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“中年の危機”から導かれた「私の生きる目的」(2)

1人目の恩師は、「意識」の恩師である田仲真治先生です。田仲先生は、キネシオロジーを独自のメソッドとして、ブレイン・アップデートを開発された方です。田仲先生からは、筋肉の反応を確認しながら、パソコンをアップデートするように、脳をアップデートする方法を学びました。

講座を通じて「試練があるとき、それと同じだけの支援がある」「最悪な体験が最高につながる」といった、一般の常識を大転換させるセッションを何度も目の当たりにしました。

最初は、「最悪は最高とつながる、ってどういうこと?」と理解しがたかったのですが、徐々に、自分ごととして実感できるようになっていきました。私の場合、どのように、人生の最悪が最高とつながっていったのでしょうか。

まず、自分の中にネガティブな感情や思いがあることを、ただ受け入れるようにしました。その感情や思いを挙げると、

幼少期の生い立ちから、私は「自分には居場所が無い」という虚無感、「自分は人様に迷惑かける存在だ」という罪悪感、「人から非難されている」という自責の想い、「自分は人より劣っている」という劣等感などのネガティブなセルフイメージでした。

そして、表向き、人の為としながらも、「自分は価値が無いから、人から認められなきゃ」とか、「人に認めさせる」といった動機で行動していた自分に気づきました。つまり、「人の為」は、自己証明という“隠された意図”からの行動だったのです。

それにより、過去の失敗体験は、自分でダメ出しする自分を、人に認めてもらおうという“自作自演”だったことに、ようやく気づきました。

「不純な動機で行動すれば、ものごとが上手くいかないよな。もう、こんな馬鹿らしいことはやめよう」と、素直に思えました。

そして、失敗体験の反対側にある、良かった点や学びを探したことで、ネガティブとポジティブが同量あったことを認識しました。

すると、無価値感満載だった私の中に、自己受容できる感覚が芽生えてきました。

そして、「本当の自分はどうしたいのか?」と、本心に繰り返し問いかけていきました。

それにより、

「ネガティブな体験があったお陰で、その裏側の価値を見つける機会となった。だからこそ、単に体だけを癒すのではなく、症状の背景としてある、その人の価値を引き出すお手伝いを通じて、より多くの人に貢献していこう」

と、私自身の生きる目的や価値が、明確になっていきました。

そして、どのようなネガティブでも、それと向き合うことで、人生をやり直せると確信を持てるようになっていくのでした。

すると、いつの頃からか、30年以上苦しんできた喘息が、全く出なくなったのです。

こうした、現実世界でのネガティブの反対側にある恩恵を見つけていく取り組みをイメージ化したものが、下の図です。

つづく…

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