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幻滅せよ【後編】
サイレント・リトリートでの体験を 2 回に分けてシェアしています。
【前編】はこちら
その後「さみしい」という感情が津波のように襲ってきました。
ワーク 3 日目のその日は朝から良い天気で風もなく、外は静かでした。
穏やかな秋の午後って、なんて寂しいのだろう
と身体が震えました。
初日と中日は雨風が強かったので、荒天時はそれなりに賑やかなんだ、と気付きましたし、寂しさを感じないように、何かを見たり聞いたり読んだり考えたりし続けてきたことが、改めて思い起こされました。
甘美というなら、石油ストーブに乗った急須のお茶がコポコポ鳴るのを聴きながら、恭子さん(※)の美味しい手料理をいただき、窓の外の黒姫の森を眺める時間は、とてつもなく甘美です。
※『ロッジ森のなか』の女将さん
寂しさに苛まれることだって、甘美ですよね。
人によってはそれを詩に詠んだり、絵に描いたり、曲に奏でたりする。
学生時代、新宿のタワーレコードでたまたま試聴した CD があまりにも寂しくて
こんな寂しさになら殺されてもいい
と、卒倒しそうになったことがあります。
坂本龍一の『Merry Christmas Mr.Lawrence』を初めて聴いたときも、こういう曲と一緒に逝けたらいいのに、と思いました。
このリトリートを挟んで彼の最期の自伝を読んでいたのですが、癌の大手術のあと病室で呟いた「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」という言葉が、そのまま本のタイトルになったのだそうです。
自分だってあと何回、心の底から寂しいと感じることができるのか。
わたしは地球上の美を感得するために、波動調整®をやっている側面が大です。
だとしたら、この肉体はいずれ終わるのだから、刷り込まれたマネーゲームや自作ドラマの中で茶番を演じている暇は、ほぼほぼ皆無なはずなんですね。
夢から醒めて、ちゃんと怒って、悲しんで、寂しがって、ちゃんと落ち込まないと、世界は開けてこない。
幻想の穴に逃げ込んでも、そこはただの真っ暗な行き止まりです。
点と点を勝手に繋いで事件を作り、それを更に繋いで因果関係を作り、プラネタリウムのように映写しているだけ。
そんな場所にずっといたら
いよいよ本当に
何も観えなくなってしまうから。
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