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サタディナイトライブ50周年

以前に書いたことがあるのだが、アメリカで16年を過ごした祖父は、ユーモアを理解し自分でも使えるようになったら、英語をマスターできると教えてくれた。また、それには10年ぐらいかかるとも。

日常的な表現に関しては、子供が読むアメリカンコミックからできる限り学んだ。子供の会話には誰でも知っている表現が使われているが、日常的に耳にするものではない。描写される光景を見ながら文字になった表現を見るのは非常に参考になった。

通い始めた大学の寮では、毎週土曜日に始まったばかりのシチュエーションコメディーショーのサタディナイトライブを眺めた。1975年のことだった。政治的な風刺や社会的な流行を面白おかしく描写する。(今でも続いていてトランプの風刺などもやっている)

ブルースブラザースのダン・エイクロイド、ジョン・ベルーシ、キャディ・シャックのビル・マレー、梯子や階段から転げ落ちるシーンを得意としていたチェビー・チェイスなど、後程有名になったコメディアンたちが登場して、社会風刺をおこなった。人々の笑いは聞こえるが、内容もよくわからないし、特にユーモアのポイントが理解できなかった。

サタディナイトライブがありがたかったのは、再放送が何度も何度もあって、ニュースを毎日見ていたら、だんだんとそれまで理解できない部分が理解できるようになり、自分も一緒に笑えるようになることだった。

先週ぐらいか、サタディナイトライブの50周年記念をやっていた。

僕にとっても渡米50周年記念になり、当時のショーを再び見ることができ非常に感慨深かった。

当時若々しかった役者やコメディアンなどの有名人がもう他界していたり、80代、90代の老人になって言葉もはっきりしていなかったりするのは奇妙な体験だ。


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