見出し画像

ドン・ガバチョ市長(声:藤村有弘)「ひょこりひょうたん島」NHK人形劇

※左から、ドン・ガバチョ、海賊トラヒゲ、ダンディ、サンデー先生、
1匹、博士の順です。

 楽しい人形劇であった。
 NHKの人形劇「ひょこりひょうたん島」1964年から放送され、1969年までの5年間放送され、大人気だった。 
 私が高校1年生なるまで放送されていた。たぶん夕方の6時前後に放送されていたので、いつ見たかは覚えていないがよく見たような記憶だ。
 その後再放送もやっていたので、子供は当然、大人も多くの人が見たことがあるのではないかと思う。

 あくまでも架空の村「ひょこりひょうたんの島」の話ではある。

 このNHKの人形劇「ひょこりひょうたん島」の脚本家たちは、なんとあの「井上ひさし」と「山元護久」のおふたりです。
 この方たちは、社会風刺や政治的テーマを作中に忍ばせるのが上手いお二人でした。
 過去の素晴らしい作品を見ると、内容は察しがつくが、この島のお話のテーマなるものを調べてみた。
 その前に、
 私が大好きな人のひとりで、この「ひょこりひょうたん島」の市長(or大統領・独裁者のような設定)であるドン・ガバチョの声を担当していた藤村有広がいた。
 元々喜劇人で、役者でも大活躍した人である。


ひょこりひょうたん島のイラスト


 藤村有弘(1934~1982)、タモリ氏のようにデタラメ外国語を操り、みんなに愛された人でした。
 お笑いの経験を生かした表現力で、この作品でも面白い味を出して大人気でした。藤村有弘が声を演ずるドン・ガバチョは、大好きなキャラクターの一人だった。

 とても面白く感じていたのが、この島で流通する、
通貨単位の「ガバス」で、
耳心地が非常にいい言葉だった。
「1ガバス」とか「200ガバス」とか

 この島でしか通用しないというのがミソだが、その当時の社会の縮図のようで面白かった。
 例えばドン・ガバチョが突然税金を上げたり、過剰な労働を課したりする、すると村人が反発する、結果的には公正な社会を作るという話で終わる。
そんな訳で
※NHK Archives ,Wikipedia, Chat GPTを参考して、どのようなテーマで作られたかを調べてみました。


 🔵この時代は冷戦時代で,東西対立や核兵器の問題もあった時期。「ひょこりひょうたん島」に武器商人がやって来て、核兵器を買わないかという設定。

 🔵ドン・ガバチョが独裁的リーダーだが失敗ばかりする、独裁者の滑稽さが強調される、結果一緒にやっていくことで終わる。

 🔵ドン・ガバチョがいきなり税金上げる、無理な仕事を強要する。それで村人の反発が起こる、結果公正さ目指すことになる。

 🔵ひょうたん島が「沈む」という設定。第一話からひょうたん島が噴火して流されるというところから始まる。地球環境問題、島の資源が限られている。

 🔵大人の「戦争ごっこ」に、子供たちが何故、大人は戦争するのか?という問いがある。

 🔵ほかの島から移民がやってくる。住民と対立するが、乗り越えて共存する。

 🔵島の中だけなのに、情報の信頼性とは?

   途中で気が付かれた方が多いと思うが、これは今の話か? 
 と思われた方が多いはず。

 一見コミカルであるが、子供向けの人形劇になぞって、みんなに訴えかけていたのではないかという人形劇だった。

 次の7つテーマからお話が作られたのではないかと考えた。

  現在の話だと思っても、まったくおかしくない。
 この人形劇は「60年前」のものである、まさしく同じことの繰り返しだ。

 これから先60年もまた、相変わらず同じことが繰り返されるのだろうか?
しかし歴史を見ると分かることでもある。

「200ガバスで、記事2本売れた~~~!」
平和であってほしい。

最後まで読ん頂いて感謝です。また読んでください。

いいなと思ったら応援しよう!

しゅうぼう
パリに向け日々精進してまいります。