![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158135287/rectangle_large_type_2_c8f0cc3e69689a85bae4b1d13076580a.png?width=1200)
やりたいこと100リストを書いたら騙されかけた話し①
昔、まだリハ職で病院勤務をしてたとき仲良くして下さっていた同じ部署の先輩がいた。その方はリハ職以外にもピラティスやアロマ等色んな資格を持っていて、自宅で起業するのが夢と言っていた。
ある日その先輩といつもの様に職場の近くの飲み屋で夜御飯を食べていた時、将来の夢ややりたい事の話しになった。私はいい人と結婚したいとか、ウィメンズ系(女性特有)のリハに特化した技術を学びたいとかそんな話しをしていたと思う。先輩はうんうんと私の話しをにこにこ聞いてくれた。
そして一つアドバイスをくれた。叶えたい夢や願い事を紙に書いて可視化していつも目につくとこに貼ってたら、いつか願いが叶うよ。ということである。
いわゆる引き寄せ的な事だとは思うのだが、先輩はもう一つ付け加えた。「取り敢えず100書いてみて?」と。正直いきなり100はちょっときつい。でも、先輩は100書いてみてと促してきた。取り敢えず手持ちのウィークリー手帳のフリーページにぶわーっと10個ぐらい書いてみた。
しかしそれ以上はなかなか出てこない。絞り出すようにやっと書きき出し、30もいかないうちに行き詰まってしまった。
私は自分のことを欲の塊人間だと自認していたが、100も上がらぬ欲の前に割と謙虚な奴なのかもと謎の錯覚が起きるほどだった。
もう無理とギブアップした私に先輩が、一つ言葉をかけた。「無理してでも書いて。捻り出してみて」と。
そこから先輩によるコーチングが始まった。将来住みたい家や環境、働き方、結婚する相手の特徴という人生の岐路にかかわる事から、どんな服を着たいか、したいメイク、目指す体型等、成りたい自分像等様々な視点から多岐に渡る質問をしてきた。
そして、私に紙にかかせた。すると50ほどすんなり埋まった。
私の様子を見て先輩は満足したように「後の50個は自分で考えて見てね」と言い、その会はそのままお開きとなった。
先輩の言うとり後の50を自宅で書いてみたが、どうしても出て来ない、考えても拉致があかないので、思いついたときにささっとかけるように毎日肌身離さず手帳を持ち、思いついたときに書き出すを繰り返した。そうすると1週間ほど過ぎた頃には100個のリストが出来上がっていた。
取り敢えず先輩に報告してみると、すごいね頑張ったねと褒めて下さった。そして今度は、「少し大きな画用紙や紙にそれを書いて、お部屋に貼ってみたらいいよ。それを毎日見返しながら達成出来た所にチェックを入て見たら楽しくなってくるよ」とおっしゃった。何だか自分もワクワクしてきたのでその日の仕事終わりにはファミレスで先輩と一緒に画用紙に清書する事となった。
私達は仕事がら手工芸や紙細工等を患者様に指導することが有るため、自分の練習用に自宅にある程度の画用紙やペンは常に置いてる。なのですぐに清書用の道具を自宅からもってきてファミレスに集合した。
2人で雑談しながら御飯を食べその後やりたい事100リストの清書を始めた。今日の上司のぐちから、ドラマの話し等取るに足らない話しをダラダラ続けながらやっと描きあげた。画用紙を俯瞰してみてみるとなかなかの圧巻であった。大切な宝物が一つ増えたようで嬉しくなったのを覚えている。
私がにやにやとその画用紙を眺めていると、先輩が一つの提案をしてきた。
「この100個のリストを作るの、実は私も有る経済セミナーで教わったやつ何だよね。近々またセミナーがあるから来て見る?」と。
私は元々作業療法士の勉強会や県士会に出て勉強するのが好きだったので、セミナーと聞いても特に嫌悪感はなかった。それに、リハ界隈は良く独立する人達もいたのでそんな先輩達の話しを聞くのも楽しそうだと思い快く承諾した。
まさかそのセミナーが、数年前に詐欺で会長が捕まった某医療器具販売メーカーを大元とするセミナーであるとは、この時の私は知るよしもなかった。