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映画、ルックバックを観た

近所の映画館。日曜の昼下がりの回。この時間帯の劇場上映は人気作でも空席ばかりなのだが、この回はほぼ満席。ビックリした。

アメリカの映画館に日本のアニメを見に来る人はいわゆる「アニメおたく」の方だった。つまり少数民族。でも最近は相当アニメ文化が浸透してきたか、来場数も増え、従って上映アニメの本数も増えてきた。

もうひとつの変化は、日本語音声+英語字幕が普通になってきたことだ。英語字幕だと、どうしても字数が多くて目が追い付かないので、ちょっと前まで日本アニメは吹き替えが標準だった。日本語音声の回を探すのが大変だったが、だんだん日本語音声が増えてきた。

この映画、設定が地味。アニメ制作を目指す女性二人以外の登場人物がほとんど居ない。スーパーヒーローも、かわいいキャラも出てこない。アクションも無い。設定も日本の地方の学校や田園風景が舞台。夕方の学校に「新世界」が流れるあたりは日本外の方々に理解できない。

それでも、観客の心はつかんだようだ。私の隣のアメリカ人の方は後半ずっとオイオイ泣いていた。映画のあと、監督と声優のインタビューも、ほとんどの観客が見てから帰って行った。日本のアニメがこんなテキサスでも市民権を得たようだ。

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