【ジーニー・決算】2025年3月期 第1四半期決算説明
こんにちは。株式会社ジーニーIRチームです。
先日、2025年3月期第1四半期の決算を発表しました。今回の決算では、より投資家の皆さまに情報を分かりやすく伝えることを目的に、資料を大きく刷新しています。
本noteでは、今回発表した決算説明資料のサマリと決算説明会でお寄せいただいたご質問への回答をお伝えします。
詳細が気になった方はぜひこちらからご確認ください!
1Q決算内容
第1四半期は、売上収益22.6億円、売上総利益17.4億円となり、いずれも前年同期比で26%増という高成長を実現しました。
営業利益については一過性損益が含まれているため大きく増加しておりますが、一過性損益を除いた正常利益においても53%成長となっており、計画達成に向けて好調なスタートを切ることができました。
競合優位性
さて、今回の決算説明資料からの新たな取り組みになりますが、当社の競合優位性について10ページにわたってご紹介しています。
詳細はぜひとも決算説明資料をご確認いただきたいのですが、
ずばり、当社のプロダクトの強みは圧倒的に費用対効果が高い点です。
費用対効果(=①顧客提供価値/②顧客の支払対価)を最大化するため、
当社では「経営管理」、「テクノロジー」、「ビジネス」の3点に重点を置いています。
各特徴についてもう一段掘り下げて説明します。
まず、「経営管理」の点では、複数事業部がシナジーを発揮し、コスト効率に優れた事業運営を実施することで、経営コストを削減し、競争力のある価格を実現しております(特に➁の引き下げに機能)。
次に、「テクノロジー」の点では、
国内有数の技術力を有し、顧客提供価値の高いプロダクトを多数自社開発しています。また、生成AIソリューションをマーケティングツールに実装し、プロダクト価値の向上につなげています(特に①の引き上げに機能)。
最後に、「ビジネス」の点では、
プロダクトマネージャー(ビジネス/エンジニア/顧客の間に立ち、全方位的に幅広い役割を担う職種)を数多く採用・登用し、各プロダクトごとに配置しています。これによって事業成長のドライバーとしてプロダクトの費用対効果を高め続ける組織体制を作っています(①の引き上げ、➁の引き下げ両方に機能)。
上記で挙げた内容以外にも、当社の競合優位性の源泉を資料内で説明しておりますのでご興味のある方はぜひご確認ください!(リンク)
事業別ハイライト
続いて、セグメント別の業績について説明いたします。
当社の事業セグメントは「広告プラットフォーム事業」、「海外事業」、「マーケティングSaaS事業」の3つに分かれています。
まず、当社の創業事業である「広告プラットフォーム事業」については
売上総利益9.9億円となり、前年同期比で25.4%増という結果になりました。
とくに「GENIEE SSP」が動画領域の開拓とエンタープライズ層の開拓を進めたことで事業の成長を牽引しました。
また、GoogleがサードパーティCookieを廃止する計画を公表しており、広告関連の会社は業績に大きなダメージを受けるのではないかと予想されていましたが、7月にこの方針を撤回することを発表しました。
当社はサードパーティCookie廃止の影響を受ける想定で保守的に計画策定していたため、この方針撤回によって計画達成の確度が高まっている状況です。
次に当社の広告プラットフォームをアジア圏を中心に展開している「海外事業」については
売上総利益1.7億円となり、前年同期比で1.9%増という結果になりました。
2023年2⽉に完全子会社化したZelto社のPMIを進行して事業基盤を安定化させるとともに
グループ内でのプロダクトのクロスセルやサーバー⼊れ替えなどの原価削減施策を実施し収益性を⾼めています。
最後に当社のもう一つの柱となりつつある「マーケティングSaaS事業」については売上収益8.5億円となり、前年同期比で42.4%増という結果になりました。
「GENIEE SFA/CRM」で大型顧客の納品が完了し、大規模なMRR計上が開始されているため、MRRが順調に拡大しており、アカウント数も前年同期比で44.7%増となっています。運用・開発・保守の強みを活かし、受託開発案件も続々と受注し、業績を拡大しています。
また、当社の解約率は1%未満となっており、低い解約率を維持しながら新規アカウントを積み上げている状況です。
中期経営計画
今期(FY2024)は、売上収益102億円(前年同期比27%増)、売上総利益80億円(前年同期比30%増)、営業利益23億円(前年同期比50%増)を計画しております。しかし、7月に連結子会社化したソーシャルワイヤー社のグループ化に伴うシナジーやコストダウンによる効果を考慮していないため、2Q以降に改めて更新予定となっております。
参考までに、シナジーを考慮していない単純合算の数値でお伝えすると、売上収益・売上総利益ともに50%以上の成長を見込んでおります。
また、来期(FY2025)の計画についても再算定予定となっております。
決算説明会での質疑応答
ここまで内容盛りだくさんでお届けしてまいりましたが、最後に
8月15日に開催された決算説明会でいただいた質問をご紹介します。
Q:Zelto社の利益回復が思ったほど良くなかったとのことですが、アーンアウトの取り崩しの背景を教えてください。
A:米国の市況が2年以内に急回復する想定でいましたが、現在は米国市況が回復しない状況であると認識を改め、計画を引き直した結果、アーンアウトの取り崩しを行っています。ただ、海外市場は広大であり、短期的にはマイルストーンの遅れがあるものの、今後は利益が出るフェーズに入ると考えています。
Q:広告プラットフォーム事業における売上収益25%の市場成長とシェアアップの分解について教えてください。
A:広告プラットフォーム市場の平均成長率以上に、当社は25%の成長を実現していますので、市場成長よりも主にシェアアップのほうで数字が伸びています。
Q:以前「GENIEE SSP」のシェア自体が40%というお話でしたが、25%売上が増えるとあっという間にシェアが飽和する気がします。御社は、どこから市場を取っていくのでしょうか?
A:主に国内のSMB(中小企業)領域では40%を超える高いシェアを占めていますが、外資を含めてまだシェアを持っている会社があるため、そのなかでシェアを高める余地があります。市場規模からしても、これからも順当に今後も成長できるのではないかと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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