「バー・カプリ」ニューオオタニ東京、ロビィ階 平日16:00 OPEN
※上の画像は現在の「バー・カプリ」です。
50年近く前には、こんな絵画は展示されてなかったように思う。
(記憶違いかもしれない。)
もう少し照明はダウンしていて、入って行くと正面辺りにピアノが置いてあって、入った右手側に長いカウンターがあったように思う。
私が座っていたのは、ピアノの近く、低めの丸いテーブルに、確か3つのゆったり座れる椅子があるところで、このセットが結構たくさん配置されていたような記憶だ。
こんなに絵画が展示してあるのであれば、今度一度行ってみたいものだ。
紀尾井町にある「ニューオオタニ東京」のロビィ階にある「バー・カプリ」。平日は16:00 OPENのバーである。
当時は、午後20:00前後に行っていたように思う。普段から日本の方はいつも少なくて、外国のひとが多く、ひとりで来る人が多いように思った。
大抵は一人の方はカウンターに向かい、数人の方がテーブル席という感じで、本当にお酒を楽しむように飲んでいた印象です。
このバーのボトルキープはそんなに高くなくて、「ダルマ」(サントリーオールド)で¥4.000でしかも期限がなかった(この頃は殆どが期限付きであった)こと、ありがたいことでした。
当時、このバーでは生演奏が1~2時間おき1回にあり、そのうちの30分だけ、女性ボーカルが歌うことになっていた。
最後が確か22:30だった記憶だ。
それが楽しみの一つだった。
毎回リクエストしたのが次の曲、
ヘレン・メリルの曲で「You’d be so nice to come Home to 」である、もの凄く大好きな歌手のひとりで、この曲をリクエストした。
作曲 Cole Porter シナトラが歌っているものが多い。
Cole Porterで好きな曲
I get a kick out of you
I love you
I love Paris
I've got you under my skin
All of you
Begin the begin
曲名「You’d be so nice to come Home to 」
You'd be so nice to come home to
家に帰るのが楽しみになるほど、素敵なあなた
You'd be so nice by the fire
暖炉のそばで、あなたと一緒にいるのがとても素敵
While the breeze on high sang a lullaby
そよ風が夜空を吹き抜け、子守歌を奏でる間も
You'd be all that I could desire
あなたは私が望むすべてになるでしょう
Under stars chilled by the winter
冬の冷たい星空の下でも
Under an August moon burning above
8月の燃えるような月の下でも
You'd be so nice, you'd be paradise
あなたはとても素敵で、まるで楽園のよう
To come home to and love
家に帰って、そして愛する人
一番好きな訳詞(色んなものがある)
他にもたくさんの好きな女性ボーカルの名前が出てくる、ビリー・ホリディ―、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ボーン、アニタ・オデイ、その他にも・・・男性ボーカルはフランク・シナトラが一番である。
リクエスト
自分のグラスの下にあるコースターを出して裏にする。
そこに彼女から借りた口紅で「You'd be so nice to come home to」と書き、バーテンダーに渡す。(悪戯)
するとバーテンダーは多分リーダーであるピアノの人に渡す。
ピアノの人はニコニコしながら(作戦通り)コースターを見ている。
今弾いている曲が終わると、彼は女性ボーカルと一言二言話すと、
彼女はマイク前に戻る。
しばらくするとピアノ、ドラムとウッドベースが、耳に心地よく響いてくるイントロを奏で始めた。
女性歌手がスタンドマイクに口を近づけていく。
「You'd be so nice ・・・・♬ ♬ ♬
いつ聞いても素敵な曲だ。
こうしていると 2~3時間はあっという間に過ぎていってしまう。
至福の時間だったように思う。
このバーも大勢の人で混む時がある。
そのような時は大体は結婚式の2次会のようで、とても賑やかなバーになって、人の出入りが激しくなる。
そんな時には、当時、新館と言っていた4階の「トレーダーヴィックス」に移動したこともあったように思う。
ここはカクテルがとても美味しいと聞いていたところだ。
当時はもう少しジャングルのようなイメージというか、ヤシの木のイメージのような素敵なバーだった記憶がある。
どちらも大人の社交場であり、私にとってはチョット背伸びをしたようなところでもあった。
246(青山通り)を行って赤坂見附の交差点を弁慶橋方向に行くと、すぐにニューオオタニになる、外堀(江戸城)の内側でチョットしたエアーポケットのような場所に感じたところだった。
ふたつとも素敵なところで、現在はますます素敵になっているようだ。
美術館に行った帰りにでも、よってみることにしよう。
いつもはあさイチで出かけるが、午後から出かければ丁度いいかも。
水割りがいいか、マティーニか・・・
最後まで読んで頂き感謝です! 感謝!感謝!