木嶋佳苗という女を私なりに分析してみる。

結婚詐欺という犯罪を犯したこの人、よく恋愛コラムでネタにされている。
何故か美人じゃないのにモテるしお金をだまし取ることもできる。やった事は犯罪だけどそれだけ彼女の行動はとても興味深いのだ。
そしてこの記事を書く私も、これを読んでいるあなたも彼女に興味を示している事になる。
この容姿でも結婚できるんだと希望を与えてしまったと言っても過言ではない。
それだけモテるなら恋愛や婚活で参考になる部分はあるだろうけど、見習いすぎて犯罪を犯すのはダメですが。というか手口を見る限り、女性にはリスクが多すぎる部分も結構あるので参考にするのはオススメできません。

まず、彼女の声は凄くかわいいらしいですね。
どんな声だったのかむしろ聴いてみたいくらいです。
それだけ人を惹きつける声質なら、声優や声を使う仕事が出来そうな素質はありそうです。
多分、見た目だけで判断して「この人を演じてください」って言うと、多くの人は太った女性やおばさんみたいな声で演じてしまうと思う。
木嶋佳苗は絶対そんな声で演じたらダメです。
やはり太った女性は基本的に男ウケは悪い。
法廷スケッチの絵でも描いた人もふざけているのか、でかく描きすぎて笑ってしまう。
だけど木嶋佳苗はそれでもモテる。そしてなおかつ品の良い言葉遣いも使っている。
むしろ太っている人は、いい声を出している人が多い。（だからといっていい声出せるように太れと言っているわけではありません。）その気になれば、声質だって変えることが出来るのだから。
中には声だけが可愛いとか声だけがイケメンなんて人もいるからだ。
モテる要素で声が武器になる事はあります。

木嶋佳苗を演じるのは凄く難しい役だろうなと思います。
教養の付け方が凄まじいです。言葉遣い、字の綺麗さ、ピアノ、料理、普通の人では到底真似できないと思います。
何度かドラマ化したらしいですが、演じたそのうち一人はそっくりだったみたいですが(笑)

彼女は自分の市場価値をきちんと分かっていた。
ハイスペックなモテそうな金持ちやイケメンなんて絶対に狙わない。
狙われた男性を見ると自分より一回りかそれ以上年上の人ばかりで、年下なんていない。
女性は若さを求められるのなら、やはり年上が狙い目だと思う。
高齢で、奥手そうで、そして寂しそうにしている男を狙っていた。
そしてなおかつお金持っている人ね！
さて、このターゲットを見て気づいたことがある。
マイナスな言葉ばかり発している人は詐欺師に狙われやすいんだなという事が。
周りをうんざりさせるどころか、悪用する人まで引き寄せてしまう恐れがあるから、やっぱり自分の事を悪く言うべきじゃない。
その狙われた男性はプロフや自分の口で「今まで誰とも付き合ったことがない」「全然モテない」「容姿に自信がありません」「寂しいです」などとそんな事を言っていた可能性がある。
似たようなセリフでは「コミュ障なんで」「チキンなので」とか自分で言う人も同じ属性だろう。
言われてみれば、こういう人は騙すなら狙い目かもしれない。

逆に木嶋佳苗自身はあんな容姿でも自分の事を「私ってブスでデブだから…」って絶対に言わなかったと思う。それを言ったら本当に木嶋佳苗はブスでデブな女になる。
それどころか自分は名器だとか言い出して自信に満ち溢れていた。そして嫌味もなく、お嬢様のような気品を出していた。
実際容姿が残念でもそれだけでも何故かいい女に見えてしまう不思議さがある。
取り調べしている男性も「誘惑されそうだから代わってくれ」と言ってしまったくらいだ。

美人じゃない容姿はむしろ武器になる事がある。まず、浮気される心配がないから謎の安心感があるからだ。
もし木嶋佳苗が美女だったらハニートラップとか逆に警戒すると思う。

・自分好みの絶世の美女を振り向かせるまで追いかける
・容姿が残念だけど自分のすべてを受け入れてくれる女

自己評価が高くて落とせる自信があるなら前者を選ぶ人もいるだろうけど、
早く結婚したかったら後者を選んだ方がいいし、自己評価が低くて今までモテなかった人は後者を選ぶ傾向がある。
自分のすべてを受け入れてくれるいい女なんてなかなかいない。今までモテた事がない人にとっては「この人を逃したら次はない」と手放したくないと思うだろう。だからハマってしまう。

木嶋佳苗は相手のすべてを受け入れてくれたのだろう。
だらしない所も素敵と言ってくれる、浮気くらい大目に見れるし許せる。欠点があるのもすべて受け入れてくれる。何があってもついて行ってくれる。
料理も上手いし家庭的で、本当に男にとってはいい女だよね！手放したくないよね！

だってさっさとぶっ殺して死んでもらってこいつからお金奪えばいいんだから。

実際結婚詐欺をするにあたってその人にとっていい女を演じるのはそれほど苦にならないと思う。
男殺して金を奪うつもりなら、そもそも相手に対して本気になる必要はない。
一生のパートナーではなく、さっさと死んでお金もらうつもりだから、好きじゃないなら浮気されても全然平気だし、相手の嫌な事でも寛大に受け止められる。だから相手は高齢者でもいいし、さっさと死んでくれる方が都合がいい。
すべてはお金のためにやっているから。
そんな二次元で作り上げたような女なんているわけがない。
いい女というより、これはもう男にとって都合のいい女と言った方がいいかもしれない。でも木嶋佳苗はお金の為なら都合のいい女を演じるのも躊躇いはなかった。

婚活女子も木嶋佳苗を見習ってこういうすべてを受け入れてくれる女を目指せよ、相手に求めてばっかじゃダメだろってわけじゃない。
そんなことしたってイライラするだけだし、仮にそんないい女がいたとしてもとっくに相手に冷めているか他で男作っているのが現実だからむしろ疑った方がいい。
あくまでこれは結婚詐欺の手口だ。

この記事を書いて何だかまるで木嶋佳苗が憑依した気分になってしまったが、今後もこういう詐欺師は現れるだろう。
とにかく自分の事を悪く言うのはやめよう。見苦しいだけじゃなくて、こういう人に狙われやすくなるから。