足の裏の謎
足の異常の数々
生きているだけで足には色々な異常が起きるようだが、歩くことが大好きな僕は、想像もしていなかった。
最初の異常、外反母趾
最初に異常があったのは、毎日の翻訳作業で腰の膠着が大きく進んだ50代初めだった。腰を柔らかくしたくて、久しぶりにウォーキングを再開したが、柔らかくなるどころか、痛みが強くなり体が傾き片足が地につきにくくなり始めた。
すでに腰を酷く痛めた事故から15年ほど経っていてプロの治療を受けても数日で膠着が戻るので我慢して歩いていたら、今度は足に痛みを感じるようになった。外反母趾だ。足の親指が45度ほども小指方向に曲がっていた。100キロを超えていた体重のせいもあったかもしれない。
足の痺れ
その数年後、24時間体制の作業がキツく、目覚ましに食べていたコンビニスイーツのせいか、足の裏に痺れを感じ始めた。
父が20代の頃から糖尿だったので、危険を感じ、食事をコントロールし始めたが、50代半ばに90まで減らした体重をさらに減らすために飲み始めたリンゴ酢ドリンクに含まれていた黒糖のせいで、高血糖になってしまった。足の裏全体に痺れが走っただけでなく、ふくらはぎや下腹部の皮膚までがジンジンしていた。
医者に適度な量の糖質は摂るようにと指示され、気をつけていたのだが、それから2年ほどで眼底が出血してレーザー手術を受けることになったので、医者には行かず以前からやりたかった低糖質ダイエットを行うことにした。
足の痺れの継続
最大体重から40kgほど減らした73キロを達成した頃には糖尿病の症状はほぼ全て消え去ったが、なぜか足の裏の痺れだけは残っていた。
その後自力整体に参加し、足裏のマッサージをすることで、外反母趾も少しは改善したが、腰の膠着のせいで足に手が届きにくかったせいか、完全には治らなかった。
第二の心臓
10年間母の介護を行ない、心臓肥大になってしまった原因は、その間ほとんど歩きに出ることがなかったからだと思う。足は第二の心臓と呼ばれ、歩くことで心臓に血流を送り返す。母も外に出ることがなくなってから心臓肥大になっていた。足全体が固まってゴリゴリしていた。
靴屋で、外反母趾を治したければ海辺の小石がゴロゴロしている場所を裸足で歩けばいいと言われたことがあったので、最近になって、その代わりに足の細かい関節を徹底的にマッサージすることにした。幸いにも、介護が終わってから、体をかなり整体に戻せたので足にも手が届いた。
痺れの解消
高血糖とはすっかり無縁になっていたが、反対の足で足裏をゴリゴリと踏んだり、手で指圧をしたりしていたら、足関節の固まった感覚が数日で解消され足の痺れがなくなってきた。どうやら、足の痺れの一部は、足関節の膠着に関連していたようだ。
希望
足がピッタリと床につき、歩いていても快適だ。そのせいか大腿筋も強化されてきて、立ったり座ったりに苦労しなくなった。足関節の柔軟性はまだ完璧ではないが、これを続ければ、昔のように一日10時間歩き続けたりすることが可能になりそうに思っている。