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新宿末廣亭中席、神田伯山芝居。
YouTubeチャンネル「伯山ティービー」のファンである私は、前々から12月末廣亭の伯山芝居に行きたい行きたいとは思っていたものの、夜席のチケットの整理券をゲットするには朝から並ばないといけないとかムリなので、ずっと行けずにいました。
が、今回から、チケットぴあで予約出来るということでサクッと予約。
寄席はね、普段行きません。理由は長くてだるいから。
ずっと通して見たのは、一昨年?だったかの笑也・柳雀の真打ち昇進披露目の時と、落語協会の池袋の昼席だったかな。
その落語協会の昼席が退屈で退屈で退屈で退屈で退屈で、なんでカネを払ってこんなクソみたいな時間を過ごさなきゃ行けねえだんよ、ボケ!!ってことでずっと敬遠してました。
なので、あとは夜の末廣亭の春風亭一之輔がトリの中入り後の30、40分くらいの高座を見たくらい。
ってことで、久しぶりだぜ!
神田梅之丞 山田真龍軒
元気があって声が大きくて滑舌が良いのは良い。
神田松麻呂 野狐三次 木っ端売り
末廣亭はね、マイクの音量を下げているのかスピーカーの調整のせいなのか何かわかりませんが、演者によっては声がほとんど聞こえないことが結構あります。前から数列目で聞いてましたが最初の方は何を言ってるんだか全然わかりませんでした。
コント青年団
売れない芸人が売れる夢を見るってくだりで「これはネタなのかドキュメントなのかどっちなんだよ!!」ってところ面白かった。
昔々亭昇 蝦蟇の油
前から聞きたかったんですが、元気があって勢いがあって場が明るくなるのでとても良いですね。
笑いのセンスもあるし、お話も良いし、何より明るいというのが素晴らしいので、この先落語芸術協会を背負っていく1人になると思います。
つうか、汗がすげえw
桂枝太郎 初天神
初天神の改作的な初天神。
面白いんだけど、ずっと「何かがもう一つ惜しい」って思いながら聞いてました。
玉川奈々福 国定忠治 山形屋乗込み
前に一之輔の芝居に行った時に出た芸人も「声が小さくて何を言ってんだかわからんよ」って思ってましたが、ねえさん、流石です。
抜群に声が出ていました。
私が落語や講談、浪曲を聞くようになって思ったのは、「大きく響く声を出せる」ってのも凄まじく立派な芸の1つであるということです。
でかいホールになると全部マイクが拾うので逆にわかりませんが、小さい小屋でマイクがないような場所でやる舞台でこそ、「声を出せる芸人の価値」というものの差異も大きく出てしまうものだと思いました。
ちなみに、玉川鈴という方が三味線を弾いていましたが、私はこの人が好きです。かわいいの❤
そして今日はみね子師匠が観に来てくださり、見守られながら舞台を努めさせていただきました。心から感謝です。終演後は師匠と二人でご飯を食べてこちらもなんとも幸せでした🍚
— 玉川鈴 (@tamarin_funto) August 31, 2023
みね子師匠、奈々福師匠、き太さん、和楽座さん、そしてご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました! pic.twitter.com/zCz2AOsmUe
左の子。本人ツイッターより。かわいい♪
三遊亭笑遊 不動坊
本人が大変楽しそうでした。
東京ボーイズ
本人が大変楽しそうでした。
神田阿久鯉 丸利の強請
講談師、浪曲師ってホント声が出るなあって思いました。
ねづっち
悪く言うと、ずっとオヤジギャグ。良く言うと、2つの事象の共通点を瞬間的に見つけて提示する芸。
5個に1個くらいは、「お~、すげえ!」ってなりますw
三遊亭遊馬 味噌蔵
上手い。この方も聞いてみたかった芸人の1人ですが、声も喋りも佇まいもいいので、また聞きたいです♪
三遊亭遊雀 粗忽長屋
多くの人がやる噺なので、その分、芸人の力量もわかってしまうわけですが、流石ですね。ただやっぱ、小さい声が聞き取りにくいのだけ残念。
できたくん
「紙切り」という、喋りながら紙をハサミで切っていって色んなものを作り上げる芸があるんですが、それの発泡スチロール版。
私は「さ~、みんなでご一緒に!」的な掛け声とか求められても一切やらないんですが、それでも出来上がった作品見て「お~~!!」って声を上げてしまうくらいに完成度が高い作品を作ってました。
あれはすげえ。
神田伯山 大高源吾
少し前にホール公演で聞いたのと同じまくらだったんですが、2回目で聞いても面白い。というか、この前より面白くて手を叩いて爆笑してしまいました(そこまで笑っているの俺だけだったけどw)。下ネタ3150!
私は誰かの同じ話を聞かされるのが大嫌いなわけですが、同じ話、同じ話題を聞いても何度でも楽しめるというのは、流石に芸人ですよね。ホント凄い。
話は忠臣蔵の中の一席。
14日が討ち入りで13日はその前日であり、行った日は13日だったのでその日に起きた物語。
雪が降りすさぶ両国橋の上で、俳句の師匠筋にあたる人とたまたま出会い、そこで句のやりとりをするってところから話が進むんですが、地元の東京東部にある両国橋なんて何回通ったかわからないくらい当たり前に通ってましたが、「数百年前にそこでそんなことがあったのかもな~♪」なんてことを想像すると何とも趣があります。
その寒さや雪の光景、2人のやり取り、心の内まで想像させてくれるところが凄いんですよねえ。
この話は、お話自体が大変良くできているので、忠臣蔵のドラマや映画でも見せ場になるところですが、やはり見事でした。
6月に初めて伯山さんの公演に行き、その芸の凄まじさに驚愕してドハマリし半年で4回聞きましたが、全く飽きることはないどころか来年も継続して聞いていきたいw
チケットを取るのが大変なところだけがアレですが、こればっかりはしょうがない!