しつらえと気遣い
全身がくたくたになった。看護者実習指導者の講習会で教育方法を担当している。異分野でおとなが相手なので、声を聴き、つぶやきを拾うのに、全身を使うからである。もう10年ほど担当している。
この講習会はお弁当が出る。うれしいのは、お弁当の下にA3の紙が置いてあるのだが、そこにあじさいなどの花が印刷されていることだ。押しつけがましくないしつらえに、心が安らぐのである。
講習を終え、大学に戻ると、院生が明後日の授業で使うデータと資料を届けてくれていた。資料が、人数分印刷されている。指示はしていないのだが、さりげない気づかいが伝わってくる。T・Aにレポートの集約を頼むと、ただ集めるだけではなく、名簿順に並べ直してくれる院生もいる。
しつらえと気遣いは、相手を大切にする行為である。心が穏やかな気持ちになりました。ありとうございました。感謝します。