(最初ネタバレなし、そのあとネタバレあり)Outer Wilds Echoes Of The Eye 感想
神ゲーでもあり糞ゲーでもあった。
BGMが神すぎてやばかった。
本編を大事にしつつ、矛盾が起きないようなストーリーだった。
難易度はかなり難しい。俺は途中で何個か攻略動画を見た。まったり進めれる人以外は我慢できずに攻略動画を見た方がいいけど、そこ以外の情報が嫌でも目に入るからピンポイント攻略記事ができるまで根性で探した方がいい。
以下本編ネタバレ
Outer Wilds本編は主人公(4つ目のハーシアン族)が、宇宙飛行士として様々な惑星に探索に行く話。
太古に文明を残した三ツ目のノマイ族の文書を解読できる翻訳機を、初めて持って星系探索を行う宇宙飛行士の主人公は各惑星のノマイの文を翻訳し、ノマイ族は当時なにをしていたのか、何を考えていたのか、どうして文明が滅びたのかを調査するのが目的だった。
しかしロケットで宇宙に出てしばらくたった後、太陽が超新星爆発を起こし星系はなくなり、自身は死んでしまう。
超新星爆発に飲まれて目を覚ますとロケットに乗る直前に時間が巻き戻っていて、また22分後に太陽の超新星爆発が起きる・・・。
目を覚ましては22分後に超新星爆発が起きて死ぬという理不尽すぎる時間のループに巻き込まれてしまう。
ノマイ族は何故滅んだのか、何がしたかったのか。
そして主人公は何故ループに巻き込まれているのか、主人公だけがループしているのはなぜか。っていうのを星系内の惑星を探索しまくって解明していくゲーム。
ノマイ族の概要
ノマイ族は主人公たち(ハーシアン族)がいる星系から発信された"宇宙の目"という惑星の信号を追って、別星系から飛んできた種族。
星系の移動の最中に宇宙船が大破し、脱出ポッドを使ってちりじりになったノマイ族だったが、それぞれの惑星で生活をしていくにつれ惑星間交流ができるようになりノマイ族は再び集結して移動してきたこの星系のどこかにある”宇宙の目”の探索を再開した。
"宇宙の目"探索の途中でノマイ族は太陽の超新星爆発を意図的に起こそうとしてその時のエネルギーを"宇宙の目”の探索に充てる計画を建てた。
1.宇宙の目を探すための探査艇をランダムな方向に打ち出す
2.探査艇が星系外に出る22分後に超新星爆発を起こす
3.意図的に超新星爆発を引き起こし、その時のエネルギーを利用してブラックホールからホワイトホールに探査艇の探査結果の情報を22分前に送信する
4."宇宙の目"が見つかれば実験は終了。超新星爆発は起こさない。見つからなければランダムな方向に探査艇を発射し見つかるまで1~3を永遠に繰り返す。
"宇宙の目"を見つけたか見つけなかったかの情報だけが一瞬にして探査艇発射の瞬間にわかり、見つかった瞬間に超新星爆発の計画は中断すればいいっていう論理的にそれどうなの?って実験だけど、ノマイ族はこの方法で"宇宙の目"を見つけようとした。結局のところ意図的に太陽の超新星爆発が起こせなく計画は失敗に終わったけど。
その後星系外から飛んできた流れ星の爆発でノマイ族は突発的に絶滅し長い時を得た後、主人公の種族ハーシアンが文明を築いた。
主人公とノマイ族の関係
しかしこの計画、中止にしっぱなしのせいで本当に太陽が寿命を迎えて超新星爆発を起こす22分前に主人公(+1名)が過去に情報を転送するノマイの遺産の前に居て過去に情報を送信する対象者となってしまい、主人公は超新星爆発が起きるたびにそれまでの記憶を22分前に送る=22分のループを繰り返す生命体になってしまった。気の毒すぎる。
ということが各惑星を探索して次第に分かっていき、最終的にはノマイ族が失敗後放置した"宇宙の目"の探索実験の後片付けと"宇宙の目"の発見でゲームクリアになる。
キャラクター操作や宇宙船操作が難しいのと、上記の結果にたどり着くまでに明確な道筋がない。(各惑星にボンヤリとヒントが書いてある)
ゼルダみたいに次に進むためのアイテムがない等、自分がいまどれくらいゲームを進めているか分からず好奇心だけで探索を進めるのはかなり新鮮でゲームクリアしたときの達成感や、ノマイの実験の意図や方向性が分かった時のパズルのピースが頭の中でカチッとはまる間隔、良質な音楽との相乗効果でかなり来るものがあった。
DLCの概要
そんなOuter WildsのDLC、Echoes OF The Eyeが9/28に配信開始され早速やってクリアした。1500円くらいで20時間ほど遊べた。
DLCはどんな話だった?
主人公たちハーシアン族の宇宙探査衛星と観測所が追加されて、なんか太陽が一瞬太陽月食みたいにかける時があるのが確認される。
衛星に行き、太陽が欠ける場面と時間でそのかけてる場所に向かうと巨大な宇宙船があり船内にはコロニーがあった。
実は"宇宙の目"に気づいたのは太古のノマイ族だけではなく、ノマイ族が気づく前にもう1種族いた。
その種族(見た目が二足歩行のシカだから通称シカ族)は"宇宙の目"に気づき自身の住居する惑星の資源を全て使い宇宙船を作り星間を移動して"宇宙の目"にたどりついた。
しかし"宇宙の目"を解析すると銀河を全て滅ぼすほどの潜在能力があることに恐怖し"宇宙の目"が発する信号を遮断して他の知的生命体から隠すことと、シカ族が移動&住居に使っている宇宙船を隠してシカ族が"宇宙の目"を追ってきた痕跡を消した。絶対に”宇宙の目”を隠しとおすマン。
その後、"宇宙の目"に絶望したシカ族は故郷が恋しくなったが、片道の燃料しか持ってきてなく星系移動ができず、資源を全て使って生命活動ができなくなったまで荒れ果てた故郷には戻れなくなり、宇宙船に故郷にそっくりな仮想空間を用意して仮想空間で生きていくことを選んだ。
しかしシカ族内で決めた"宇宙の目"の封印を本当に封印していいのか?と疑問に思った1人のシカ族が一瞬、"宇宙の目"の信号発信の封印を解除するけど速攻で他のシカ族にばれて牢獄にぶち込まれたりしていた。(この一瞬の信号発信をノマイ族が受信してノマイは"宇宙の目"の星系にたどり着いた)
DLC本編は主人公はコロニー内の探索でシカ族の歴史を知り、死んでもなお無気力に生活をするシカ族がいる仮想空間を探索し、信号の封印を解除し牢獄にぶち込まれた1人のシカ族に会い、ノマイとハーシアンと"宇宙の目"の顛末を伝え、シカ族との知識共有を行うって歴史の照合を行うってところまでの話。
面白かったところ/よかったところ
"宇宙の目"の目が一瞬だけ信号を発してそのあと信号を発さなくなった理由が本編では描かれなかったからそれがDLCで分かった瞬間、列海王なみに「そうきたか~」ってなった。
シカ族のコロニーを見つけた瞬間、なんじゃこの場所は・・・ってなったし、コロニーのステージギミックに度肝を抜かされた。
(コロニー自体が円盤の形をしていて、側面に川が流れ住居地があった。回転することによって遠心力で重力を再現していて川が流れ円の側面を水が一周している構図はすごかった。ムジュラの後半2ステージを組み合わせたような場所だった)
川の水の量を調整するダムが22分間の後半に壊れて前半と後半でコロニーの水位が変わり、探索できる場所が変わるギミックもすごかった。ダムが決壊する前に調べなきゃいけないところは早く調べないといけないし壊れた後も太陽の超新星爆発があるからゆっくり探索できなく、いい感じに探索の障害になり、ループ回数が増えて探索しがいがあった。
本編のノマイ族は文字によって文明の歴史を残したが、シカ族は映像で歴史の保存を行ってた。尚且つ、"宇宙の目"の部分や重要な部分は序盤の探索では映像フィルムが焼かれて消失していたため、意図が分からなくBGMも相まって怖かった。
現実世界で死んだが、仮想空間で生き続けているシカ族が主人公を排斥しようと追いかけてくるのはかなりホラーだった。
現実世界に戻すために追い回してくるんだけど言葉が伝わらない意思疎通ができないってホント恐ろしいなって思った。
それでも現実世界では消失された映像記録が仮想世界には完璧な状態で保存されていたり、牢獄に入れさせられたシカ族の1人に会うために牢獄のカギの解除方法を調べる必要があったため、仮想空間の探索をしなければいけないホラーゲームが始まってた。ほんとに怖かった。
牢獄のカギを開けて投獄されたシカ族に会い、互いの知識を共有し合ったときの映像とBGMは最高だった。特にDLCの探索が難しかったり、投獄されたシカ族以外は敵対関係にあったから、敵対関係ではないコミュニケーションが取れるシカ族に会えた時の救われた感は本当にうれしかった。(最初、襲うモーションから、アレ?こいつだれ?みたいなモーションになった時の感情のジェットコースターはなかなか体験できないと思う)
知識を共有し合ったあと、投獄されたシカ族が雄たけびを上げるシーンがすごいよかった。言語でのコミュニケーションが取れないから歓喜なのか悲しみなのか分からないけどノマイとハーシアンのことを知らされて雄たけびを上げる理由は山ほどあるから共感の嵐が自分にも来た。
シカ族は”宇宙の目”に恐怖し存在を隠したり、仮想空間に来た主人公を現実世界に戻そうと追いかけまわしたりして基本臆病な種族だとおもった。(ソマイとハーシアンがイケイケすぎるたけかもしれないが)
臆病というか排斥な感じがBGMにも出されててとてもホラーな感じに仕上がってた。ホラゲであまり怖がらないと自負していたが今回のはめっちゃ怖かった。64ドンキーの夜の城ステージや時のオカリナの井戸の下みたいな怖さ。
不満点や残念な点
仮想空間でシカ族が追い回してくるんだけど、ステルスするときに光源を消さなきゃいけないのにシカ族も光源を消して探してくるから逃げる行為がめっちゃ難しかった。怖いのはまだいいけど難しくする必要がなかったと感じる。
22分っていう時間の制限もあるのに視覚をカットして動かないって選択肢があまりにも設計ミスな気がする。
DLCの中身がほぼコロニー内で完結してしまったのも少し残念。ただ、それじゃあ今まで死ぬほど探索した惑星に追加の建物つけるか?っていうと矛盾点が増えそうだから今回の1点集中にしたのかなぁって感じ。惑星増やすわけにもいかないから難しかったと思う。
日本語訳がいい加減なの直してなかったのも残念だったswitch版が出るころにしっかりとした翻訳になるかもだけどこのタイミングで直してほしかった。
まとめ
ちょいちょいテストプレイしたか?ってところもあったけど全体的には大満足。ところところ糞ゲー部分が顔を出してくる神ゲーだった。まぁ本編もアンコウとか太陽に近い施設の宇宙遊泳とかクソ部分だったからそこはしゃーないし、それを感じなくなるくらいの完成度だった。ありがとうモビウス。
もうDLCはないと思うけど、もしかしたら”宇宙の目"が具体的に明かされてないからそのDLCがあるかもと思い少しだけ楽しみにしとこうと思う。
4500文字近くの文を勢いで書いたら誤字脱字が多かった文がおかしかったので修正おこないました。