫もなく行っていることが多いからです。
周囲から「これが強みだよね」と言われても、最初は「いやいや、普通そうでしょ」というくらいの反応であることが多い。しかし、「自分にとっては普通で、特に苦労もなくできることなのに、なぜか頻繁に感謝される」ことには強みが潜んでいる可能性が非常に高いです。
ですから、重要なのはこういったフィードバックをちゃんと受け止められるようにすることです。具体的には、周りの人から正のフィードバックを受けたら、あまりしっくりこなくてもそれを書き留めておくことです。そしてそれらを蓄積し、定期的に見直す。こうすることで、見逃してしまいがちな本当の強みを浮かび上がらせられる可能性が高まります。