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ブチ切れデビュー戦!!~『ピークアウト』第15話感想~


※本編↓

※前回の感想はコチラ↓



■前回の愛田ヒナは!!


チュモ♥(ホントすき)


 Mピーク新シーズン初日第1戦。前シーズン王者アスラズからトップバッターを任された愛田ヒナは、早々に4000オールをツモって抜け出し、トップ目のままオーラスを迎える。現時点で2着のウメダーズ渋彦がアガれば逆転もある点棒状況だが、守備型のヒナなら問題なく守り切れる点差だ。


 しかし、他家に先んじて愚形待ちでテンパイを入れたヒナはリーチを選択。4着ながらも手の悪い賀瀬、初戦でラスだけは避けたい大河を降ろすことには成功するが、臆せず向かってきた渋彦の好形リーチとめくり合うことになってしまう。


 一見無謀にも思われるリーチを打ったヒナ。だが、その真意は初登板を前にして二の足を踏んでいるであろうユキトに、自身の想いを伝えることにあった。


「Mピークは怖くて、楽しい」


 だから思い切って飛び込んで来い……その気持ちに呼応したか、先に和了牌を手にしたのは渋彦ではなくヒナであった──。



■ドラネコ大将軍・出陣!!


 Mピーク新シーズン初日第2戦。ヒナたんの独断によって登板が確定となったユキトは、鼻毛もバッチリ切って気合はビンビン!!……という割にはどこかフワフワした足取りで会場に向かう。


 さて、待ちに待ったユキトのデビュー戦。やはり気になるのは対戦カードだ。ウメダーズからは”シルクさん”おねがシャス!!


 1戦目では惜しくも新規加入選手・南原渋彦がトップ奪取とならなかった大阪ウメダーズから出場するのは「小さな巨人」小堀慎五郎


 続いて、開幕からラスとなった賀瀬大志の雪辱を晴らすべく、東海マグマーズが2戦目に送り込むのはIQ220の超人的頭脳を持つ「軍神」勝本健三


 ……そして、東北セサミンズからは……



Mピーク平均打点・第1位!!



通称「暴れドラネコ大将軍」!!



今宵もハネて暴れ舞う!!




早森明日香の入場だァーーーッ!!!!



ウォオーッ!! アスカ!! アスカ!!



 ……いや、何を隠そう俺がセガフェニを推すきっかけの一つがウヒョ助先生の描くさや姉だったんでこれは嬉しい。すっごく嬉しい。



 スタンバイルームでの「エビカニどっちが好きだ?」→「アタイはなんといってもセミだな」の謎問答も、完全に初期セガフェニ漫画のセルフオマージュでフフッとしてしまう奴だ。いいなー!!



■SHOW HIGH


 そしていよいよ始まる、ユキトのMピーク初試合。東京アスラズのユニフォームを身にまとい、スポットライトに照らされて入場するユキトを、勉強会の若手プロたちもディスプレイ越しに見守っている。今月のレム様チャンス!!


 親番でのスタートとなったユキトは、卓に着いた途端自分の手が震え始めていることに気付く。思い通りに動かない指に動揺しつつも、慌てて第1打を切るユキトであったが……。



「小僧」「やってくれおったな」



 上家のユキトが打牌したのに微動だにしない将軍・早森。


 刹那、試合会場に鳴り響くアラーム。そしてアナウンス。



『こちら審判室です』

『ただ今 城丸選手が第一ツモをツモらずに打牌してしまったので』



『少牌』

『アガリ放棄となります』



 ……やっちまったぁ~~~!!!


 大事な大事な……本当に大事なデビュー戦の第1打で、まさかの凡ミスをしてしまったユキト。アスラズ控室も、勉強会メンバーも阿鼻叫喚である。「なんそれ」と突っ伏してるまみちゃんがかわいい


 ユキトが謝罪し局は続行。その後は早森が5巡目にかけたリーチを一発ツモ、ユキトは開幕からハネ満親カブリでのスタートとなってしまった。


■逆ギレアグレッシブ


 ユキトの華々しいデビュー戦どころか大惨事の幕開けとなった第2戦。あまりの惨状にユキトを送り込んだ張本人であるヒナも「あうあうあうあう」と最早人語を発する事すらままならない。

 ユキトを試合に出すのはまだ早かった、このまま地蔵の様にラスを喰ってしまうに違いない……そう自責の念に駆られるヒナ。しかし、高原の見立ては違った。


「アイツは確かに小心者のガキだけどな」「みんなが思っている以上にアホなクソガキだから 何かやってくれるかもしれないぜ?」


 そんな控室の様子は知る由もないユキトだが、東2局・親番早森の第1打である2筒をいきなりポン。手牌はドラ8萬が対子とはいえメンツ無し、鉄鳴きどころかクソ鳴きと言われても仕方ない仕掛けである。クソ鳴きの雪兎

 鉄鳴きかクソ鳴きかはさておき、地蔵にはならなかったユキト。その後も鳴いて鳴いて3副露、片アガリのタンヤオをテンパイしたところで「そこまでヘタなわけないだろ……」と高く見積もった小堀からロン。点棒を渡す小堀の視線は間違いなく”麻雀始まってない人”を見るときのそれであった。


 プロ麻雀最高峰の舞台でユキトが初めてアガったのは、見る人が見ればどうしようもなく無様な手である。彼をなりふり構わぬ和了に向かわせたのは、不甲斐ない前局を挽回しようという焦りだったのか? それとも、信じて送り出してくれたチームへの負い目だったのか?


 ……否。


 なんとこの時ユキト、ふてくされていた。



 自分が2戦目に出るよう仕向けたヒナに、


 第1ツモの取り忘れを教えてくれなかった同卓者に、


 そして何より、自分がこんな大舞台にまで来る羽目になったそもそもきっかけであるファン第1号リス子に。


 

 とにかく自分以外の全てにブチ切れているユキト。いやまぁ緊張していたとはいえ、元々自分の不注意によるミスなのだから逆ギレも良いところなのだが……。


 しかし、結果的にその未熟な心根ゆえの怒りが、アグレッシブな麻雀に繋がったことがこの日のユキトにとっては幸いであった。東3局、小堀の3巡目リーチ。ユキトは手牌にある北の対子落としで回ろうとすれば一発放銃の場面でブチギレ気合の押し。


 その後もユキトは押して押して押しまくり、追いついてリーチからの……



「ツモォ!!」



 2000-4000を見事ツモり上げ、小堀に親カブリさせてしまう。城丸雪兎のデビュー戦、この勢いのままブチギレ麻雀でトップまで行ってしまうのか?


 ……しかし、アドレナリンMAXな顔のユキトを見つめる鋭い眼光が。



キミは何派?



 

次回も、見逃せない!!!




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